サナース(神奈川県横浜市)は、フィンランド製の廃棄物を選別する高性能ロボットシステム「ゼンロボティクスリサイクラー(ZRR)」の販売を開始した。
ZRRは、今まで人の手により行われてきた選別作業を24時間、週7日運転し、高度な制御システムにより効率的に運用できる高性能ロボット。廃棄物処理施設の厳しい環境で、複数のセンサー、データマイニング、人工知能を駆使して、これまでの光学センサーなどだけで認識していたレベルとは別次元の選別が可能。
石や木材、段ボール、硬質プラスチック、金属などの廃棄物を98%の精度で自動的に判別し、種類ごとに設定した箇所へ振り分ける。20kgまでの重さまで持ち上げることができ、1つのアームにつき1時間あたり2000回ピックアップすることができる。耐久性に優れたロボットアームで、メンテナンスを最小限に抑えることができる。
サナースは、環境先進国・ドイツを中心にヨーロッパで開発された機械製品の輸入販売を行っており、このたびZRRを製造するゼンロボティクス社と日本初の販売代理契約を締結した。ゼンロボティクス社は、人工知能で制御したロボットシステムの開発を手がけており、主要製品であるZRRは、廃棄物処理における革新的なシステムとして世界的に注目を集めている。