【本紙客員編集長・ビートたけしの世相斬り】元ＳＭＡＰの稲垣吾郎、香取慎吾、草なぎ剛のネット放送「ＡｂｅｍａＴＶ」の「７２時間ホンネテレビ」が大反響だったんだってね。いよいよ古巣のジャニーズ事務所と大ゲンカだ。ジャニーズ側はイラついてんじゃないのかな。

　今回の番組はこれだけ反響があったから当分は大丈夫だけど、この３人にはこれからまた、試練が始まるんだろうね。だって、この３人の仲がそのまんま続くわけないって。これからまた分裂するんだろうな。２人対１人になって、次は２人の方もバラバラになってって。結局は個人活動になるのがお決まりだよ。いい年した男たちがいつまでもくっついてるわけないって。これからが大変だよ。

　だって、今は漫才師だってコンビじゃなくて、どっちか１人しか売れない時代だもん。漫才のコンテストでちょっと賞を取ったっつったら、ひな壇とかでじゃんじゃんテレビに出るのは１人だけ。２人で一緒に出てるのは全然いない。

　なぜかっていうと、今はネタ番組がないんだよね。ネタ番組を家族みんなで見るって時代じゃないから、テレビ局も年に数回しか作らない。今の人って、漫才を３分見るのも耐えられない。だから、小ネタをじゃんじゃんぶつけるだけ。ただ、一発ギャグをじゃんじゃんやってるだけ。今の漫才ってストーリーがないから、話を展開してって次はどうなる、って楽しみがない。ネタ番組って、そういうお笑いが連続で出てくるじゃん。飽きるもん。オレも審査員とか司会者やってると疲れる。眠たくなっちゃう。