割と前々から疑問です、ぶんたんです。
「勉強なんかより今しかできないことをする」みたいなの多い印象があります。
そしてこういうセリフを聞くとモヤっとします。
えっ、学生のうちの勉強や研究こそ、あとでもできるけど今やるのに一番合っていることじゃないですか?
会社の中ではすぐにでも仕事ができないと困るので、その根幹を支えている基礎も大切ですが、学ぶのは主に仕事の役に立つ応用や方法の部分からになることが多いと思います。
しかし学部の授業ではほとんどが基礎の勉強になります。
社会に出てからはなかなか勉強の時間が割きづらい基礎をじっくり勉強でき、疑問があれば専門家の先生に質問することもできます。
大学で先生やってる人なんて、ほとんどがその分野の最先端を走り続けている人です。なぜなら新しいことじゃないと論文が学会に通らず、学会に論文が通らないと研究費を勝ち取れないからです。
その大先生を捕まえて教えを請うたり議論ができるなんて場、社会に出てしまうとそうそうありません。
個人じゃとても買えないような高価な備品も使わせてもらえます。
時々学生があの先生の授業は教え方が下手だとか言いますが、それは筋違いというか…なぜなら大学の先生方は教員免許を持った教師ではないし、教えることが本職ではないからです。
わかりやすい授業をしてくれる先生や親身な先生もいますが、それは先生側の善意です。
大学生が「教えてもらおう」という受け身の姿勢で、授業だけで理解しようという姿勢で大学の授業を受け、文句を言うこと自体が少し間違っているのかなぁと今になって思います。
大学は学生が自学するための場所で、勉強すべきポイントを授業である程度示したりチェック(試験)してくれる、わからないところをその分野の専門家に質問することもできるし、図書館で調べることもできる場所だというのが持論です。
また研究活動の中で、自分で考えてチャレンジしてみて失敗した、ひたすら考えたり試行錯誤していたらなんとかできたけどすごく時間がかかった。
そんな経験は自らを成長させてくれますが、仕事の中ではなかなか許されないと思います。しかし学生なら許されます。
- 就活には部活やボランティア、アルバイトでの経験談が必要では?(勉強・研究はアピールにならない?)
研究で成果が出せれば、就活においてもそれは強力なアピールになります。
「頑張りました!」「優秀です!」と口頭でアピールしても、みな同じように自分が優秀だとアピールするのですから、採用担当者がそれが本当かどうか判断することは難しいです。
しかし成果(学会発表、論文誌への掲載、学会での受賞など)は、それを証明する証拠になってくれます。
ESの学生時代打ち込んだこと、一番頑張ったことなどの欄にも書けます。
研究の始まる前に就活の始まる人でも、授業の成績で好成績を収めておけば「勉強に打ち込んでこんな成績を収めました。そのためにこう努力しました。」と言った風に書けます。
就活のネタ作りなどせずとも、研究や勉強に打ち込めばそれが一番の就活対策になるのではないでしょうか。
自分は部活やボランティアはしていませんでしたし、アルバイトのことは一言もESに書きませんでしたが内定率100%でした。
- 結局勉強や研究は社会に出た後仕事で使わないんだし役に立たない?
研究室や学部の授業でやっていたことをまるっきりそのまま使うなんてことはおそらくないでしょう。同じ分野でも少し対象が変わればまず一から勉強し直しです。
でもだからと言って「役に立たない」と断言するのは早計ではないでしょうか。
自分は大学では、新しいことを身につける方法を学んだり、思考力を磨いたりしていると考えています。
それは対象が変わっても生かされるはずです。
また、学部では先にも述べたように基本基礎の勉強をするので、関連の分野に就職すればその仕事は学んだ基礎の上に成り立っている…ということもあるかと思います。
- 学校で言われたことをやっているだけなんてヌルい
学校で一番の成績、学会で賞を取った、みたいな人以外がこの感想を言うのはお門違いじゃないでしょうか。
そこで一番を取る前に、そこを見下すような発言をするのはどうも好きじゃありません。
こう偉そうにつらつらと述べてしまいましたが、
自分は成績優秀でもなかったし学会で賞も取れなかったしと少し不完全燃焼で学生生活を終えようとしています。
しかし少しは上で述べた新しいことを身につける方法とか、思考力が身についているといいなぁ…
そして就職後はそれらを生かして、というかまだまだなのでしっかり高め続けて、
努力する対象を研究から仕事に移して頑張り続けたいなぁと思います。
優秀になりたい。