niconico(く)の発表会の一番の大失敗とは

久々にこんなにもひどい発表会を見た、というのが第一印象です。

多分、取材に行った各社の記者さんたちもどう書こうか困惑してるかと思います。ネットでも色々書かれていますが、自分的に何が一番いけなかったのかを分析してみたいなと思ってつらつらと書いてみることにします。


結局のところ、インフラ周りの一連の障害・不具合について、川上さんが危機感を持ってないところが問題なのじゃないかと思うのですね。記者の質問では「一番大きな問題だと思っている」とは言っているのですが、本心からの言葉なのかは疑問です。

この発表会は、おもちゃのような新機能をいくつも見せることはせずに、まずは誠心誠意、今までプレミアムであったユーザーへの謝罪、そしてこれからのロードマップを見せる、それが必要だった。その上で「One More Thing」としてのデモであれば、十分成功したのではないでしょうか。

何も利害関係者はドワンゴとユーザーだけではないのです。チャンネルにコンテンツを出しているCP各社は、ニコニコの障害起因でニコ生が落ちたり配信動画に不具合が出るたびに叩かれています。また、広告出稿者にしても、これだけ不具合の起こるサイトに出稿したいかと言われれば、首をかしげるところはあると思います。

技術的なことなので、解決の目処がつきづらい、わかります。技術者に日付を切ることで追い詰めたくはない。わかります。それでも川上さん、あなたは約束をしなくてはならなかった。「半年待ってください」では、ダメです。もっと細かく、こういう風に動きたいと思っている、だから待ってくれと言わなくてはならなかったのだと思います。

2017年4月の超会議での発表は、実はみんな覚えているのです。やっぱりサービス品質がモダンではないところに危機感は抱いていたんだ、ちゃんと解決してくれるつもりなんだと。それに対して、今回のこの発表会は、いくらなんでも酷すぎます。

川上さん、私たちは、あなたの口から聞きたいのです。「すまなかった。やっぱり難しかったんだ。これからこのような手を尽くす。だから、どうか半年だけ待ってくれ」

私は個人でゲーム実況のニコ生をしていますが、今日の発表会のせいで「Twitchに移れよ」という無言の圧力を、かなりの人から受けました。それでもニコニコには残るつもりです。ですから、どうか。お願いします。

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