サンゴの植え付けのようす(恩納村漁業協同組合・沖縄県)
海にくらす生き物の種類のうち25%がその存在に頼って生息していると言われるほど、生物多様性に欠かせない存在、サンゴ。
沖縄を代表するサンゴ礁の海域でもある恩納村の海では、海水温の上昇によるサンゴの白化現象※や、オニヒトデによる食害などの影響でサンゴの荒廃が進んでいます。
沖縄県恩納村の海で20年以上も前からもずくを生産してきた恩納村漁業協同組合は、この事態に奮起。自分たちのくらしを支えてきた「美ら海(ちゅらうみ)」を守り、次の世代に引きつぐために、サンゴの養殖や植え付けを始めました。
この思いにパルシステムも賛同。2009年、恩納村と恩納村漁業協同組合、鳥取県のもずく加工メーカー・株式会社井ゲタ竹内と産直提携を結びました。
※サンゴの白化現象とは:文字通り、サンゴが白く脱色したようになる現象のこと。 白化したサンゴは光合成が出来なくなり、栄養が十分に確保できない。この状態が長期化するとサンゴは死滅してしまう。
文字通り「やわらか」な食感で子どもにも食べやすい『やわらかさんまみりん干し』
パルシステムの組合員が商品利用を通じて参加できるのは、こうした自然環境を守る取り組みだけではありません。
2011年3月11日の東日本大震災で被災した産地やメーカーに対しても、さまざまな形で支援を実施。利用代金を上乗せすることなく、商品の価格のうち10円が支援金として被災メーカー等へと贈られる「東北復興支援」も、継続されています。
そのひとつが『やわらかさんまみりん干し』。もともとこの商品は、福島の組合員が"地元の郷土食を知らせたい"と、宮城県石巻市の漬け魚メーカーと協力して開発したもの。組合員が商品を利用することで、石巻のメーカーを支え、さらには福島の組合員を元気づけることにもつながっています。
日々の"ごはん"のための商品利用によって、社会とつながる、貢献できる――。パルシステムには、そんな仕組みがたくさんあります。
- 産直プロジェクト11「サンゴの森づくり」プロジェクト/産直いきいきコミュニティ
- パルシステムの商品『恩納もずく』
- もずくを食べて恩納村の豊かな海を守ろう!
- 商品づくりコミュニティ『やわらかさんまみりん干し』
- 「いわき地方の郷土料理を紹介したい」という思いから完成しました。