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女性と一線を超えるには何をすべきか。
恋愛の勝利の方程式『恋愛工学』を創り出し、実際にユーザーたちをモテるようにしたという藤沢さん。著書『ぼくは愛を証明しようと思う。』(幻冬社刊)は目からウロコの発想で、ナンパ未経験の隠れ肉食男子から会社の営業マンまでが参考になるモテる方法論を伝えています。
そんな藤沢数希さんに、これまでの人生でそれなりにモテてきたと自負するミュージシャン・土屋礼央が今回も「じっくり」聞いています。
恐怖の非モテコミット
土屋:はじめまして。著書を楽しく読ませていただきました。藤沢:ありがとうございます。
土屋:『非モテコミット』って、面白いワードを思いつきましたよね。
【恋愛工学用語:非モテコミット】 欲求不満な男がちょっと優しくしてくれた女性を簡単に好きになったり、この女性しかいないと思いつめて好かれるために必死にアプローチすること。女性から「キモい」と思われるか、「搾取相手」にしかされなくなるので要注意。藤沢:最近、改めて思うのは、まずは友達から……、というマインドだと恋愛は本当にうまくいきませんよね。
土屋:いきませんね(笑)。
藤沢:(笑)。
土屋:そもそも恋愛工学という名前はどうやって思いついたんですか?
藤沢:15年くらい前かな、金融工学というのが金融業界というか、ちょっと新しい学問として流行っていた時期だったんですね。それで恋愛も工学的にやると面白いんじゃないかなと。
土屋:藤沢さんの「ぼくは愛を証明しようと思う。」を読んで、ああ、ボクも非モテコミットだったなあ…と思ったんですよね。
藤沢:この女性とつきあいたい!と思い込んで、大事に大事にいくと、本当にうまくいかない。あれは、不思議ですねぇ。
お前はワンオブゼムだ、みたいな心のゆとりを持って、だけどお前のこと好きだよみたいな感情も持ちつつ、ふつうにディスったりしながらアプローチしていくと、うまくいくんですけどね。
女性が好きなのは「モテる男」
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藤沢:モテる女性は、そうよね〜、と笑いながら軽く流してくれるんですが、中くらいや真ん中よりも下のカテゴリーのひとからは嫌われるようですね(笑)。でも、女性はモテる男が好きなんですよね。困ってしまうほど。
土屋:本の中にグッピーの話がありましたね。
藤沢:生物学でも証明されているんですよ。たとえばメダカやグッピーは、綺麗な長いヒレを持つイケメンのオスがモテるんです。
土屋:ほお。
藤沢:ヒレがみすぼらしいブサメンのオスをイケメンのオスと一緒に水槽に入れて、そこにメスを放すと、メスはイケメンのオスの方に行こうとします。
でもブサメンのオスと他のメスとを交尾させて、それをメスに見せつけると、交尾できてないイケメンより、目の前で後尾に成功しているブサメンの方に寄っていくんです。それは人間界でも当てはまりますね。常に女性の匂いが付いている男はモテますから。
土屋:そうなんですよね。モテるひとへの一極集中を打破するために恋愛工学を学校で勉強するようになると、世の中は変わりますか?
藤沢:どうなんでしょうかね。この前、結婚と離婚に関する本を書いたときに、人類の配偶システムを調べたんです。哺乳類というのはもともと一夫多妻が多い。ゴリラでもライオンでもそうですけど、強いオスがメスをたくさんもっていきます。
それで人類も、アマゾン流域の民族とか中国の少数民族なんかを、社会の「数」でカウントしていくと、じつは9割くらいが一夫多妻なんですよ。しかし、数では残り1割にも満たないキリスト教先進国の価値観である一夫一婦制の国々が世界を支配しているんですよ。
土屋:ほう。
藤沢:だから、人間も放置しておけば一夫多妻制になるんじゃないかなと思うんです。恋愛市場で、モテるひとに女性が集中していることでも明らかですし。ただ、権力者なんかに女性が集中する一夫多妻制だと、他のオスがやる気をなくして社会が発展しないんじゃないかな。だから、ある意味で不自然な一夫一婦制社会が世界を制したのではと。
土屋:深いですね。それにしてもなんで恋愛工学を若い頃に知れなかったのか、と思いますよ。もっと楽にモテたのに(笑)。
藤沢:でもクリエイターの場合、インスピレーションの源は非モテコミットだと思うんですよね。非モテであるのは、ある意味でいいんですよ。
土屋:非モテな方が情熱的になれますよね。
藤沢:貧乏と非モテはクリエイターにとってはいいことなんですよ。
土屋:藤沢さんは、芸術家がモテることについてどう思いますか? 歌手がモテるのは、鳥の鳴き声みたいなものだと考えるとわかるんですけど、画家とか彫刻家もモテると思うのですが。
藤沢:たとえば、ロダンですね。彼は彫刻家だから裸体のモデルが必要じゃないですか。その美人モデルと次々に関係を持って、妊娠させたりしていたそうです。その上、女性に子どもを堕ろせ!とか言ってたかなりのダメンズだったんです。
芸術って突き詰めるとセックスのことや人間の根源的なことを描くものだから、そこへの理解が深いというのはモテることにつながるんじゃないですかね。
土屋:藤沢さんは、やっぱり経験した人数が多い方が人生は豊かになると思いますか?
藤沢:そのことについて最近、熟慮したんです。世間では男性はセックスで失うものがなくただ気持ちいいだけ。女性は大切な何かを失うし、リスクは女性にあると思われているけど、実際は、その逆じゃないかと。
土屋:と、言いますと?
藤沢:まず、金と時間を失います。さらに望まぬ妊娠の場合、男性はずっと養育費を払いますよね。あとでセクハラだなんだと揉めると、男性は仕事を失ったりします。同意じゃなかった、みたいなことになったら、最悪、性犯罪で刑務所ですよ。
一方で、女性はどれだけ股を開こうと、黙っていればヤリマンと非難されることもないので、失うものは何もない。これは、やすやすとその辺の女性とセックスするべきじゃないな、と思いました。
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