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長野

発生時の初動手順策定 鳥インフル対策で安曇野市

越冬のため安曇野市内に飛来したコハクチョウ=同市の犀川白鳥湖で

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 安曇野市は鳥インフルエンザの発生に備え、市の対応手順を策定した。感染の疑いのある鳥を発見してから、生きたウイルスの有無を調べる国の確定検査の結果が出るまでの約十日間の初動対応をまとめた。

 同市では、昨年十二月に同市明科中川手の御宝田遊水池にいたコハクチョウ一羽が、県の簡易検査で陽性になった。市は、感染拡大を防ぐために同遊水池周辺への立ち入り規制などを実施したが、経験がなく、手探りでの対処になった反省から策定した。

 御宝田遊水池や近くの犀川白鳥湖は、コハクチョウの越冬地になっていて、毎年数百羽が飛来する。

 鳥インフルエンザの発生には通常は県が対応するが、同遊水池などでは感染が瞬時に広がる恐れがあり、地元に根ざした迅速な対応が必要で、市は県と連携した独自の対応を考えた。

 対応手順では、感染の疑いがある鳥を見つけたとの通報があったと想定。市職員が現場で感染したとみられる鳥に市民らが近づかないよう見回る。その後、簡易検査か精密検査で陽性になれば、市幹部による「緊急対策会議」を開き、市民への情報提供や警察と連携した通行規制、養鶏農家への消石灰の配布などを行うと定めた。

 市農政課の担当者は「やるべき事が見えているので迅速に対応できるはず」と話した。

 (川添智史)

 

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