生協(コープ/COOP)の宅配パルシステム

パルシステム 100万人の食づくり運動 今こそ!産直の底力
  • お米アクションって?
  • トップ
  • 投稿コンテスト
  • “ごはん”でしあわせ!物語
  • 賛同メッセージ
  • イベント情報
  • 田んぼの生きもの診断

賛同メッセージ

このページを共有する:
これまで、パルシステムの「食」と「農」への取り組みに対しては、様々なジャンルで活躍されている方々から多くの賛同や応援をいただいてきました。そして今回も「私も“ごはんでしあわせ!”に賛同します!」と、熱いメッセージが続々と寄せられています。
みなさんからメッセージが届いています!
10/15up 画家・作家/赤瀬川源平さん

お米があってはじめて“和”ができるんです。

10/15up 教育学者/大田堯さん

現在、すべての人間が、この社会から作り出された「無機物」に頼りすぎています。
無機物とはお金であったり、モノであったり――労働の現場でも、勉学の現場でも、点数主義をもって人間評価がなされてきた経緯が、社会全体を無機物化してしまったとも言えます。
しかし、私たちは今、暮らしのあらゆる局面の中で「命を守ること」を軸に、生き方を考えて行かなくてはならない時代を迎えました。
私たち日本人にとって、主食でもあるお米は、暮らしを身近なところから見つめ直す機会を与えてくれる「命を吹き込む精神の象徴」。
お米を通じて「有機的な社会」を取り戻していきたいと思います。

10/15up 反貧困ネットワーク/湯浅誠さん

みんなが“ごはん”を食べられる世の中は、飢える人もおらず、自給率も上がり、里山も保全され、農家も食べていけて、消費者も助かる――。みんなが“ごはん”を食べられる世の中は、みんながもっと幸せになる世の中なのだと思います。

10/9up (株)リーファース代表
パルシステム公開確認会監査員 水野 葉子さん

ごはんを一言でいうと「日本の文化」そのもの!
縄文時代からお米を食べていたという日本人。
私達の先祖は米作りによって環境を守り、今ある景観や伝統を作りあげ、維持してきました。
若い頃はおなかの持ちがいいし美味しいから当たり前に食べていたごはん。
検査の仕事に携わって、米作りの有難さがわかった今は田んぼの風景、 作り手の方々に思いを馳せながらいただいています。
日本の文化をお米を食べることによって守っていきたい。

10/1up JAつくば市谷田部米生産者/小堀淑守さん

米を食べるには経済がよくなきゃ。
腹が減っては戦はできぬ、だからな。

9/24up 「のんびる」編集長/前田 和男さん

“ごはん”は自分自身は地味で目立たないけれど、個性的で魅力的な友達をたくさん呼び寄せる。梅干、お新香、干物、ステーキ……。もし“ごはん”がいなかったら、魅力的な友達たちはかえって個性がじゃまをして喧嘩になるだろう。だから“ごはん”は食卓にはなくてはならないしあわせのおおもと。“ごはん”の出番をもっともっとふやして、私たちの暮らしをもっともっとしあわせに! 「のんびる」では「“ごはん”でしあわせ!」を随時特集として企画・掲載中です。

9/24up 佐渡市長/甲斐 元也さん

佐渡では、本年4月待望のトキのヒナが8羽誕生し、38年ぶりに巣立ちました。もちろん今も元気に田んぼで餌を取っています。佐渡の田んぼでは、生きものを育む農法によりおいしいお米づくりをしており、おいしいお米とトキの餌となるドジョウなどを育んでいます。 トキが暮らす田んぼの安心なお米をおいしさとともに食べて頂き、食と環境を守る喜びを皆さまと共有することが佐渡米の願いです。 お米を食べて環境再生へつなげましょう!

9/24up 食養薬膳研究家/山田 奈美さん

“ごはん”でしあわせ!キャンペーンに賛同します! 私は自他ともに認めるごはん好き。炊きたてのごはんに、ぬか漬けとお味噌汁。この3つがなくては我が家の食卓は始まらない。お米は無農薬の天日はざかけ米。これを玄米で取り寄せて、炊く直前に胚芽米に精米してから土鍋で炊き上げるのだが、土鍋の蓋をあけるたびに、お米の甘い香りとつややかな肌合いにうっとりする。しゃもじでさっくりかき混ぜれば、もう食欲全快!「おかわり」の声がこだまする。やっぱり日本人にはお米。おいしいごはんがあれば、それだけで笑顔になる。

9/24up 農民作家/山下 惣一さん

私の村では9月10日に稲刈りが終わりました。5月の連休田植えの棚田のコシヒカリ。収量は平年作でした。雨、風、高温、カメムシ、イノシシと気の休まる時はなく、収穫を終えて、本当にホッとしています。あとは食べてもらうだけ。「“ごはん”でしあわせ」お米アクション、大賛成です。九州北部の玄界灘に面した村から連携メッセージを送ります。

9/24up たかはた共生塾/星 寛治さん

「イネとは命の根なり」と、江戸期の辞書にあります。また、藩財政の規模を石高で示したように、米は地域経済と住民生活の基盤でした。
思えば縄文晩期から3000年余。米を食べ続けてきた日本人は、欧米人に比べ腸が随分長いといわれます。列島風土に育まれてきた縄文文化の系譜が、固有の体質を形成したといえましょう。
今日の雑食文化を超えて、コメ中心のくらしに戻ることが、健康と環境を守ることにつながります。白いご飯の美味しさは格別。一方で有機玄米や分搗米を食べることは生活習慣病を防ぎ、さらに放射能の排泄を促すともいわれます。
迫りくる食料危機に備え、コメの復権と自給力の向上をめざすパルシステムの取り組みに、大きな共感と連帯のメッセージを送ります。

9/18up 食生活研究家/エッセイスト/漫画原作者 魚柄 仁之助さん

米は粒のまま保存でき、鍋と水と火が有れば30分で調理できます。しかし、麦やトウモロコシ等は粒を粉に挽き、水で捏ねて発酵させ、パン焼き釜で長い時間焼かなきゃ食べられません。その土地に適した物が主食として用いられ、より美味しく食べようとして食文化が形成されてきました。又主食の確保を巡って人類は争いごとを繰り返しております。飢餓線上の危機に瀕したら他民族への侵略もやりかねません。平和を願うのであれば食糧自治、食糧自給は最低限成すべきでは? 家庭の台所にこそ食糧主権を!

家庭の台所にこそ食糧主権を!
9/18up パルシステム協力会/共生食品株式会社代表取締役社長 三澤 孝道さん

誰が何と言っても私は“ごはん”!
実は、つい先日、ある食事会で「死ぬ前にこれだけは食べたいという食べ物を一品あげるとすれば」という話になり、それに対し私は迷うことなく「ごはん」と言ったのです。
「できればそれに少々のお味噌を添えて」と。
そのくらい私にとって「ごはん」はかけがえのない大切なものであり、また大好きな食べものです。
みなさん、一年365日毎日毎食飽きずに食べられる美味しい食べものって他にあります?
どう考えてもありませんね。
というわけで、お米バンザイ!ごはんバンザイ!生産者のみなさんアリガトウ!
勿論我が家は予約登録米です。

9/18up 東京おもちゃ美術館 多田 千尋さん

東京おもちゃ美術館は「木育」の事業に取り組んでいます。暮らしの真ん中に木を取り入れ、赤ちゃんから始める生涯木育を提唱しているのです。この木育に取り組んでいると、今さらながらに「食育」の大切さを痛感します。それは、あまりにも双方の自給率というものを、疎かにするわが国の有様が浮き彫りになってくるからです。
ご飯が真ん中の食卓文化。
一見、やさしげに感じるものではありますが、このメッセージはいまや悲痛な叫びに私には聞こえてきます。

9/18up 絵本作家 のぶみさん

僕は、ごはん大好き。( ´ ▽ ` )ノ
どんなにダイエットしても、ごはん食べなきゃなんか、食べた気すら、しないよ。
日本は、昔、太陽が神様だったんだって。だから、国旗も太陽でしょう。
そして、ママのことをカミさんと言ったんだって。日身さんと書いてカミさんと呼ぶ。
ママは、太陽に近い人よって意味なんだ。
お米は、太陽の光をたくさんすって、 ママに炊いてもらう。
これが、日本人の力になってるんだね。
ごはん一粒一粒も昔
神様が入ってると言われていた。
日本は、全てのものに、感謝してて、 全てのものを神様と言ってたんだよ、 ちなみにおとうさんは、お尊さん、 尊い人と言う意味。
今こそ、日本の心を大切に。

僕らは、日本人なんだ。(^O^)

9/18up 野口種苗研究所代表 野口 勲さん

おいしい“ごはん”、短粒種のジャポニカ米は、日本民族の宝です。
近年、インディカ米の雄性不稔株に、ジャポニカ米をかけあわせた、 ハイブリッド・ライスが作られ、中国米の60%、アメリカ米の40%を占めるようになりました。
これら長粒種の多収穫F1米が、いま日本の家庭の食卓を狙っています。
価格競争では太刀打ちできないでしょうが、コシヒカリ、ササニシキなど、おいしくて健康なジャポニカ米を、いつまでも応援し続けます。

9/18up 財団法人食品産業センター 二瓶 徹さん

“ごはん”。その言葉を聞いて私たち日本人の多くは、お茶碗にこんもりとよそわれた白いごはんを思い浮かべるのではないでしょうか。私たちの生活環境や社会環境は目まぐるしく変化していますが、その“ごはん”は日本人のDNAに合った食べ物であるだけではなく、“ごはん”ができる田んぼは地球温暖化防止や地下水の浄化など、私たちが生きていく環境を整えてくれます。そして“ごはん”から生まれた食文化のひとつである“おむすび”。私たちの子孫が安心して生活し「“ごはん”でしあわせ」になれる社会になるよう、今こそ良い縁を結ぶという意味がある“おむすび”のように、みんなで手と手を取り合っていくことが大事なのではないでしょうか。

9/18up 医学博士/松生クリニック院長 松生 恒夫さん

日本人の食の基本は、ごはんです。というのは、ごはんをおいしく食べるために様々なおかず(副食)、味噌汁、漬け物があるからです。そして手づくりの物を摂ることが日々の食への注意となり、最終的には健康へとつながってくるのです。

9/18up 東京大学保全生態学研究室 鷲谷 いづみさん

主食をつくる農地なのに、アカトンボが羽化し、コウノトリやトキやハクチョウが餌をついばみ、マガンの冬のねぐらにもなる田んぼ。農薬を控える農業が広がって、さとやまの生物多様性がよみがえりつつある日本。肥満率(病的なほど太った人が人口に占める割合)がアメリカ合衆国では35.9%、英国26.1%に対して日本は一桁小さい3.5%弱。肥満人口が世界的にみて圧倒的に小さいのは、これまでのお米を中心にしたヘルシーな食生活のおかげ。ほどよくスマートな体はエネルギーの消費も少なく経済的で、心身の健康にも地球の健康にもよい。これまでの日本が誇ってきた健康と長寿、そして、昔からつきあってきた水鳥や虫たちのいる健康な生態系を守るため、「よい取り組み」に率先して取り組んでいる生産地のお米を選んで食べ、「地球にもさとやまにもやさしい農業」を応援しましょう。

9/18up 食文化史研究家/西武文理大学客員教授 永山 久夫さん

ありがとうご飯

新米ご飯はうまい。
みずみずしくて、ほんのりと甘くて、ひと粒ひと粒が立っている。うまくて、うまくていくらでも食べられる。
よかったなア、日本に生まれて。こんなに美味極まりないご飯は、他の国にはないぞ。世界の穀倉のアメリカでは、異常気象で不作だ。高騰している。
心配ない。米がある。日本はおいしい米の国だ。元気の出るご飯さえあれば、長生きできる。頭にも、筋肉にも力がつくから、いい仕事もできる。
私も、あと10年、いや、20年は大丈夫だなア。そうすると100歳になるなア。
ご飯パワーは、ありがたいなア。ワッハッハッハーツ。

9/18up オリザささかみ自然塾 石塚 美津夫さん

今から約半世紀前(昭和36年)の国民一人当たりの年間お米の消費量は118kg、現在の59kgのまさに倍量消費していた。
農地が足りないとのことで、秋田の八郎潟・新潟の福島潟など生き物の生息場所を奪って埋め立てし農地を増やした。
この埋め立てに費やした約10年でお米の消費量が大きく激変し米余り現象となり減反政策が始まった。
この時期(昭和46年)に自分はJAささかみに勤め始め8年後に現、パルシステムと出逢うべくして出逢った。

9/18up おのみささん

お米に糀菌を繁殖させると米糀になります。
大豆と米糀と塩でお味噌になります。
お米と米糀でお酒になります。
お酒をさらに発酵させるとお酢になります。
お酒をしぼった後の粕は、お味噌と合わせて飲んだり、 野菜を漬けたり、肉や魚を漬けて焼いたりします。
私たち日本人の食生活は、炊いたごはんと、 お米から造ったもので成り立っています。
これはずっと昔から、変わる事がない食文化です。
おいしいごはんとおいしいお味噌汁。
そして少しのおかずがあれば、幸せなんです。

9/18up 文化人類学者 辻 信一さん

世界をあちこち旅していつも痛感するのはお米と田んぼのすごさだ。
そして日本を、アジアを誇りに思う。グローバルからローカルへという時代の節目に、 「ごはん」を中心としたしあわせの経済を選び直したい。

9/18up フードジャーナリスト 向笠 千恵子さん

パンもめんも主食になりますが、ひと口食べただけで体に力がみなぎってくるのは、やっぱり、ごはんです。疲れを癒したり、乾いた心をうるおしてくれるのも、ごはんです。この国の大地そのもののような水田から生まれ、日本人の心身を支えてきた穀物だからこそ、そんなパワーをそなえているのです。これからも、わたしは「一食一飯、ひと口ひと口、米ぢから」と唱えつつ、せっせとお米を食べつづけます。

9/18up 四万十塾塾長 木村とーるさん

大地と食、そして川
僕たちの営みに欠かせない水
この水は、恵みは多く幸を贈ってくれる。
水は大地を潤してくれる、山と海の間には生活がある。
僕たちは、その間に生かしてもらっている。
田んぼは、遊水地としてもとっても役に立っている。
水を一旦蓄え、その水を徐々に放流していき、 一気に水が川に流れ込まないようにするダムの役割も果たしてくれているのだ。
一つの恵みだけではなく、その副産物としての恵みは計り知れないものだ。
水田が荒れれば、その地域までが衰退してしまう。
まさに、その象徴でしょう。
僕たちは、食を真ん中に置き、もっともっとたくさんの学を得ることがあるでしょう。
生き方、エネルギーに関しても、連鎖していますね。
稲作、これからの日本の文化をしっかりと支えてくれる。
一粒の小さな小さなお米。
僕たちを大いに元気にさせてくれる粒の食べ物ですね!!

DISPORT WITH CANOE!!
_=_
く*/>   四万十川の辺りより

9/18up JAこまち湯沢市有機米研究会 石成 寿さん

私は実感してます、田んぼの底ヂカラを。
今年も田んぼから、たくさんの感動をもらいました。一押しは、トンボの一斉羽化の瞬間です。七月十一日の早朝でした。朝もやの中、何百匹ものトンボが弱々しく一斉に羽ばたき始めたのです。思わず、携帯でカシャ。田んぼでお米を作っている事が、様々な生き物のいのちを育んでいるのだと思った瞬間でした。そしてお米からは、私たちがいのちを頂いているのだと。
そんなチカラのある田んぼを、これ以上減らさないよう、皆さんの食べるチカラで守っていきましょう。

9/18up パルシステム生産者消費者協議会代表幹事
佐原農産物供給センター代表 香取 政典さん

子供時代を思い出すと、あの頃は自分自身の成長にとっても、とても大切な時だったのだと今、思います。
春の田植え、そばの小川で子供たちが泥だらけでドジョウやメダカをすくい、田んぼが日増しに一面がグリーンに映え、そして、カエルの合唱と共に稲は成長して秋、トンボや小さな虫たちが飛び交う中、豊作を願いながら稲を刈る。
私は、この美しい情景をいくつになっても心豊かにほんのりと思い出に残るよう、これからの子供たちにも体験させてあげたい。
「美しい日本の農風景」と「美味しいお米」をかみしめ、「しあわせ」を感じて欲しいです。

9/18up 宮城県大崎市長 伊藤 康志さん

大崎市は、奥羽山脈を水源とする清らかな河川が形成した広大な扇状地に発達した地域です。
江戸の胃袋の3割を支えた「本石米」の産地であり、「ササニシキ」や「ひとめぼれ」といったブランド米の発祥地です。
パルシステムが勧める「100万人の食づくり」は、「消費者が生産者を支え」「生産者が消費者の食の安全に応える」正に、日本農業のあるべき姿です。「渡り鳥と共生する安全・安心な米づくり」を目指す大崎市は今後とも「食」を通じて消費者との交流を積極的に進めます。
東日本大震災に際しての、パルシステム及びその組合員からの「食」を通じた支援は、地域の農業者にとってなによりの支えになりました。紙面を借りて御礼申し上げるとともに、今後も、パルシステムが進めるこの運動を産地から強力に支援します。

9/18up 東京大学大学院国際環境経済学研究室農学博士 鈴木 宣弘さん

「ゆりかごを動かす手は世界を動かす」という諺がある。
多くの人は、お母さん、つまり、女性の手で育て上げられる。
毎日毎日、掃除・洗濯・炊事と追いまくられて、その価値を見失いそうにもなるが、その毎日の繰り返しこそが、世界を動かす力を育て上げている(東城百合子『かならず春は来るから』)。
幸せな社会をつくるのは家事の力である。
家事の中でも、炊事は、人を育てる一番の基本であり、その中心にあるのがおコメ(ごはん)であり、まさに、「"ごはん"でしあわせ」なのである。
TPP(環太平洋連携協定)のような極端な貿易自由化によって日本のおコメが食べられなくなってしまったら、社会の幸せは根底から崩壊しかねない。
いまこそ、日本の美味しいおコメを大切にし、「"ごはん"でしあわせ」な豊かな地域社会を守るために、とくに、日本女性の底力を発揮してもらいたい。

9/18up シンガーソングラーター 加藤 登紀子さん

お米の一粒は万物のいのちのつながりの結晶。何百、何千粒と広がりながら、過去を未来につなぎます。お米を通じたいのちのつながりが、私たちのなかに育まれているのね。

家庭の台所にこそ食糧主権を!
食生活研究家/エッセイスト/漫画原作者
魚柄 仁之助さん

2012年、尖閣諸島や竹島、北方領土を韓国、中国、ロシアなどの国々が「わしんとこの領土ぢゃもーん」と世界に向かって主張しだしております。ニッポンはそれに対して国際法や歴史的経緯などを引き合いにして領土の正当性を発信しておりますが、正直言って説得力に欠けるような気がしないでもないのです。旧ソ連が武力で実効支配してきた北方領土はともかく、尖閣諸島などはかつて日本人が鰹節工場を稼働させておったんですな。しかし、戦後は採算が取れないとかの理由で工場は閉鎖され、日本人は島から撤退してしまいました。そして無人島になったまま約半世紀が経ってしまったんです。

魚を獲ろうと思えばたくさん獲れる島なのに、魚の輸送や加工にコストが掛かり過ぎるから撤退する・・・経済性と言うより経営性優先の考え方ですね。「我が国の領土ぢゃ」と主張したって住民も居なけりゃ駐在者もいない。これが島で無く空き地だったとしたらホームレスのおっちゃんがブルーテントを張って住み着いてしまいますわな。本当にその島を守りたいのであればたとえ赤字であってもその島で生活をしているという「事実」を継続させていなければならないでしょう。

この問題と食糧自給率の問題って ちょっと似ておりません?

1960年代に材木の輸入が自由化されて、一気に日本の林業は衰退してしまいました。その後、小麦も大豆も輸入に押されて国内生産が減少してしまった。海に囲まれた日本なのに海産物まで加工された輸入品が主流になってきております。こうして「もうやめた」となっちまった農地の面積はすでに埼玉県の面積を超えたと言われております。その「もうやめた」元農地には外国人ならぬ猿、イノシシ、鹿などが我がもの顔で出没してんですね。そのうちこのような野生動物に町全体が占領されるのではないだろか?・・・なーんてコレ、冗談じゃないのよ。かつて林業で栄えた宮崎県椎葉村、ピーク時人口一万数千人いたのが、現在は3000人、しかし現在の鹿の頭数は約1万頭ですと! この村では家の周りの田畑に電気策を巡らせて鹿除けをしているから、まるで人間が動物園の柵の中にいるような物だそうだ。

食糧自給率の問題って単に食料が安くなるとか、食品の安全性が失われるとかの問題だけではないんですね。今現在 日本人は竹島や尖閣の何十倍、何百倍もの「領土」を「放棄」しておるのです。人類の歴史は食糧を巡って争いを続けた歴史だったとも言えます。生きる為に絶対に必要な食糧を生産するには土地→領土が必要です。その為にはその土地に誰かが居て、何かを生産するという生活をしていなければならない。たとえ生産効率が悪くてもその土地を守りたいのであれば赤字覚悟で住着かなけりゃならない。ひとたび盗られてしまったものを取り返すのは、かなりエネルギーのいる作業なのです。

食糧自給率の低下→耕作放棄地の拡大→森林、農地の荒廃→保水能力の低下→自然災害の多発・・・私らはテレビのコメンテーターじゃないんだから、にわかナショナリズム熱にウカサレズ毎日の食生活に根付いた「骨太自給率」に取り組みましょ。まずは米の飯と米エキスで勢いをつけて・・・。

閉じる

東京おもちゃ美術館 館長
多田 千尋さん

東京おもちゃ美術館は「木育」の事業に取り組んでおります。暮らしの真ん中に木を取り入れ、赤ちゃんから始める生涯木育を提唱しているのです。この木育に取り組んでいると、いまさらながらに「食育」の大切さを痛感します。それは、あまりにも双方の自給率というものを、疎かにするわが国の有様が浮き彫りになってくるからです。

ご飯が真ん中の食卓文化。
一見、やさしげに感じるものではありますが、このメッセージはいまや悲痛な叫びに私には聞こえてきます。 世界第2位の森林大国であり、100%を超える自給率を達成できるにもかかわらず、木の利用の自給率は26%にまで落ち込んでしまっています。知らないうちに日本は世界で一番海外から木を購入する国になってしまいました。

食の世界の自給率も40%前後で推移していると聞きます。世界一美味しいと誰もが認める日本の米。古より食文化の真ん中に根付いている米。そして、その米を作り上げる水田が最も理想的なビオトープだとも聞きます。

もう一度、初心にかえって、"ごはん"を見つめ直すことが、"ごはん"の魅力に気づくことが、食の自給率、自然環境、そして文化にとって好循環作用を生み出すものになるのではないかと確信しております。

ご飯を中心とした「食育」と日本の森を守る「木育」は、ダブルの自給率を高める背骨です!

閉じる

オリザささかみ自然塾
石塚 美津夫さん

今から約半世紀前(昭和36年)の国民一人当たりの年間お米の消費量は118kg、現在の59kgのまさに倍量消費していた。
農地が足りないとのことで、秋田の八郎潟・新潟の福島潟など生き物の生息場所を奪って埋め立てし農地を増やした。
この埋め立てに費やした約10年でお米の消費量が大きく激変し米余り現象となり減反政策が始まった。
この時期(昭和46年)に自分はJAささかみに勤め始め8年後に現、パルシステムと出逢うべくして出逢った。
最初の10年間は食糧管理法があったため、米の物流が出来なく交流をひたすら続けた。
特別栽培米制度が出来た昭和63年から本格的に産直を開始。
当時の新潟経済連から袋他叩きにあってもこだわり米を作付し、時にはわざとモミ混入し規格外として法の網をくぐって産直し続けた。
平成5年の米パニックの時は当時16の産地のうち当JAを含め3産地がお米を供給した。
この時の教訓で翌年から予約登録米が始まり、同時ニエコチャレンジ米が急速の勢いで伸び現在に至る。
安いからと言って外国農産物でその地域の環境や生き物そして作る思いが伝わるだろうか。生消、共通認識に立ったお米、医食同源・心土不二の心はパルの産直米にある。

閉じる
このページを共有する:
トップへ戻る