化粧品業界では、顧客一人一人の肌のカウンセリングを行って、既製品の中から最適な化粧品を勧めるという販売手法が長年、続いています。

しかし、いま広がり始めている「パーソナライズ」は、既製品から選ぶのではなく、顧客に合わせて独自に配合した化粧品を販売する手法です。

資生堂のほか、アメリカ発祥のスキンケアブランド「キールズ」は、肌の状態に合わせて５種類の成分の中から２種類を選んで配合する美容液をことし９月に日本で発売しました。

また、アメリカでは、ネット上で自分の髪質のほか、求める効果や香りなどを選択すると、希望どおりの成分を配合したシャンプーとコンディショナーを作るというサービスも出ています。

デジタル化の加速で、蓄積した個人データをもとに、一人一人に合わせた製品やサービスが提供しやすくなっているだけに、今後、化粧品のほか、さまざまな分野で「パーソナライズ」の動きが広がりそうです。