サンドイッチに対する問題提起です。
コンビニにはおにぎりとサンドイッチという小腹がすいたら食べたい2トップがいるが、最近、おにぎりの具の進化がすごい一方、サンドイッチの具が全然変わらない。一度怒りたいし、新しいサンドイッチの具を考えたい。
1988年神奈川県生まれ。普通の会社員です。運だけで何とか生きてきました。好きな言葉は「半熟卵はトッピングしますか?」です。もちろんトッピングします。
前の記事:「5つのメソッドで必ずできるコーラの早飲み講習会」 人気記事:「8番らーめんの魅力を確認しに行ってきた」 まずはサンドイッチに対する説教からはじめますサンドイッチに説教するため、屋上に呼び出した。
怒られるために買われたサンドイッチたち。
「おまえたちはだめだ!」と一喝しながら「おまえたちがそんなんだから、深夜のコンビニにレタスサンドしか残らないんだよ…」となげく男の姿があった。
サンドイッチが好きなのだ。好きだからこそ、おにぎりのように多くの具を展開していかないサンドイッチの具に怒っている。 たまご、ツナ、レタス、サラダしかない。そろいもそろって、昔からずっと同じじゃないか。それに比べておにぎりたちはどうだ。 逆光でかっこよく撮れたおにぎりたち。
おにぎりの具は年々進化している。「こんな具もありなのか」とコンビニで腰をぬかしてしまった人も多いと思う。
「あんなドロドロしたものを具になんてできるのか!」と誰もが驚いた玉子かけごはんのおにぎり。おいしい。
「ねぎとろ!海産物なんて具にしかもコンビニに置けるなんて!」と技術の進化に未来への希望を誰しもが感じたねぎとろのおにぎり。おいしい。
寿司(これもおいしい)もあるし、
なんでもありのおにぎりたち。(全部おいしい)
自由奔放なおにぎりたち。最近、コンビニのおにぎり業界はなんでもおにぎりする傾向がある。我々、人間も固定概念にとらわれないクリエイティブさをおにぎりたちに学ぶべきだ。
そんなおにぎりたちに感心していると、サンドイッチの1つが声があげた。 「俺たちだって、進化しています。ちゃんと見てください!」 声をあげたのは「たまご好きの為のたまご」だった。
確かにおまえはがんばっている。たまごをこれでもかと胃袋にぶつけてくる。思わず買ってしまうのもわかる。だけど、たまごじゃん。
論破したところで、また別のサンドイッチが声をあげた。 おまえは誰だ!
見たことのないサンドイッチだった。「僕らだってがんばっているんですよ!」と燻製サバ(ドライトマトがアクセント)が大きな声では反論をしてきた。サンドイッチは燻製サバをいれてきたのだ。
こっちも反論しようとしたが、なにも言葉が出てこない。人見知りをするタイプなのだ。知らない人から強い口調で言われると言葉が出てこない。無言のまま向かい合っていた。 とりあえず、寒くなってきたので上着を着た。
おまえなんか、
こうして!
食べてやる!
おいしい!
何も言えない気持ちがくやしくなり、食べてしまった。口より先に手が出た自分を恥じながらも、燻製サバのサンドイッチはフレンチの料理を食べているようなすてきな気分にさせてくれる。食べたあと、ごめんとつぶやいた。
しかし、がんばっているとは言え、おにぎりから見たら全然進化してない。「サバの燻製とか、進化しているじゃないですか!」とサンドイッチたちは言っているが、 そうやって、次にやることが決まっているのにつっかかてくるサンドイッチたちに「おまえらのそういうとこだぞ」と叱っておいた。
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