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メルカリが「メルカリNOW」を発表、CASHが先行する即時買い取り市場に参入

“目の前のアイテムを一瞬でキャッシュに”のコンセプトが大きく話題を生んだ質屋アプリの「CASH」。彼らが生み出した即時買い取り市場に、フリマアプリ大手のメルカリがついに参入する。サービスの運営はグループ会社のソウゾウが行う。

メルカリは11月27日、新たに「メルカリNOW」を発表し、即時買い取り市場に参入すると発表した。メルカリは同日、都内で記者会見を開催した(僕もいま、その記者会見に参加している。メルカリNOWの詳細については随時アップデート中だ。記事の最下部に主な機能を追加していく)。

もともと、個人間売買サービスの市場では「Yahoo! オークション(現:ヤフオク!)」が2000年代から独占的な地位を築いていた。1999年9月に“誰もが手軽に出品、入札ができるインターネットオークション”というコンセプトで生まれたヤフオク!は、サービス開始から15年目を迎える2014年には総落札総額が約8.5兆円を超えるまでに成長した。

そして、それとほぼ同じ時期の2013年7月、この個人間売買アプリの分野に誕生したのがフリマアプリの「メルカリ(mercari)」だ。ヤフオク!はその名前の通り、個人が自分の持ち物をオークション形式で販売できるという特徴で人気を集めたが、その反面、実際にモノを売却するには、オークションの終了時間まで待たなければならないというデメリットがあった。

そこでメルカリは、出品者の設定した金額に購入者が納得できればすぐに販売できるというフリーマーケットの形式を採用。すぐに商品を売却できるスピードと、その“ラクチンさ”によって急激に成長した。メルカリによれば、「売れた商品のうち約半分が24時間以内に売れる」という。

しかし、そのメルカリを持ってしても、“売りたいモノはあるが面倒くさい”というニーズに応えきれていないと考える人がいた。バンクの光本勇介氏だ。2017年6月に、光本氏は目の前のアイテムを一瞬で現金で買い取ってもらえるアプリの「CASH」をリリース。キャッシュ化の依頼があまりにも多すぎて、ローンチしてから16時間でサービスを停止するなど大きな注目を集めた。

そしてつい先日の11月21日、この市場には大きなポテンシャルがあることを確信した光本氏は、DMM.comから受けた70億円の買収案を受け入れ、そこで得た資金をもとに一気にアクセルを踏む決心をしたところだった。

ヤフーとメルカリも、この市場のポテンシャルを無視できなくなったのか、11月20日、ヤフーは「ヤフオク!」内で、ブックオフコーポレーション、マーケットエンタープライズと連携した家電・携帯電話・ブランド品などの買い取りサービス「カウマエニーク」を公開している。そして今日、メルカリもこの即時買い取り市場に新しく「メルカリNOW」を投入すると発表したというわけだ。

個人間売買の市場について色々と説明したわけだけど、「で、メルカリNOWの詳しい内容は?」と思った読者のみなさん。ちょっとだけ時間がほしい。いま、記者会見でメルカリNOWの詳細が徐々に明らかになっているので、その全貌が分かり次第、すぐにこの記事をアップデートする。

メルカリNowの主な特徴

なお、メルカリNOWの発表と同日、CASHは最低査定金額を1000円以上とすると発表している。即時買い取り市場は、両陣営の直接対決の様相となってきた。