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こんにちは、ARuFaです。
突然ですが、皆様にはどうしても叶えたい夢はありますか?
「世界一周旅行がしたい」、「お金持ちになりたい」、「ゴリラに肩パンされたい」など、人には様々な夢がありますが、かくいう僕にもどうしても叶えたい夢があります。
それがこちら……
世界一ウマいラーメンが食べたい!
これです。
何を隠そう僕は無類のラーメン好き。たとえ朝昼晩の三食がラーメンでも2日は平気でしょう(3日は普通に嫌)。
そのため「いつか、最高に美味しいラーメンを食べてみたい……」と、毎日のように思っているのです。
……そして、そんなラーメンの美味しさに深く関わってくるのが、こちらの工程。
『湯切り』です
湯切りとは、茹で上がった麺のお湯を切る工程。
ただお湯を切るだけと侮るなかれ。湯切りが甘ければ、デンプン質の含まれたお湯がスープに混ざり、本来の味で客に提供できなくなってしまうのです。
……さて、そんな”いかにお湯を切れるか”を追求しているラーメン業界には、完璧な湯切りを目指して、「天空落とし」という技が存在しています。
天高く上げた麺を勢いよく落とし、その落下速度からなる反動で一気にお湯を切るこの技は、ほぼ理想の湯切りと言っても過言ではなく、フローリングもビチャビチャです。
……しかし、ここで僕はふと、こんなことを思いました。
「さらに高いところから麺を落としたら、完璧な湯切りができるんじゃないか?」と。
そう、
上空3000mからスカイダイビングをしつつ湯切りをしたら完璧なのでは?
「天空落とし」による麺の落下距離は多く見積もっても1.5m程度……しかしその2000倍である上空3000mから落ちつつ湯切りをしたら、完璧完全にお湯を切ることができるのではないでしょうか?
そして、湯切りがラーメンの味に直結するのであれば、夢にまで見た「世界一ウマいラーメン」も、この方法で食べることができるかもしれません。
……というわけで今回は、スカイダイビングをしながら湯切りをして、完璧なラーメンを食べてみたいと思います。
そこで早速、各所スカイダイビングが体験できるところへ「湯切りがしたいんですけど」と電話してみたところ、
メッチャクチャに断られました。
3社に打診してみたのですが、それぞれ「意味がわからない」「危険」「危険だし意味がわからない」という理由で断られてしまいました。
しかし、僕は一度見た夢を諦めるほど器用ではありません。
……そこで今回は、とある企業のこの方にご協力いただくことにしました。
ガチャ……
株式会社アプリの渋谷さんです
【株式会社アプリ】
リゾートバイト人材派遣会社。チャレンジしている若者の夢を応援し、サポートしてくれる会社らしい。
ホームページを見たところ、トップページに「若者の夢を応援する」と書いてあったので、アポを取ってノコノコやってきました。
ちなみに、渋谷さんにはまだ企画の内容を伝えていないので、さっそく僕の夢をお話したいと思います。
こんにちは。サイトに『若者の夢を応援する』と書いてあったので来ました。
はい。確かに弊社では、若い皆様の夢を応援していますよ。
なるほど。突然なんですけど、好きな寿司ネタはなんですか?
カレイですが。
よかった。僕、白身魚が好きな人のことは信用してるんです。謙虚だから。
光栄です。
本題なんですけど、じつは僕にも叶えたい夢がありまして……
はい、どのような内容でしょうか? できる限りサポートさせていただきたく思っています!
えっと、
はい!
スカイダイビングしながら湯切りをしたいんです
黙っちゃった。
……その後、20分かけて説明し、なんとか渋谷さんにも僕の夢を理解してもらうことができました。
確かに、聞けば聞くほど興味深い気がしてきました。
はい。なので、湯切りをしながらスカイダイビングができる所を探したいんですよ。
わかりました。なんとか手配してみたいと思います!
嬉しいです! ありがとうございます! じゃあ帰ります! さよなら!
紆余曲折ありましたが、なんとか無事に渋谷さんの協力を得ることができました。
次の日、渋谷さんから「後は全てお任せください!」との電話がありましたが、はたして本当に僕の夢は現実となるのでしょうか。
渋谷さんの言葉を信じ、僕はイメージトレーニングでもしながら”その時”を待ちたいと思います。
・・・
・・・
・・・
こんにちは、ARuFaです。あれから約一ヶ月経ちました(本当に)
一週間ほど前に渋谷さんから「やっと準備が整いました!」という連絡があり、僕は今、指定された群馬県のスカイダイビング場に来ています。
ここに来れば念願の『スカイダイビング湯切り』の検証ができると聞いているのですが、本当なのでしょうか?
……すると、しばらくして渋谷さんがやってきました。
知らない人もいました。
こんにちは! お久しぶりです!
隣の人はお父さんですか?
違います。
はじめまして、インストラクターの大村です。
こちらはベテランインストラクターの大村さん。今回僕と一緒に「スカイダイビング湯切り」の検証をしてくれるベテランさんだそうです。
……ちなみに僕は、今回がスカイダイビング初体験。何ならそこそこ高所恐怖症でもあります。
そこでまずは、経験豊富な大村さんに今回の検証について、少しお話を聞いてみることにしました。
今日は美味しいラーメンを作るためにスカイダイビングをしに来ました。よろしくお願いします。
はい、一緒に湯切りを成功させましょう。私も全力でサポートします。
ちなみに、「スカイダイビング湯切り」を成功させるためのポイントってあります?
そうですね。落下中はとにかく空気抵抗が大きいので、ザルの上部から麺が吹き飛ぶ可能性が高いですね。
……大村さん、そこはご安心を。
メチャクチャ改造してきてます。
メチャクチャ改造してるじゃないですか。これなら大丈夫ですね。
……あとは何か大事なことってあります?
意外と重要なのが「気合い」ですかね。”絶対に飛ぶぞ!”という気合いが大切だったりします。
気合いか……大村さん、安心してください。
ファサ……
オリジナルTシャツ作ってます。
メチャクチャ気合い入ってるじゃないですか。
スカイダイビング湯切り専門店、『麺や 大舞(だいぶ)』です。
コスパ悪そう。
……まぁ~、あとは落下速度が時速200kmだったりするけど、ここまで気合い入ってれば大丈夫だね。
え? 新幹線と同じ速度で上空3000mから真下に向かって落ちるってことですか?
うん。あと落ちる高度は3000mじゃなくて、3700mね。
思ってたよりスカイツリー1個分以上高いじゃん。
あと、落下中にザルを手離すと、パラシュートに絡まって本当にヤバい事故になるから絶対離さないでね。
マジ?
マジ。
逆にウソ?
マジのマジ。
絶句。
どうやら僕は、自分が思っていた以上にヤバい挑戦をしようとしているようです。
額から汗が滝のように吹き出しました。
でもまぁ~何とかなるっしょ! イケるイケる! GOGOチャレンジっつってね!
夢には困難はつきもの。ここで弱音を吐いてなんていられませんよね。
何より、汗を止めるためにタオルを巻いたら、ラーメン屋感がグッと増していよいよ後戻りできなくなったので、このまま検証を続行したいと思います。
というわけで、検証のためにスカイダイビング用のハーネスを装着してもらいます。
この時点で、オリジナルTシャツはその役目を終えました。
……なお、今回は湯切り時の麺に異常なまでの負荷がかかることが予想されるため、極太麺を使用。
また、ラーメンのスープは味の違いが分かりやすいよう、シンプルな醤油ベースを用意し、
それを渋谷さんに持ってもらい、地上で待機してもらいます。
これは、湯切りした麺を、着地後すぐにスープに入れられるようにするためです。
……さあ、これでスカイダイビング湯切りの準備は整いました。
あとはこの麺を茹でて、ヘリコプターに乗り込めば、全てが怒涛のスピードでジェットコースターのように展開していくはずです。
渋谷さんいわく、「ヘリはARuFaさんのタイミングで呼んでください!」とのことでしたが、僕の一声でヘリが飛んでくるとでも言うのでしょうか?
……そんなことを考えている間に、あっという間に麺が茹で上がってしまいました。
というわけで、大変長らくお待たせいたしました。いよいよ検証をスタートさせたいと思います。
それでは深呼吸を一つして、大きな声で叫びましょう。
「ヘリ、カモン!」
ボババババババババババ
来た。
マジで来た。一瞬で来た。心の準備とか全然考慮されてない。
でも、ヘリが来たってことは……へリが来たってことは……
開始(スタート)ってコトだぜ!!
うおおおおおおおおおおおお!!!!
搭乗完了。
急げ急げ急げ急げ急げ急げ急げ急げ急げ急げ急げ急げ急げ急げ急げ急げ
ボバババババババババババババババ
~高度600m~
~高度1500m~
~高度2000m~
~高度3700m~
さあ、高度3700mに到着しましたよ。
マジ?
ちょっと待って待って、高い高い。
いや、そりゃそう。そりゃそうなんだけどさ、これは高すぎ。やりすぎよ。地平線、見たことないくらい丸いじゃん。
でもまあ、ね? ここまで来たらもう引き返せませんからね……
ここはひとつ、男らしく飛んだらぁ!!!!
あっ、やっぱウソウソウソウソ。待って待って、一旦待って。ごめんごめんごめん。本当ごめん。
……え? なんか押してない? 待って!! ちょっと!! おい!! バカ!! ウソウソ! バカって言ってごめん! 好き好き! 好きだから! 待って! ごめんって! あ、ああ! あ、あ!
あっ……
あ゛ああああああああああ!!!
あーーーーーーーー!!!
これ今どういう状況~~~!?!?
状況だけ教えて~~~~~!!!
……「殴りつけるような風圧」「鼓膜を貫く轟音」「凍てつくような寒さ」という”地球の暴力フルコース”が全身を襲い、僕はただ叫びながら湯切りをすることしかできませんでした。
何より、麺に対する空気抵抗がえげつないほど強く、風圧で何度もザルを手から引き剥がされそうになります。
しかし麺はラーメンの命。そしてザルを手放すと僕達の命も危ういということで、パラシュートが開くその瞬間まで全力で麺を守り抜きます。
……しばらくして、僕の顔から完全に生気が失われた頃、ついに落下速度は最高潮に。
すると、タイミングを見計らったように大村さんがパラシュートを射出。
パラシュートが開いた瞬間に、これまでの加速が全て『反動』に変わり……
ボンッ!!
無事に湯切りが完了しました。
約40秒間の高速落下と、パラシュートの反動によるダメ押しの湯切り……これなら麺の水分も完全に切れているはず!
……さあ、あとは地上でスープとともに待機している渋谷さんに、この麺を届けるだけです!
……あ! 見えました! アレじゃないですか!?
「お~い! お待たせ~!」
「ラーメンだよ~」
ズザ~~~~~~~~~~~~~~
さあ、あとは盛り付けるだけです。
嬉しさのあまり、僕等はお互いの名前を呼びながら駆け寄りました。
さっそく『完璧な湯切りをした麺』をスープに入れて……
トッピングを整えれば……
完成!スカイラーメン!
ご覧ください。スカイダイビングで湯切りをした、理論上『世界一ウマいラーメン』が完成しました!
恐らく、湯切りにここまで手間をかけたラーメンは世界初でしょう。
それでは早速、僕の夢が詰まったこのラーメンを食べてみたいと思います。
はたして、そのお味は……?
皆さん聞いてください。スカイダイビングをしながら湯切りをしたラーメンの味は、『普通』でした。
特筆すべきは麺の食感。麺自体は中まで火が通っていたのですが、スカイダイビング湯切りによる急激な乾燥により、”外は固く、中が柔らかい”という「逆アルデンテ現象」が起きていたのです。
そして、それが美味かったかと言われれば、「別に…?」という感想でした。
……しかし、夢に全力でチャレンジした今、僕は非常に満たされた気分です。
ラーメンの味こそマジの『普通』でしたが、このレアな体験はかけがいのない思い出になりました。
……渋谷さん、今回はありがとうございました。
こちらこそ! 僕、このラーメンが食べれて……あの……グスッ……
え、うそ。
泣いちゃった……
本当によがっだでず!!!
湯切りしただけなのに泣いちゃった。
……いかがでしたでしょうか。
今回は様々な人の協力を得た上で、長年の夢にチャレンジすることができて本当に良かったです。
皆さんも、叶えたい夢があれば是非ともチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
きっとそれは最高の思い出になることでしょう。
全然関係ないのですが、僕はスカイダイビングの恐怖でヘリ内で急激に痩せました。
ダイエットにもオススメのスカイダイビング湯切り。皆さんも是非チャレンジしてみてくださいね。
それではさようなら。
今回のARuFaさんのような夢はめちゃくちゃ稀ですが、自分の夢を叶えるために「将来のためにお金を貯めたい」「早く上京して活躍したい」「海外留学をして外国語を習得したい」といった若い人はとても多かったりします。
そんな若い人達を応援するのが弊社でして、このたび私たちと一緒に働いてくれる仲間を募集中です!ついつい後輩の事が気になるような世話焼きの人は、ぜひ社員採用へご応募ください!
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