飛来し、木の上で羽を休めるオオワシ=長浜市湖北町で
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国の天然記念物のオオワシが二十六日、長浜市の山本山に今季初めて飛来した。湖北野鳥センター(同市)によると、一九九八年から毎年確認されている個体で、飛来の時期は例年並み。
午前六時二十分ごろ、野鳥撮影が趣味の岐阜県の太田和義さんが木に止まっているのを見つけ、センター職員が確認。えさを取る際の行動パターンなどから、同じ個体と判断した。
高齢の雌とみられ、毎年飛来を心待ちにしている野鳥愛好者の間では「山本山のおばあちゃん」の愛称で親しまれる。琵琶湖のブラックバスが好物で、近くの山本山をねぐらに翌年二月下旬ごろまで越冬する。
オオワシは羽を広げた大きさが二・四メートルで、国内の猛きん類では最大。定期的な飛来地は本州では数カ所しかない。
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