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本日より7日間連続で、「人生100年時代の大人の学び」について特集します。人生100年時代、現在のスキルや知識だけでは、長く働き続けられない。だから、もっと新しい知識を勉強したい…と考える読者の方は多いのではないでしょうか? 

私自身、最近とみに「学び欲」がましています。というのも、仕事だけをしていると、体系的な知識不足を感じ、学び→仕事→学び→仕事の健全な循環こそサステイナブルな働き方だと思うからです。

ただ、日本の会社員は実に勉強しにくい状況にあるといえます。長時間労働ももちろんネックですが、それ以上に、学んでもきちんとそれが評価されない、あるいは学ぶ機会や教育機関に恵まれないといったことも問題です。

もっとも一口に「学び」といっても教育機関で学ぶ学問だけではなく、仕事を通じて、人脈を介して得る学びといった側面も大きい。本特集では、そうしたあらゆる「大人の学び」が今求められる背景、そして、その具体的な方法、実例など、多様な方面から大人の学び直しの神髄に迫っていきたいと思います。

また、NewsPicksでは引き続き、ご自身が学び直しをする上で感じられている課題や政府のリカレント教育推進に対するご意見や政策アイデアを大募集しています。頂きましたご意見や政策アイデアは、経産省の研究会で発表し、審議する計画です。

こちらのフォームより、是非、みなさんの声をお聞かせください! 

https://questant.jp/q/0AEC8O96

どうぞ、よろしくお願い致します。

大変有意義な企画。日本的雇用システムの三種の神器、"終身雇用"、"年功序列"、"一括採用"も完全に賞味期限切れ。何故なら、戦後日本の高度経済成長を支えた"新興国モデル"の産物でからだ。外資系であるネスレ日本も、私がCEOになるまでは基本この日本的経営システムに依存してきた。「郷に入っては郷に従え」をモットーとした多国籍企業ネスレならではだが、短期赴任の外国人CEOが、日本の古典的雇用システムに変革を与えることを嫌った側面が大きい。社員のモチベーションに関わるので、売上のリスクにしかならないからだ。
創立100年の歴史で初めて日本人としてCEOになった私は、人事改革無くして"縮小する高齢化した先進国の利益ある成長モデル"の確立はあり得ないと、新しい人事システムに手をつけてきた。今では、完全なるホワイトカラーエグゼンプションを導入し、一括採用も廃止。与えられた仕事とポジションに応じた給与体系に変革し、降格制度の積極的運用を開始している。
緊張感のある終身雇用制度と中途採用を組み合わせた、新しい世界に通用する雇用システムの開発こそが、会社に入ってからの自己投資や勉強へのモチベーションが高められる。労働時間で給与を支払うわけではなく、アウトプットで給与を支払うから副業も必然的にOKだ。会社が全て与えてくれるという観念を捨て、自分でキャリアを創っていくというマインドを持つ事が、今の日本人社会人には必要だと考える。
先日、講演会でご一緒した、藤原和博先生と楽屋でこっそりと話し合いました。

「神田さん、はっきり言ってください。この国は、中国には、もはや勝てないでしょう?」

私の本音の答えは、「このままでは、無理だと思います」。というのは私、中国人の、学習意欲を目の当たりにしているからです。

中国で成人教育(スピード学習法)の事業を、中国ベンチャー企業とともに私は展開しているのですが、1年目で、あっさりと日本の受講生数を超えました。約2000万人がブログを訪問、日本の1.5倍の受講費にもかかわらず、20代・30代の女性を中心に、夜行バスを乗り継いで、講座を週末に受講しにきます。

またヒラマヤという音声学習プラットフォームは、会員4億人を超えました。1日限りのセールスイベントがあって、その1日の売上が10億円。しかも、そのタイトルが、「知識祭り」。学習が、ブームというほど、盛り上がりを見せています。

私たちが知っておかなければならないのは、そうした学びに熱心な中国人女性が母になり、それが次世代へと引き継がれていくということです。

もちろん勝ち負けではないのですが、「学びに怠惰な国」は、どうなるのか? それは、明らかだと思います。

「教育は、特権」なのですが、私たちは、それを忘れてしまいました。

こうした状況を打破していくためにも、『人生100年時代の、大人の学び』は、2018年に向けて、タイムリーな連載。楽しみです。
「知之者不如好之者 好之者不如乐之者」

直訳すると「それを知る人でもそれを好きな人には敵わない。それを好きな人でもそれを楽しむ人には及ばない」

孔子の『論語』の中の一節で、私が語学学習者を対象に講演をさせていただく時に必ずお話しする語学上達のポイントの一つです。

勉強って基本的につまらないんですよね。つまらないから続かないし、上達しないんです。

趣味や好きなこと勉強を掛け合わせ、楽しく勉強できれば効果が上がります。私の場合、サッカー、映画鑑賞、グルメを中国語の勉強に活用しました。

「学習」を「楽習」とするだけで、かなり効果が出てくると思います。
“生きるように働く”(work as life の意訳。日本仕事百貨のテーマより引用) のように”遊ぶように学ぶ“じゃないと長続きしないなと思います。趣味と言えますが。
ただそれがマニュアルをなぞるような趣味ではなく(〇〇検定のような学びはあまり面白いとは私は思えません。)

例えば趣味の読書と趣味の家庭菜園のように2つの趣味が結構な濃度で両立していて(仕事でもいいのですが)それを掛け合わせたアクションをとる人々が増えると社会が活性化するように思います。
自営業的に仕事をしていると全ての境目は溶けちゃうことを独立4年目にして実感しております。
これは実に実に、重要な提案だと思います。

終身雇用で解雇規制が厳格な日本の企業(とりわけ大企業や役所)では、勉強するモチベーションがとても低くなります。
特に、年齢賃金制が残っている地方公務員のような職場では、勉強する必要がありません。

大企業や役所に行った私と同年配の人の中には、スマホを持っていないのは勿論のこと、メールすら出来ない人もたまにいます…(汗)

弁護士業界でも、民事訴訟の基本の基である「訴訟物」や「法律要件分類説」を忘れてしまった人もいます。

「いままで何とかなってきたから、これからも何とかなるだろう」という意識と、会社をクビにされることがないという安心感が原因のように思えます。

まずは、解雇規制を緩和・撤廃して、いつ何時、自分自身の生の市場価値が問われるかもしれないという緊張感を与えることが必要ではないでしょうか?
日本人にとって勉強とは良い大学に入るために仕方なくやることというイメージが強いからかなあ。で、大学に入ったら勉強しなくなるし。

良い会社に入るために、良い学歴を得て就活を頑張る。それはスタートであるはずなのに、いつの間にかゴールになってしまったんでしょうね。

個人的にはビジネスパーソンにとっての読書や勉強というのは、筋トレみたいなものだと思っています。即効性はないかもしれないけど(いや即効性の無いものほど)、長きに渡って自分の仕事を下支えしてくれて力となってくれる。そんなイメージです。
オランダの事例を見たことがありますが、ポイントは2つという認識です。

①社会人向けの教育機関が整備されていること(職業訓練に近いが、もう少しキャリア開発の意味合いが強い)

②キャリア開発のために勉強した内容が転職活動にきちんと生きること


①は、学問のための大学とキャリア開発のための大学が明確に分かれているとのこと。具体的な数字は忘れてしまいましたが、義務教育後にキャリア開発系の大学に行く人の割合も、社会人になってからそういった大学に入り直す人の割合も、高いです。

②はさらに重要で、変な言い方ですが就職活動で求められる「スペック」が明示されており、学び直す科目と揃っています。これは本当に重要。

日本でも、ただ学びなさいと言われても教養の範囲を超えることは難しく、学んだことがキャリア開発に活きるイメージがつくこと、もっと言うと、「とりあえず採って会社で育てる」という営みが減って、フリーランス化の流れに近くなることが不可欠だと思います。採用・就職市場が変わることが問われているのだと思います。
エンジニアは本やWebで新しい技術を読んで学ばないことはありえないですし、勉強会やハッカソンも盛んで特定のテーマについて有志でいろいろな場が作られています。見ていて感じるのはそれがすごく楽しそうであり、勉強会後の懇親会までの参加率も非常に高いことです。それは好きを仕事にしているかなんじゃないかと思います。私も勉強が非常に苦手で気を抜くと遊んでしまうので、最初にずっと好きだったプログラミングを仕事にして本当に良かったと思っています。
若宮正子さんがティム・クックとハグしているのを見て感動しました。ああいった年齢になっても新しいチャレンジをしていることは本当に素敵です。どんな考え方をされているのか、楽しみです。
日本社会は知識より経験を偏重する傾向があるんですかね。
確かにデジタライゼーション下では厳しく、好奇心持って新しい知識を習得すべく日々勉強しないとですね。
この連載について
日本のサラリーマンは先進国イチ学んでいないーー。OECDの調査によると、25歳以上が短期高等教育機関に入学する割合がOECD諸国で最低となった。また、首都圏管理職の就業意識調査によると将来の「目標がある」と答えた人は39%しかいない。これといった目標もなく、そして学びもせずに、この変化の激しい時代、会社の寿命が短期化する時代、そして人生100年時代に対応できるのか? 本特集では、今こそ大人が挑戦すべき学びについて、考える。