Intelは、2018年には3D XPointを使用したOptane DIMMをリリースする予定だ。Optane DIMMがNVDIMM-P規格に準拠するのか不明だが、サーバでの利用などを考えれば、Windows Serverなどサポートされるため、同じカーネルを使っているWindows 10もサポートされることになるだろう(NVDIMM-P規格は、2018年に策定予定)。
将来的には、SMB DirectやNVDIMM-Nのサポートは、Win10 Proから削除され、Win10 WSのみでサポートされていくのだと思われる。そして、Windows Serverでサポートされている幾つかの機能が、Win10 WSに入ってくることになるのだろう。
とはいえ、Win10 WSは、Enterpriseエディションとも機能が異なる。実際、バージョン番号1709のWin10 WSには、Win10 EnterpriseがサポートしているEdgeブラウザをコンテナ化する「Windows Defender Application Guard(WDAG)」はサポートされていない。管理を重視するエンタープライズ領域をカバーするエディションではないということだ。
ここまでWin10 WSの機能を紹介してきたが、将来的にWin10 WSというエディションが存在するかは、まだ不透明だ。
Win10 WSが非常にニッチな市場に向けたOSとすれば、将来的には1つのエディションではなく、Win10の追加ライセンスとなる可能性が高い。Win10 Proを超えるCPUコアやメモリを使用するワークステーションは個人ではなく、企業での利用が自然であることを考えると、将来的には、Enterpriseエディションのオプションライセンスになるかもしれない。
現状、Win10 WSはPCメーカーからのみ提供されるため、ワークステーションにプリンストールされた状態でしか購入できない。よって、OS単体の価格は分からない状況だ。MicrosoftもWin10 WSの価格を明らかにしていない。OSのライセンスとしては“4コアまで”と“4コア以上”に分かれているようで、DellのWebサイトでは、4コア以上のCPUを選択した場合、追加のライセンス料として1万5000円が上乗せされる。
こうした事情を考えれば、Win10 WSは1つのエディションなのではなく、ワークステーション向けの機能を追加する、オプションライセンスと考えた方がいいだろう。
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