■叔父の猫が死んでしまったらしい

叔父が帰宅すると家の前の道路で車にひかれていたそうだ

今年の始めに拾われた猫だった

最初は小さくてボロボロで、叔父が一生懸命世話してとても元気になった

叔父と祖母の二人暮らしの中に突然やってきた可愛い家族だった

自分も一度だけ会っている

最初は警戒されていたが一日遊んだら帰り際にはおとなしく抱っこされてくれた

あたたかくて可愛かった

母が帰省したときはたくさん写真を撮ってもらって

帰ったら見せてもらうのが楽しみだった

居るだけでみんなが笑顔になってしまうような不思議な存在だった

たった一度会ったきりだというのに悲しくてたまらない

きっと叔父と祖母はもっともっと悲しい

約一年、あの子は叔父に拾われて幸せだっただろうか

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