二条城の裏を震えながら歩いていると満足そうなカップルが歩いてくる。
両者とも、ひどい顔ではない。
男は顔が小さいし、背も高い。
一方の女も肌が綺麗だし、目も大きい。
いつだってセックスには困らないだろう。マッチングアプリやらをつかえば、一時間後にはジョイントだ。
彼らは深刻なことを考えていないだろう。
その時に、自分が考えていたのは格差が拡大しているのではないかということだ。
よく小金持ちが、大金持ちと同じ気持ちでいるように見える発言をしていたりする。
下手したら彼らを崇めている。
それでいいのだろうかと考えていた。
自分の親が小金持ちだが、自分は大金持ちに対し金を稼ぎすぎだと怒っている。
ただ、彼らを見たらそんなことを考えても無駄なのかもしれないと感じた。
親が小金持ちで容姿が醜い自分からしたら、貧しい人間が増える方が自分にとってはマシなのかもしれないと感じた。
変に格差是正をやられたら、グロメンの自分は何もかもを失うようなものなのだ。
ただ、現状の大金持ちを崇めたりするのはよろしくないと感じる。
むしろ怒るべきだと思う。
それと同時に能力や容姿の格差も是正していかなければならないのではないか。