重要経済指標のうちにCPIというものがあります。
CPIとはなにか？そしてそのCPIの結果数値で相場やその国にどのような影響が出るのかを解説していきたいと思います。

CPIとは？
CPIとは『消費者物価指数』といい、消費者が実際に物やサービスを購入する段階での商品やサービスの小売価格の動向を表す物価やそれに関連するもののインフレの動向を示す重要経済指標をいいます。
市場において、米国や欧州、日本、中国、豪州、新興国などの指標が幅広く注目されていて、各国はそれぞれの上限ラインを設けられていてそのラインを超えるとインフレを警戒して利上げ等が行われることも多いです。

日本にもCPIがあり、総務省が毎月発表していて、日本の全世帯が購入する家計に関わっている「財及びサービスの価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定するもの」を日本でのCPIを指します。
日本全国の平均的な家計が消費している商品やサービスの価格を指数化した経済指標であり、家計の消費に影響を及ぼす物価の動きを測る物差しとなっています。
また、その種類にはいくつかあり、最も幅広い商品やサービスを対象にしているのが「総合指数」で、その他にも、価格変動が大きい生鮮食品を除いた「コア指数」や、エネルギーと食料品を除いた「コアコア指数」などがあります。

国民世帯の買い物などの購入した数値でも相場に多く変動していきます。
買えば買うほどいいという事ではありません。
大きく懸念されるのがインフレです。

インフレとは？
継続的な物価上昇によってお金の価値が相対的に減少し、国民の購買力が低下する事です。

そのインフレの原因のひとつに好景気があります。
景気が良いと物やサービスがよく売れて、需要が供給を上回り、その物やサービスの値段が上がります。
また、賃金や原料の高騰などで、物を作るための費用が上がってしまい、物の値段が上がることがあります。

そういったことで国内の経済情勢においてインフレ懸念が強まったり、景気が過熱したりした場合などに、中央銀行が金利水準を引き上げる金融政策を取ります。
これを利上げといいます。
利上げを行うと市場の金利が上昇し、企業の設備投資が抑制され、個人の消費意欲も衰えてしまうため
景気にブレーキがかかってしまい、金利が上がりすぎたら、景気が急速に悪くなる恐れもあります。

なのでCPIの結果数値が良すぎても今後利上げになることが懸念され、その利上げが失敗すれば景気が一気に悪くなってしまうという事になります。
CPI結果後相場が上昇したとしてもその国の政府が利上げを公表して上がるか下がるかはその国の情勢や特徴もつかんでおかないとわかりません。
個人的にみるとCPIは指標だからといって気にせず、スルーしてもいいと思います。
スキャルピングの場合は大きく利益を狙えると思いますが、スイングの場合は気にする必要はあまりないと思います。
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