うちの会社にはなぞなぞ先輩がたくさんいる。なぞなぞ先輩の特徴は、その名の通り何か仕事で質問すると、ドヤ顔でなぞなぞ形式にして教えてくれる。
「この○○の件では△△はどうすると思う?」
「○○ってどういう意味でしょう?」
「質問形式にすることで、本人に考えさせている。知識を定着させる手段である」とどいつもこいつもハウツー本を鵜呑みにしたようなダサい発言をしているが、どうも僕には上からものをいって優越感を感じるための行為にしか思えない。
だって、正解すると至極つまらなそうな顔するんだもの。間違えると
からの、つやつや顔で俺すごいアピール。結局[お前はこんなところ間違えるけど、俺はこんなことも知ってる]をやりたいがために、質問し、わざと間違えさせてるようにしか感じない。ひどい奴だと「知ってると思うけど○○って意味わかる?」だからね。この知ってる思うけどはいわゆるフリで、これで間違えないとすごいつまんなそうな顔をされる。本当に、わからない演技をするの嫌なんだけど、会社でうまくやるためには必要なのかなと思って引きつりながらやってる。(一回堪忍袋の緒が切れて、「僕なぞなぞ大嫌いなんで、聞いたことだけ答えてもらえますか?」と言っても、笑って若いねえと言われただけだったし…)
技術職なのでどうしても人に聞かなきゃわからないことが多いから仕方ないんだけど、それでもなぞなぞは腹立つ。ちなみになぞなぞ先輩は決まって仕事ができない。本当に仕事のできる上司は聞いたことだけに簡潔に答えてくれる。なぞ先輩の数のほうが圧倒的に多いので、何かわからないことがあるとそいつらに聞かなきゃいけないのが本当に苦痛。
考えてみれば僕は昔からなぞなぞが大嫌いだ。出題者の「わからないでしょ~?わからないでしょ~?俺はわかってるけどね~わからないでしょ君は~??」のニヤニヤ顔を見るとぶん殴りたくなる。たぶん僕にも多大に問題があるんだろう。プライドが高いんだな。直さなきゃな。
でもやっぱり仕事上でのなぞなぞは時間の無駄でしかない。僕は金輪際後輩になぞなぞを出さないぞ。