6SWITCHインタビュー 達人達(たち)「古屋雄作×古田新太」[字][再] 2017.11.25

2511月 - による admin - 0 - 未分類

本日は少々心を広くご覧頂くようお願いします。
これは今年大ヒットした「うんこ漢字ドリル」の問題文。
3,018個の出題全てに「うんこ」を使った異例の漢字ドリル。
子どもからお母さんにもウケて累計270万部超えに。
その作者がこの男…本職は映像ディレクターだ。
あなたもダブルクリックしたのね。
よくできたよくできた。
頑張って。
家ではごく普通の一児の父親である古屋。
実は長年温めてきた企画だったという。
これ結構昔に考えた企画が基になっているので。
でもその時は全然うまくいかなかったんですけど。
何かいいタイミングでいい形に変わって。
ああよかったやっぱり。
小学生今でもうんこ好きなんだっていう。
そんな古屋がどうしても会いたいと熱烈なラブコールを送ったのが…。
歌唱力にも問題があ〜る。
2次元から…。
コメディーからシリアスなドラマまでテレビで見ない日はない個性派俳優だ。
お前アキラに東京へ出る金は出さん言うたらしいの?いやそりゃ…。
本音言うたらうちの養子にしたいくらいじゃ。
古田が真骨頂を発揮するのはやはり舞台。
やっちまう前にやられちまったな。
熱烈なファンを持つ劇団☆新感線の看板役者だ。
古田が醸し出す危険な魅力には男女問わず引き付けられる。
2人の出会いは26年前に遡る。
古屋13歳そして古田25歳。
「オールナイトニッポン」。
古田新太がパーソナリティーを務める深夜ラジオのリスナーだった古屋は葉書を投稿し繰り返し録音テープを聴くほどの大ファンだった。
(取材者)どういう意味で?そういうのを何かこう古田さんの「オールナイトニッポン」とかをはじめとした…対談は都内にあるスタジオで行われた。
真っ暗闇の中まるで出口が見えない状況だった。
古田は11月から始まる舞台の主演として稽古の真っ最中。
一方の古屋あこがれのアニキとの対談を前に緊張はピークのようだ。
ああどうも。
初めまして。
今日はありがとうございます。
こちらこそよろしくお願いします。
古田と申します。
よろしくお願いします。
ラジオを通じて出会った2人が時を超えて対面する。
「うんこ漢字ドリル」の生みの親と役者のトークはどこへ向かうのか。
結構どなったりとかされると。
あるある。
カメラマンの人が俺たちが芝居やってる時にこうやって撮って…もう…ドラマとかって映画もそうなんですけど気に入らないとこ編集できるじゃないですか。
そうですね。
やっぱり…
(「オールナイトニッポン」のテーマ曲)実は古田さんが「オールナイトニッポン」されてたじゃないですか。
これを何回も繰り返し聴いてた中学2年3年ぐらいの時に。
ダメですね。
それがめちゃくちゃ面白くて。
かなり影響受けたと思ってるんで。
本当ですか。
本当に面目ない。
これ星がついてるやつは自分のが読まれたんですよ。
へえ〜!聴きましょうよ。
鼻毛さん。
面白いなあ。
面白いですね。
絶対うそ。
お葉書うまいです。
さすがです。
いやいやもう中3で。
読まれた時はすごくうれしかったですね。
26歳ぐらいですか?そう今52歳だからね。
もうおやじは老人だよ。
古田は大学1年生の時当時大阪で人気上昇中だった劇団☆新感線に入った。
独特の個性で劇団の看板役者となった古田。
だが人気は主に関西地方に限られていた。
そんな古田に東京のラジオ局から声がかかる。
「聴くと頭が悪くなる日本一偏差値の低い番組『古田新太のオールナイトニッポン』!」。
タモリや所ジョージなど名だたる大物がパーソナリティーを務めてきたラジオ番組「オールナイトニッポン」。
古田はなんとあのビートたけしの後釜として抜擢されたのだ。
「内容は今日も濃いぞ。
今日はだなまずはさっき聞いてもらったハダカーマンハダカーマンが今週もやって来た」。
「オールナイトニッポン」ってテンションが普通じゃなかったですよね。
そうそうそう。
どうせね誰も…大阪でもパーソナリティーとかやってたんだけど大阪だとやっぱり深夜番組テレビとかのコントとかやってて役者もやってるんで「役者も?」みたいな感じで。
「役者が」じゃないんだよね。
「役者もやってる人だねあのコメディアンの人は」みたいな感じで思われてんだけど…どうせ誰も分かんねえ。
しかも…そうですよね。
そうそうそう。
みんな嫌がってたのその枠を。
そうなんですか。
結局その話を大阪で…「俺今度東京でラジオやるんですけどどうしたらいいですか?俺の事なんか誰も知らないでしょ?」とかって言ってたららもさんが…え〜?と言われて「あっそう」って言ってほんでまあ始まって…「いやそれはダメだ。
ハードロックは深夜の食堂とかで聴いてる人たちがダイヤルを変えてしまうと。
うるさいから。
エロもタクシーに乗ってるお客さんを乗せてる時には気まずい感じになるからエロとハードロックはやめてくれ」って言われて「よし!やろう」って言って。
どうせなら嫌われてやるって言って。
もう結構当時26歳。
結構やけくそみたいな感じなんですか?そうそうそう。
まあ全編…そうですよね。
そうでしたよね。
「うんこ」って言って喜んでんだね。
もう「うんこポン!」って言ってましたよね。
何かあのテンションっていうのはギアを入れて臨んでたんですか?それともふだんから飲んでる時っていうか…。
いやあれはねギア入れてたね。
かなり?かなり入れてた。
トップ。
これ今やれって言われても。
めっちゃくちゃきついと思う。
へとへとだったもん終わったら。
ただ頭と気持ちだけが上がってるから飲まざるをえないみたいな感じになってたけど。
終わったあと?終わったあと。
この時は何か…でもすげえ楽しそうで聴いてる間は楽しかったから。
いや僕らも楽しかった。
古田さん自身はラジオっ子だったりラジオ聴いてたりとか。
あのしゃべりって何か誰かがルーツだったりするんですか?誰だろ?でも僕も「オールナイト」大好きでタモさんとか所さんとかもよく聴いてましたね。
鶴光師匠のもよく聴いてたけど。
所さんとかタモリさんやっぱりテンション高くて当時。
所さんのいまだに覚えてるのが札幌の千歳空港でカニを探してるおじさんがいたって言ってて荷物が出てくるとこ。
そこで…って言ってるおじさんがいたっていう話を2時間やられて。
もう俺ほんと最後「やめてくれ」ってもう。
その「カニがねぇな!」やめてくれよもう。
所さんもCM挟んで「カニがねぇな!」はいらないわみたいな。
あっそうなんですか。
あ〜そうですね。
じゃあその話芸っていう意味ではそういうのはもしかしたらあるかも…?あるかもしれないですね。
古田は1965年神戸市で生まれた。
ジャイアント馬場とハードロックが大好きな子どもだった。
こちらは高校時代演劇部の仲間と撮った写真。
当時から既に個性あふれるエンターテイナーだった。
古田さんの過激だったり一線越えていこうっていうかまあ怒られてなんぼみたいなという性格というか何か…あ〜俺それ…怒られたらいいんだろっていうね。
もう生まれつき?生まれつきじゃないかな多分。
きっと。
怒られるって大人に構ってもらう一番簡単なやり方じゃない。
あれを一晩かけて下に。
へこます。
へこませてそこにマウンドを作っておくみたいな事とか。
あと時計がアラームがつきだした頃で何時になったらみんなで一斉にピッピッピッピッ。
ああ授業中に。
授業中に鳴らそうぜっていうのを。
窓際にいるやつ全員に凧を渡して何時になったら窓から凧を揚げるっていうのを。
とかそういうのばっかり考えてた。
中学高校が一番最たるもう…ああそうですか。
朝早〜くから行って夜遅〜くまで学校いたもん。
古田さんは今めちゃくちゃ楽しかった。
6年間結構中高もう楽しかったですか?うん楽しかった。
やっぱり僕はそれでも…ああなるほどなるほど。
そういうのだからお話しされててやっぱ憧れましたねそういう学生時代に。
楽しそうだなと思って。
あ〜そうだね。
でもみんな学生時代の面白かった話とかっていうのを忘れてるんだよね。
そうですよね。
あった事とか。
俺やっぱいまだに中学の時に一番面白かった思い出っていうのがノグチっていうやつがいて。
俺よくスカートめくりとかケツ触ったりとかって女子のやつをしてて。
でも女子そんなに嫌われるタイプでもないから調子乗ってやってた。
そしたらノグチが好きだった女の子のケツを触ったらしく僕が。
ノグチがおとなしいやつなのに怒ったの。
「古田いい加減にしろよ!」とかって。
「女の子のケツばっかり触りやがって」とか何とか。
「何だよお前。
お前じゃあ女の子のケツ嫌いなのかよ」とかって言ったら「普通」って言ったの。
「普通」はねえよ。
「好きだけどさ」とかだったらいいんだけど「普通」って言われた時もう…。
でもその話ノグチに大人になってからしても全然覚えてないもんね。
それもう中学一面白かったけどな。
「普通」ノグチの「普通」。
でも何か古田さんのしゃべり方で面白くなってるっていうのも何かあって。
例えばさっきの僕の葉書の読み方とかも話し方でだいぶ加点されてるような感じはしますよね。
それはありますね。
だから大学の時の友達とかお前この間もまたいい加減な話してたなとかって。
テレビか何かでとかって。
あれ俺の事だろって。
あれお前うそだからなあれなとかって言って。
じゃあお前本当の話してみろよって言って本当の話させて。
じゃあ俺がしゃべったちょっとうそが交じったこの話聞かせるなって言って聞かせて。
どっちが面白い?古田って言って。
だろ?それってでも…この話テレコにした方が面白いのにとかって考えちゃうからねお話しする時に。
本当は12の順番だったんだけどこれ21の方が面白いじゃんとかっていうような事考えるのね。
だから葉書もS字書いたりとかしてるとこっち先に読んでこっち見て。
え〜そういうのしてたんですか。
それって何か教えてもらったとか努力したって事があるんですか?う〜ん…人に面白い話をうそを交えてするのが好き?「ナイスうそ」って言われたのが吉本新喜劇の島木譲二さんが今度「スター・ウォーズ」の続編に出るらしいよって。
島木譲二さんってところがうそとも言い切れない…。
ちょっと軽くジャバ・ザ・ハットを思い浮かべる…。
何かハリウッドが目つけそうな。
そうでしょ。
そうなんですよ。
大うそなんですけどね。
「ナイスうそ」って。
全国区の人気者となった古田はテレビドラマの出演も増えていった。
先輩のも1枚入ってました。
本当に?私の?喜ぶのは早いです。
先輩の写真は写真でもボスが撮った事になってんですよ。
NHK「大河ドラマ」にも出演。
コメディーからシリアスな役まで幅広く演じ個性を発揮する。
ああ行っとくれ。
平六一人では足らなかろう。
徳造も連れていったらええぞ。
今や風格さえ漂う実力派俳優の古田新太。
でも!ちょっとエロティックで妖しい魅力は健在。
舞台に上がればムチャもしちゃいます。
裸のまま飛び出せるのかな?飛び出せる!この俺に恥ずかしい事など何もないわ!さあ阿国さん出ましょう!嫌。
絶対嫌!何を言ってんですかこのままじゃやつらの思うつぼだ。
それに出ればお客さんへのサービスにもなる!古田の芝居は笑いあり感動もあり。
エンターテイナーに徹した姿勢が魅力。
・「安倍晴明今は亡し」石川五右衛門様だ〜!劇団☆新感線は今や日本で最もチケットが取りにくい劇団ともいわれている。
その話芸というか…のと台本を読むお芝居ってまた全然違う能力にはなる訳ですよね。
そっちに行こうっていうのはなかったんですか?べしゃりっていうか。
あ〜…。
でも相変わらず好きは好きだけど。
やっぱね…あんまりドラマや映画でもないじゃないですか。
そういう芸人さんになってもそうそうできないし。
やり逃げ。
だからテレビの世界とか映画の世界っていうのはあんまり考えてなくって。
もともとは?もともと。
舞台やってラジオで飯食えたらいいやぐらいの考え方。
へえ〜。
今はまた違うんですか?今は一生懸命やろうとしてる。
何か本当テレビドラマとかに出だした頃って本当に興味がなかったもんだからもうバイトのつもりだったの。
「はいはいバイトバイト」みたいな。
で行って「このセリフ言やぁギャラもらえんでしょ」みたいなすっごくクソ生意気なガキだったから。
でもやっぱ大人になってきてまあ30越えてぐらいでこの業界にもドラマ業界も一生懸命やってる人がいっぱいいるんだからそうやってなめてかかっちゃいかんなと思ってそこからは一生懸命やるようになったけど最初は本当に興味がなかったな。
あの…お芝居で役に入るっていう演じるっていう事ってどういうものなんですかね?古田さんにとっては。
歌を歌うとかとまた違う?まあ俺…ウケるウケないとか泣く泣かないとかっていうのを常に…多分映像とか映画やってる人たちはすごくそういう瞬間的にテンション上げてくるっていうのがすごく上手なんだろうと思うけど俺大体…だから真面目な俳優さんはもう一つ一つ全力投球すると思うんだけど俺全力投球はしない。
へえ〜。
役に入り込む事もなくってお客さんがいつもウケとってるとこでウケなかったらスベったと思って次のセリフ早く入ったりとかウケたらしばらく笑い待ったりとかというようなぐらい…入らないな。
俳優として憧れとか何か…。
昔の俳優さんでもいいんですけどこういうの好きとかこういう人好きとかって。
志村さんとふざけてる時も面白いしまたシリアスなシーンしてる時も表情がほとんど変わんない。
何かあの柄本さんの顔に喜怒哀楽がこう全部入ってる。
無表情なのに喜んでるとかっていうのが分かる。
でも古田さんも僕何かそういう感じは…。
なるべくそういたいなと思うんですよ。
舞台とかも見ても結構変わらないですよね。
なるべく無表情でいようって思ってて…。
こうやって芝居する人いるじゃないですか。
ク〜ッて。
そんなやついねえよ。
(笑い声)思うんだけどね。
でも舞台って基本引きっていうか舞台上のものってすごくちっちゃいじゃないですか。
それでもそうなんですか?そうね。
でもそれはわざとやる時あるよ。
それは…。
これ。
こうやって肩揺らす時まであるけどそれはもうわざとだもんね。
役にはあんまり入り込まないようにしてるという。
う〜ん…。
努力っていうか。
公共交通手段を使うのはどういった理由ですか?面白い事が多々起こりますからね電車とかバスとかは。
だって運転手さん…何年か前ですけど夏暑かったんですよバスの中が。
そしたら運転手さんがインカムマイクで「ねえちょっとこれ暑くない!?」ってタメで話しだしたんですよ。
そしたら誰かおじさんが「暑いよ!」って言ってそしたら運転手さんが「だよね!2度くらい下げちゃうか!」とかってしゃべってんです。
これタクシーでもなかなかないでしょ?そうですね。
しかも1対多だからこれコールアンドレスポンスになっちゃってる。
タメ口の都バスでしたけどもね大丈夫だったのかな?あの人は。
こちらは古田新太が身近な人や出来事を書いたエッセー集。
周りにはちょっと変な人ばかりが集まってくる。
僕が感じてた古田さん像…やっぱ過激っていうかパンク的な資質っていうのを勝手に感じててでも何か芸能界僕のイメージが大部分なんですけど…意味分かんない事とかって…だらけな気がするんですけどそこの何か古田さんは…それぐらいで…。
まあ不自由な事多いですよやっぱり。
特にテレビとかは。
まあドラマとかって映画もそうなんだけど気に入らないとこは編集できるじゃないですか。
収録の時は怒られ…また怒られる話ばっかりですけど。
怒られてもいいからふざけとこうとか思いますね。
何か古田さんがすごい思い入れあるドラマだったり映画だったりの役で例えば監督とかと「こうしようぜああしようぜ」ってやってた事が訳分かんない理由でやめ…あれやっぱダメとかそういう何かそこで「…だよ!」っていう時とかってありませんか?そういう。
意味分かんないんですけどみたいなのって。
そういう時は闘うみたいな感じになったりするんですか?あんまそういうイメージはないんですけど。
闘わないな。
俺だから映画とかで出演してたのに出演シーンが全くなくなった事があって。
クレジットだけ出てる。
ハハハハ。
出てない。
出てない。
映ったかこれ?映ってねえよなとかって試写か何かで。
古田さん尺の問題で…あっそう。
じゃあ俺は何もしてないのにギャラだけもらった事になるんだなってふうな転換を。
ポジティブなんですね。
はいはい。
じゃあもうそれってプライベートでもあんまり憤ったりとかはしない?憤ったりとかしない。
「じゃあいいわ」っていう。
飲み屋の失礼なやつぐらいかな憤るのは。
仕事では?仕事ではないな〜。
怒ります?いや…笑いを作ってるんで空気悪くなるの嫌なんですよ。
そうでしょ。
あるある。
ドラマの現場とかでカメラマンの人がこうやって俺たちが芝居やってる時にこうやって撮って…もう…お願いだから…そうですね。
何か…それが真面目の方向性が…。
それはやめてほしいっていうか…。
あの…いいもの作りたいのに…。
(笑い声)でもその人も多分いいもの作りたい…。
いいもの作ろうとしてるしそいつの教育もしてるんでしょうけどね。
結構まああの…僕その…「うんこ漢字ドリル」というのを出してそれが結構受け入れてもらってるのがすごくうれしいし。
うんこビルを建てたっていう話。
いえいえ建ててないですけど。
あの…これはすごくうれしいんですけどでも何かやっぱ…こういう企画があっても…何かそういうのが嫌だなっていうところがすごくあってそうじゃないものを作りたいと思ってる気持ちはあるんですけど古田さんこういう風潮に関して何か思われてる事とかありますか?これでもね出自だと思うんだけどもともと…これがメジャーな劇団とか事務所とかだったらすごく窮屈な思いとかあったと思うし先輩たちから「それはするなって言っただろう」とか「そんなの誰が喜ぶんだよ」みたいな事を言われてると思うんです。
たまには言われますけどね。
でも…誰も笑わなかったらちんこ出すみたいなね。
そういうので育ってきちゃってるから…多分大の大人になっても…あまり感じないのかもしれない。
うん…。
何か本当に古田さんが「これ絶対やりたい!」みたいな事っていうのはあるんですか?う〜んとね本当にやりたいのは「ロッキー・ホラー・ショー」みたいな日本のミュージカル。
音楽?音楽とかも全部オリジナルで1時間45分で終わってくだらない事満載であっという間に終わるのにおなかいっぱいってやつ。
キャラクターが結構濃くて。
そうそうそうそう。
それをやろうとして劇団でもそうだし自分でプロデュースする作品とかも作家とかも選んでやるんだけどやっぱ長くなっちゃうんだよね。
2時間3時間になっちゃうと違うんだよな。
あっという間。
ライブがいいんだけどな〜っていつも思って50越えちゃったって感じ。
スキルは上がってるはずなんだけど体力落ちていくっていうジレンマに必ず陥るから…昔はドロップキック相手の顔面蹴れたのに今腹ぐらい…。
ボテッ。
そうそうそう。
そっちの方が面白くなっちゃったみたいな。
後半は舞台をスイッチ。
これは今年5月に放送されたNHKニュース。
最新情報を取材してきました。
夕食中の方ちょっとご注意下さい。
今年3月に発売された「うんこ漢字ドリル」。
子どもの興味を引く工夫が満載のこの漢字ドリル。
発売から2か月弱でなんと148万部以上が発行される大ヒット商品となりました。
人気ですね。
そうなんですね。
古屋が世に送り出した「うんこ漢字ドリル」。
漢字ドリルに革命をもたらし一時の話題にとどまらずこれまで270万部以上を売り上げている。
そんな古屋に会うために古田が向かったのは…。
どこにでもある古いビルのようだが看板には「UNKOKANJIGALLERY」。
おはようございます。
おはようございます。
この間はありがとうございました。
いえこちらこそです。
ここが…「うんこ漢字ドリル」やってくれた子どもがここに来て何かこういう昔の歴史というか…見れたりこういうグッズ作ったりっていう子どもが遊べる場所として今ここ作ってるとこなんですよね。
そうなんですね。
子どもっていうかこれ大人も喜ぶな。
最初うんこ形で作ってたんですよ。
ちょっと書きづらいみたいになって。
この夏古いビルをリノベーションして設けられたこのスペース。
子どもたちが自由に出入りできる場所として近日中に公開される予定だという。
うんこ顔を作るスタンプなど学ぶだけではなく楽しく遊べる場所にしたいと考えている。
あっかわいい。
これはすてきだ。
これ楽しいです。
どうでしょう?すばらしい。
カラフルで。
やっぱり「うんこドリル」で…。
はい。
ちょっと天下を取った古屋君ですけども。
こういうすてきなちょっと古民家風でおしゃれで。
そうですよね。
ねえ。
やっぱりうんこを扱ってる身としてはやっぱり…キャラクターとかもやっぱかわいくしてないとっていう。
そうですね。
これがやっぱりまたこう…今の結構女子とかにもおかあさんにも買ってもらえた理由かなっていう。
これがリアルだったらね。
そうですね。
小学校1年生のうんことか2年生のうんことかっていう本当のうんこの写真とか…。
僕はほっといたらそういうの作っちゃうタイプなんですけど。
出版社さんとは一緒にやれたんでよかったですね。
最初にこの「うんこ漢字ドリル」読んだ時にやっぱり古屋君の…ありがとうございます。
いっぱい書いてるじゃないですかここにも。
そうですね。
「きれいな歯ならびだけどうんこが付いてるよ」って食べちゃってるからね。
ギリギリですねあれは。
1つ目の例文が「このうんこが一番大きい」。
まあこれぐらいから。
これぐらいからですよね。
でもねこっから子どもたちがどう発想するかですよ。
そうですね。
「このうんこが一番大きい」という事は何個かと比べてる訳ですよね。
そうなんです。
ねっ。
どれぐらいの数と比べてるかですよ。
そうですね。
3つの中の一番って大した事ないと思う。
10個の中だったら相当大きくないと。
そうですね。
もしくはクラス全員と。
そうそうそう。
36人の中で山本君のうんこが一番大きかったみたいなね。
「うんこを一つもって出かけよう」。
二つじゃないんだよね。
そうですね「一」なんで。
(笑い声)これも「二」のところでやってないんだよね。
そうですね。
これ「うんこを一つもって出かけよう」は五つの時にもう一回…それも…なるほどね1年生にね。
もう一回…でもそういうのも使ってます途中から。
やっぱり?あのキャラクターまた出てきたみたいな。
(笑い声)冒険家っていうキャラがいるんですけどそいつはやたらうんこに登ったりうんこを我慢して太平洋渡ったりしてるんです。
それが「あっ!」っていう…。
また出てきた!「あれっ?」って見返すのが途中から…。
繰り返す。
繰り返すギャグですね。
そうですね。
そうだだから古田さんの「オールナイト」でも特徴的だったのって結構しつこい…。
しつこい。
しつこいのはね…。
面白いもん。
だってこれもそうじゃないですか。
ハハハハハそうだ。
ずっともういいよっていうぐらい…。
「えっ全部?」っていう…。
えっいくつだっけ?3,000…。
3,018です。
そうです。
それはね…
(笑い声)しつこく言われると。
結構重役クラスの人も笑ってくれますね。
そりゃそうだと思うわ。
それはやっぱ古屋君それも考えたでしょう?そうですねやっぱりこれまず小学生に見せるとやっぱり最初試作品作ってる時とかもまず戸惑うんですよね。
「えっこれ読んでいいの?」。
だから真面目なところにまずうんこが入ってる事自体が最初は…それぐらいやっぱ…いやあるでしょう。
あるっていう事だと思いますね。
だって普通に女子アナが「うんこ」って言ったら面白いもんね。
言ってるんですよね今しかもこういうのたまにテレビとかで「うんこ漢字ドリルの…」。
言ってるよと思って…。
でもな滝川クリステルとかに言ってほしいもんね。
言わざるをえないですよニュースなんで。
「うんこ」。
(笑い声)やってほしいよね。
そうですね。
いろいろまさに…やっぱりお母さんも大変なんですよねやらせるのが。
やっぱりできれば嫌がらせたくないというか。
そこをまあちょっと…言い訳というか…あとはやっぱ古屋君の例題の乾き方。
入ってれば。
そう。
それがそれをどう乾かすかっていうところがあると思うな。
湿気てないっていうかリアルにうんこを想像させるものではない。
ちょっとずらすっていうか。
どっちかっていうと問題集にありがちな文体を使う。
まさにそうですね。
それはやっぱ頭の中にあったんですか?そうですね。
やっぱり真面目なものの中にうんこを潜ませるっていうか…。
うんこを潜ませる。
何かさらっと言い切って「あれ?」っていう何かやっぱり堅いものと緩いものを…。
あと明るい感じ。
それはでもまさにやっぱり古田さんの「オールナイト」の通ずるものがあるなと思いましたね。
下ネタと思わせないぐらい…この「うんこドリル」はいつぐらいに思いついたんですか?これは僕…それはでもそこは2003年ぐらいなんで。
古いなあ歴史が。
実はそうなんですよ。
それは「うんこをぶりぶり漏らします」っていう言葉が何か好きで…。
これは本になるだろうと思って出版社に持ち込んだり漫画雑誌子ども雑誌に持ち込んだりしてたんですけどそれは全部駄目だったんですその時は。
そうなんだ。
まあいいやと思って忘れてたんですけどかなり時がたつんですけど2015年ぐらいにこれを出す事になる文響社って出版社の社長の山本君っていって…「君」というのは僕同級生で。
いつの時の?中学高校の。
6年間同じ学校なんですよ。
「うんこ川柳ってやってたでしょ?あれ本に出来るかもしれないからやんない?」って「来た〜!さすがです」と山本君。
分かってくれたかっていう感じでプロジェクトが始まったんですけど…。
中学高校の同級生をはじめごく小さなプロジェクトで始まったこの企画。
これが今僕がやってるチームというか「うんこ漢字ドリル」を作ったチームなんですけど…。
ご苦労さまです。
今もチームはたった4人。
社長編集者そしてデザイナー。
漢字ドリルを作った経験はない。
しかしあくまで学習に役立つものを目指した。
古屋の奇抜なアイデアを極力生かしつつ多くの人に受け入れてもらえる文章やデザインにこだわった。
僕は実際6年間一緒だったんですけれども一回も同じクラスになった事はなくて…なんですけれどもバカな事をやれる一派というかそういう人の中の一人みたいなそんなイメージでしたね。
そういうお友達は本当必要ですよね。
必要ですよね。
例文考えてもらっていいですか?マジですか?例えば「古い」。
僕ら「古い」両方入ってるんで。
私師匠に書いて…。
よろしいですか?古田さん読んで頂いていいですか?「古いうんこはかわきぎみだ」。
(笑い声)これはいいですね。
ああそうですか?いいですか。
これぐらいの力加減は…。
そうですね。
是非とも交ぜてほしいですね僕のも。
うれしいです。
でもいいですね女性もいて。
うんこうんこって言ってくれるようになりましたので。
大体まひしますからね。
古屋は1977年名古屋市生まれ。
お笑い番組が何より好きな子どもだった。
古田新太の深夜ラジオの影響もありお笑い番組を作る制作会社に入った。
念願だったバラエティー番組の制作に携わったにもかかわらず何か飽き足りないものを抱えていた。
仕事のかたわらオリジナルDVDを制作。
自分の笑いを追求した。
27歳で作った最初の作品がこれ。
こちらがスカイフィッシュなんです。
体長は3cmから3m。
そして時速40kmから280kmの速度で空を飛ぶ事ができるんです。
お〜速いですね!実はこれ全てうそ。
実在しない生物をあたかもいるかのように取材したフェークドキュメンタリーなのだ。
本日はご協力ありがとうございます。
市川さんが出してきたのはゴム手袋と防護ネットつきの帽子
スカイフィッシュはですね特に秋から冬にかけてですね毒を持ってるんですよ毒を。
毒があるんですか?そういう事です。
それは危ない。
3人のスカイフィッシュ捕り名人を取材するという大うそを50分貫き通した。
ところがこの作品が大好評。
第3弾まで制作され海外の名人たちまで紹介された。
どうしたんですか?大丈夫ですか?何ですか?このヌルヌル…。
スカイフィッシュの体液さ。
それを作った時にやっぱめちゃくちゃ面白いなと思って。
やっぱりインディーズの方が自由度高いでしょ。
各土地によってスカイフィッシュの捕り方は違う?違いますね。
うちではこう捕るみたいな。
第3弾まで作ったんですけど第2弾はもう世界に行って。
ニュージーランドではこうとかドイツではこうみたいな。
あ〜いいな。
その前でビニールを持って待ってるっていうおじさんが出てきました。
あ〜それすばらしいな。
それ考えてる時も楽しいね。
めちゃくちゃ楽しいですね。
そういう…古屋君がうちの「オールナイト」に出してくれた葉書で「うちのお父さんは82歳でお母さんが17歳の時の子どもです」っていうありえないだろっていうのがあるんだけど古屋君の中で持ってるオモシロ?オモシロってのはやっぱ大うそからなの?そうかもしれないですね。
何だろう。
人が聞いてて「うそつけ!」っていう…。
「本当なんだって!」っていううそが面白いよね。
ツッコんでもらって完成みたいなところはあるんですけどね。
NHKの番組でナレーションやってる橋本さとしっていうのが1つ後輩で…。
人生の全てを学んだ。
一緒に舞台やってて次の日稽古の時間がちょっと遅くなるからって言ってて。
でもそのころ携帯なんかないから家に電話するしかないのよ。
もう1時ぐらいなの夜の。
「あいつは起きてんじゃね?あいつなら」みたいな。
さとしに電話をしてしたらおふくろさん出ちゃったの。
「うわっこれは…いや〜」とか言ってしばらく無言になっちゃったの。
したら何かイタ電だと思ったんだろうね。
「さとし〜!」とか言ってる訳向こうで。
何か大騒ぎになっちゃったとか…それでさとしが出て「バカー」って言ってチ〜ンって切ったんですよ。
「うわ〜怒っちゃったよさとし」とか言って。
「とりあえず明日謝ろう」とか言って。
そしたらさとしが来て学校に。
「昨日ね深夜にイタ電がありましてね」とか言って。
俺たちは「ご…ごめん」って言おうと思ったら「俺ねだからね『長さん山さん逆探用意!』って言ったら向こう切りやがりましたよ」。
えっお前「バカー」っつったよね?何でそんな面白いうそをつくんだ?「長さん山さん逆探用意!」って言ってないよね。
やっぱだから言い訳とかってうそであればあるほどいいじゃない。
面白ければ…。
面白ければ。
企業とかそういう事入っちゃったりすると…そうですね。
だから本当に確かに漢字ドリルはこういうものだっていうすごく決められてる分野でもあるんで。
漢字ドリルに限らずなんですけど…何でしょうね。
ドラマはこういうもんだよとか特撮ってこうだからとかすごく嫌ですね。
別に新しいものを作ろうとしてる時に「いやでもそういうもんだからな」で止まっちゃう事が多いんでそれは変えたいなと思ってますね。
今後の漢字ドリルの行く末は?漢字ドリルは今こういう…。
これだけだとまだ学力が上がり切ったって言い切れないんで。
本当に学力が上がった方が面白いからこれを更に学力的に補完するものも作りますしもう中学高校だったり作りたいですね。
うそでいったら歴史とか…。
「聖徳太子は平成生まれだ」みたいなさ。
それはでも間違いを教える事になっちゃう。
そうそう。
「どこが間違ってるでしょう?」みたいな。
間違えを入れる。
それいいですね。
「間違いを正しなさい」って。
でもABCってあって明らかにAとBはボケてる…。
それは楽しいと思うけどな。
近々にプロジェクトしてる夢みたいなのはあります?ゆくゆくはさ…ゆくゆくはもう分かんないじゃん。
ハリウッドとか言ってる時やっぱり楽しいんですよ。
友達とか仲間と「いやハリウッドでしょ」って。
「だよな!」って言ってる事自体がまず楽しいですね。
そうすると最初何やんなきゃいけないかとか意外と見えてくるし。
結構いけるかもっていうような事がこれもそうですけど無理って結構みんな思ってる事ができてきてる感じがするんでまあ10年とか20年かかるかもしれないですけど何か20年後ぐらいにいるような気もするし向こうに。
そういう事は…俺若造とかにはよく言うんだけどとりあえず言っとけって。
なぜか上がりますよね。
そうそうそう。
古屋君はもうこうやって幼稚で面白いのが好きじゃない?はい。
僕もそうなのね。
これから先もずっと自分が思う面白いものを作り続けていくっていう…。
それは何かこれは徹底的なバカできててよかったしこういう場で当時もっと面白い事したいのにできないと思ってたもとになってた古田さんとこういう形で会えたのはすごいぶれずにやり続けてよかったと思いました。
いや本当にお互いですけどくだらない事をやり続けていきたいなと思いますね。
2017/11/25(土) 00:00〜01:00
NHKEテレ1大阪
SWITCHインタビュー 達人達(たち)「古屋雄作×古田新太」[字][再]

子どもに大人気のうんこ漢字ドリルを生み出した古屋雄作と、個性派俳優の古田新太。過激な表現をとりながら、多くの人を楽しませる術(すべ)についてトーク。

詳細情報
番組内容
学生時代から古田の大ファンだったという古屋。その原点だったラジオ番組を振り返る。過激な発言がオンパレードのその番組の中にあったのは「嫌われることを恐れない」という精神。やりたいことを貫き通すことが、かえって多くの人の共感を呼ぶことについて古田が語る。後半は、古屋が生み出した漢字ドリルについて、子どもや母親の人気を集めた秘密を2人が探る。面白いことにこだわる2人の大人の生き方とは?
出演者
【出演】映像ディレクター…古屋雄作,俳優…古田新太,【語り】吉田羊,六角精児

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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