連続テレビ小説 わろてんか(47)「笑売の道」[解][字][デ][再] 2017.11.24
・「出かける時の忘れ物」・「ひょいとつかむハンカチのように」・「心の中にすべり込む」・「いちばんちいさな魔法」・「泣いたり笑ったり」・「今日も歩き出す」・「ありがとうと言いたいあなたのために」・「ごめんねと言えないあなたのために」・「パレードはまわり続けてる」
(てん)ひやこいひやこい冷やしあめ!飲みながら風鳥亭でわろていきまへんか?
(藤吉)どうでっか?そこの旦さんどないでっか?うちの笑顔もおまけでつけときますさかい。
ハハハハしゃあないなぁ。
おおきに。
おおきに。
ささどうぞどうぞ。
1名様ご案内!風太!
(風太)おう。
大丈夫か?昨夜いっぱいわろたさかい大丈夫え。
そうか。
てんの事頼んます!ああ。
あっほな帰ろうかな。
みんなによろしゅうにな。
ああ。
相変わらずゲラでわろてばっかりやて言うとくわ。
おおきに風太。
ああ。
ほな。
お母ちゃんに相談があるんや。
(啄子)相談?それとてんにもな。
うちにも?うん。
なるべく早いうちに風鳥亭を会社にしよう思うんや。
会社?今とどう違いますの?風鳥亭が会社になったら世間から信用もされる。
つまりいろんな仕事がやりやすうなるんや。
それはよろしいなぁ。
お母ちゃんどやろ?アカンか?アカンとは言わん。
けどわてもあんたらに言いたい事がありますんや。
え?は?そろそろ結婚してくれまへんか?
(2人)は!?いや結婚を反対してきたんはお母ちゃんやないか。
反対してたんやない。
あんたが北村屋を再興させたらすぐに許したるってず〜っとそう言うてきてますやろ。
いやそらそうやけど…。
ちゃんと結婚してたらお里にも挨拶に行けたやろに…。
すまんなぁ。
実はうちも相談がありますのやけど。
相談?木戸銭を思い切って半値にしてみたらどうですやろ?半値?10銭を5銭にするんです。
5銭!?へえ5銭です!
(亀井)そやけど木戸銭半分にするいう事は儲けも半分になるっちゅう事でっせ。
(岩さん)わしらの給金も半分か?そんな事ありまへん。
お客さんがぎょうさん入れば儲けは半分やのうて倍にもできるはずです。
(万丈目)そう簡単にお客は増えんやろ?けど呼び込みしてても10銭は高い言うお客さんが多いしこれが5銭になったらお年寄りや女の人らにももっと気楽に寄ってもらえる思うんです。
(キース)そんなうまい話…。
そんなうまい話ある訳おまへんわなぁ。
そうでっしゃろ?ごりょんさんがいてくれはってよかったわ。
あんたらもみんな反対か?そらそうや。
無理に決まってる。
アカンアカン。
ねえ!そらできへん。
なるほど。
あんたらがこんなに反対しはるちゅう事はうまい事いくかもしれまへんなぁ。
何でや!北村屋家訓その2。
才覚とはどこに商いの勝機があるか見極め誰もやってない事をやる事。
そういう事です。
へえ!勝負に出る時は思い切った手打たなあきまへん。
あとは藤吉郎に任せまひょ。
寺ギンさん。
(寺ギン)あ?もし…もし儲けを今の倍にしたら…。
7分3分の条件を5分5分にしてもらえますか?儲け倍にする?はい。
木戸銭を半分の5銭にしてお客さんにぎょうさん来てもらいます。
そんな事できる訳ないやろ!できたら5分5分に変えてもらえますか?ええで。
そんな夢みたいな事でけたら条件変えたるわ。
おおきにありがとうございます!どないですか!わろていきまへんか?
(藤吉)わろていきませんか!五銭寄席でっせ。
風鳥亭です。
5銭でいろんな芸が見れまっせ。
大阪初の五銭寄席わろていきませんか?うどん1杯の値段でわろて腹いっぱいになりまっせ!青物市場のおにいさん!仕事終わりにどうでっか?それから風鳥亭の客足は順調に伸び続けていきました。
すごいわ。
ええ調子や。
ええ調子なんはええんやけどこのままでは人を雇わなわてもてんも倒れてしまうわ。
こっちお茶ちょうだい!へえちょっとお待ちを。
すんまへん。
あっいいえ。
おてん様大丈夫どすか?おトキ!?おてん様〜!おてん様〜!うちで働きたい?はい。
何で?藤岡屋は?お暇を頂きました。
え?藤岡屋は今おりん様と若旦さんお二人で立派に切り盛りしてはります。
奥様も許してくれはりました。
お母はんが?お願いします。
ここに…ここに置いとくれやす。
ええやないか。
お茶子さんの手足らんのやし。
ごりょんさん…。
ほな決まりやな。
おおきに。
ありがとうございます!こちらです。
すんまへんもうちょっと横へお願いします。
無理やでもういっぱいや。
もうちょっと…。
おトキ。
すんまへんもうちょっとおいどそっちに詰めてもらってよろしおすか。
もうちょっとおいどをそっちに。
ありがとうございます。
こちらへどうぞ。
すんまへん。
すんまへんな。
このお座布一回り小そう作り直してみたんですけど…。
これやったら横にも縦にもほらいっぱい並べられます。
ホンマや!これならお客さんぎょうさん入るわ。
へえ。
あっぱれや!それと客席で売るもんをするめとか塩辛いもんにしたらどないですやろ。
え?そしたら喉が渇いて飲み物が売れるんやないかて。
気に入った!あんたさえてますで!商人向きや。
おおきにありがとうございます。
よかった〜!頼もしい助っ人の登場もあって風鳥亭はますます繁盛しひとつき後…。
どや?どないや売り上げは。
どや?どや?どや?どや?どないです?もうちょっと待っとくれやす。
やりました!目標に届きましたえ!
(歓声)儲けが倍になった?はい。
これが今回の売り上げです。
約束どおり木戸銭の取り分の条件7分3分を5分5分にしてもらえますか。
それでも寺ギンさんの実入りは前より増えます。
フフハハハハハハハ!お前も席主らしゅうなったのう。
よっしゃ手ぇ打とう。
ホンマですか?おう。
6分4分や。
は?いやこないだ儲けを倍にしたら条件変えてくれるて…。
おうそやから条件変えたったんや。
6分4分に。
んなアホな!嫌やったら芸人全員引きあげるだけや!すまん。
十分です。
次は向こうから条件変えてもええさかいうちの芸人使て下さいて言わせてみせまひょ。
そやな。
よっしゃ!もっともっと頑張って稼いでお母ちゃんにも誰にも遠慮せんと俺らの祝言挙げるで!へえ!一方ごりょんさんの前にはまた意味ありげな絵ハガキが…。
そして風鳥亭が営業を始めて1年がたちました。
今日はわざわざお越し頂きまことにありがとうございます。
てん。
お父はんにお借りした500円これが最後の返済分になります。
(しず)お父はんの代わりにちゃぁんと受け取りましたえ。
ようお気張りやしたなぁ。
おおきに。
ありがとうございます。
今日はあんたらの寄席お父はんと一緒に見させてもらいます。
はい。
2017/11/24(金) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 わろてんか(47)「笑売の道」[解][字][デ][再]
寄席の入場料を半額にするというてん(葵わかな)の提案に賛同した藤吉(松坂桃李)と啄子(鈴木京香)は、覚悟を決めてこの大きな勝負に打って出る。
詳細情報
番組内容
父の死のショックを乗り越え、てん(葵わかな)は再び寄席の商売に身を入れて働く。その姿を見た風太(濱田岳)は安心して京都に戻って行った。ある日てんは、藤吉(松坂桃李)と啄子(鈴木京香)に寄席の入場料を半額にすることを提案する。半額でも客が増えれば儲けは増えるというてんの考えに納得した藤吉と啄子は、この大きな勝負に打って出る覚悟を決めた。そんな時、京都からおトキ(徳永えり)が突然やって来た。
出演者
【出演】葵わかな,松坂桃李,濱田岳,徳永えり,大野拓朗,堀田真由,兵動大樹,内場勝則,藤井隆,高橋一生,鈴木保奈美,鈴木京香
原作・脚本
【作】吉田智子
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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