20代のサラリーマンは、老後に年金がいくらもらえるか、不安ですよね。
少子高齢化によって、年金が減るだろうと言う専門家もいるくらいです。
確かに私も不安ですが、実際にどのくらいの年金がもらえるのか、知っていたら備えることができます。
そこで、過去と現在の年金から"40年後にもらえる年金"を試算しました。
老後の生活を考える際の参考にしてください。
年金受給額の財源構成
"40年後の年金"を試算するためには、年金受給額の財源構成を知る必要があります。
年金受給額は、社会保険料と国庫金(消費税)で構成されています。
公的年金制度の役割とこれにふさわしい財政方式及び財源等(厚生労働省)より
★ちなみに、公的年金制度について詳しく知りたい方は、厚生労働省のマンガを読んでください
>>>いっしょに検証!公的年金(マンガで解説)| 厚生労働省
40年後の年金受給額を試算するポイント
ポイントは2つあります。
①社会保険料は生産年齢人口が負担
年金受給額のうち、社会保険料のみ生産年齢人口が負担します。
高齢者1人あたり生産年齢者3人で支える、という話はここに該当します。
※人口統計データの出所は、すべて統計局ホームページ/日本の統計 2017−第2章 人口・世帯より引用
②国庫金(消費税)は全国民が負担
年金受給額のうち、国庫金(消費税)は全国民が負担しています。
そのため、生産年齢人口のみが負担することはありません。
30年前の年金受給額
30年前は、社会保険料が3分の2、国庫金(消費税)が3分の1を占めていました。
生産年齢人口1人が1.5万円分を負担することで、高齢者は15万円の年金をもらっていました。
現在の年金受給額
現在は、社会保険料が2分の1、国庫金(消費税)が2分の1を占めています。
※消費税が3%から8%に増えています
生産年齢人口1人が3.2万円分を負担することで、高齢者は15万円の年金をもらっています。
30年前から比べると生産年齢人口1人あたりの負担は約2倍に増えています。
40年後の年金受給額の予測
40年後の年金受給額は、3通りのパターンが予測できます。
①年金受給額が現在の15万円から変わらない場合
①-1.生産年齢人口1人あたりの負担が増える
生産年齢人口1人が5.0万円分を負担することで、高齢者は15万円の年金をもらいます。
ただし、30年前から比べると生産年齢人口1人あたりの負担は約3倍に増え、現在から比べると約1.5倍に増えます。
①-2.国庫金(消費税)が増える
消費税を10%、あるいは、それ以上に増税して、国庫金の財源を増やします。
生産年齢人口1人は現在と同じ3.2万円分を負担することで、高齢者は15万円の年金をもらいます。
②年金受給額が現在の15万円から減る場合
国庫金(消費税)が現在と変わらず、生産年齢人口1人あたりの負担も現在と同じ(3.2万円分)とした場合です。
年金受給額は12.3万円と試算されました。
まとめ
20代のサラリーマンが40年後にもらえる年金は月12万円〜15万円ということがわかりました。
「なんだ、意外ともらえるじゃん!」というのが率直な感想です。
あくまで予測の域を出ませんが、老後の生活を考える際の参考にしてください。
関連記事です。
老後の生活を含む"人生の6大費用"について、こちらの記事にまとめています。
結婚、生命保険、マイホーム、老後の生活、介護、子育て、にいくらかかるのかを知りたい方は下のリンクに飛んでください。