さいたま市の彩の国さいたま芸術劇場では、シェークスピアの戯曲、全３７作品が蜷川幸雄さんの演出で上演されることになっていましたが、蜷川さんが去年５月に亡くなり、俳優の吉田鋼太郎さんが残り５作品の芸術監督に就任しました。

次の作品となる３３作目の「アテネのタイモン」が来月上演されるのを前に、２５日に吉田さんのほか出演する俳優の藤原竜也さんなどが参加してトークイベントが開かれました。

この中で藤原さんは「シェークスピアの作品は人間の愚かさや本質を見抜いている感じがする」と話していました。また、役になりきってせりふの一部を披露して会場を沸かせる一幕もあり、吉田さんは「蜷川さんが残したものを大切にして作品を作っていくので見届けてほしい」と観客に呼びかけました。

４０代の女性は「吉田さんがどんな演出をするのか、本番の舞台が楽しみになりました」と話していました。