ロヒンギャ問題で「民族浄化」 米国務長官

ロヒンギャ問題で「民族浄化」 米国務長官
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62万人を超えるミャンマーの少数派のロヒンギャの人たちが隣国バングラデシュへの避難を余儀なくされている問題について、アメリカのティラーソン国務長官は、「民族浄化」が行われたとの認識を初めて示して、深刻な懸念を表明しました。
ミャンマー西部ラカイン州では、少数派のイスラム教徒ロヒンギャの武装勢力と政府の治安部隊の戦闘が起き、国連の推計で62万人を超えるロヒンギャの人たちが隣国バングラデシュへの避難を余儀なくされています。

この状況について、アメリカのティラーソン国務長官は、22日、声明を発表しロヒンギャの人たちを隣国に追いやったとして、ミャンマーの軍や治安部隊などの対応を非難しました。その上で、「現地の状況は明らかにロヒンギャに対する民族浄化だとみなされる」として、「民族浄化」という認識を初めて示して深刻な懸念を表明しました。

この問題を巡っては、国連の人権高等弁務官もことし9月、「民族浄化のように思える」と指摘しています。ティラーソン長官の今回の声明は、アメリカとしてもこの問題を「民族浄化」だと厳しく非難することで、ミャンマーの政府や軍がロヒンギャの人たちの帰還などにすみやかに取り組むよう強く促すねらいがあるとみられます。

ロヒンギャ問題で「民族浄化」 米国務長官

62万人を超えるミャンマーの少数派のロヒンギャの人たちが隣国バングラデシュへの避難を余儀なくされている問題について、アメリカのティラーソン国務長官は、「民族浄化」が行われたとの認識を初めて示して、深刻な懸念を表明しました。

ミャンマー西部ラカイン州では、少数派のイスラム教徒ロヒンギャの武装勢力と政府の治安部隊の戦闘が起き、国連の推計で62万人を超えるロヒンギャの人たちが隣国バングラデシュへの避難を余儀なくされています。

この状況について、アメリカのティラーソン国務長官は、22日、声明を発表しロヒンギャの人たちを隣国に追いやったとして、ミャンマーの軍や治安部隊などの対応を非難しました。その上で、「現地の状況は明らかにロヒンギャに対する民族浄化だとみなされる」として、「民族浄化」という認識を初めて示して深刻な懸念を表明しました。

この問題を巡っては、国連の人権高等弁務官もことし9月、「民族浄化のように思える」と指摘しています。ティラーソン長官の今回の声明は、アメリカとしてもこの問題を「民族浄化」だと厳しく非難することで、ミャンマーの政府や軍がロヒンギャの人たちの帰還などにすみやかに取り組むよう強く促すねらいがあるとみられます。