現在、私たちが暮らしている社会では「スピード」が要求されます。
例えば、交通手段でいうと、早く目的地に着くために、新幹線や飛行機などが使われます。
新幹線であれば、我が街、名古屋から東京までは、のぞみで1時間40分ですし、新大阪までは、わずか50分です。
確かに、早く目的地に着いたり、物事が片づいたりすることによって、時間を有効に使うことができます。
所要時間を短縮することで、自分の趣味などに時間を当てることもできます。
この前の記事でも、時間はお金より貴重と書きましたが、まさにその通りなのですが、
しかし、より早く、さらに時間を短縮して、スキマ時間を見つけて……と前のめり過ぎる姿勢でばかりいると、心に焦りが出てきます。
いわゆるプレッシャーですね。
プレッシャーによるストレスを感じる
プレッシャーも適度なら、心のスパイスとして効果を発揮するんですが、それも加減を間違えると、
「早くやらなければ」
「時間をかけてはいけない」
「なにものかにならないと」
なんて、自分自身を過度に追い込んでしまいます。
つまり心の余裕がなくなるわけです。
心の余裕がなくなるということは、ストレスを抱えることでもあります。
私は、コレになってました。
つい最近まで「なんかしないと」「早く、できるだけ早く」なんて考えてしまい過ぎてました。
そうしたら、急にすべてのことが「イヤになり、やる気なくなる」という謎の病気を発症しました。
ブログの更新も「面倒だな」なんて考えるようになってました。
いうなら、心のエンジンのガソリンが尽きた状態です。
でも、「コレ、ヤバイやつ」だと思い、なにもしない日を作って、マインドフルネスとかやったら、なんとか若干ですが元に戻りました。
やれやれ、ダークサイドに堕ちるところだったぜ。
マインドフルネスのやり方は、また記事にしますね!
プレッシャーでストレスがたまっている時の弊害
誰でも、時間に追われて、ストレスを感じている時は、他人にもキツく当たってしまうでしょう。
「ちょっと今忙しい!」と、悪気がないにしても、ついつい強い口調になりがちです。
忙しいオーラを撒き散らしている人は、相手からすると落ち着いて話ができず、せかされる感じがして疲れてしまうものです。
こんな人は、ホント嫌われてしまいます。
嫌われないためには、必要に迫られた状況以外は「早さを優先する時間感覚」を少し緩める必要があるといえるでしょう。
プレッシャーによるストレスを跳ね返す具体的方法
具体的には生活のペースを落とす時間を作ってみてはどうでしょうか?
普段なら快速電車に乗って、まっすぐ帰宅しているところを、たまには各駅停車を選び一駅前で下車して歩いて帰ってみるとか、とくに目的はないけれどブラブラ街を歩いてみるなどしてみてはいかがでしょうか。
身体の健康にも精神にも、非常にプラスに働きますよ。
「いつもは、なにげなく見過ごしてきたけれど、こんなところに古書店があったんだ。こっちには面白そうな雑貨屋さんがあるじゃん」
なんて意外な発見があるかもしれません。
また、1日20分くらいは、静かな部屋でボーッとする時間を作ってみるのもいいでしょう。
忙しい毎日を送っていると、なかなか自分と向き合う時間がとれないものです。
自分ひとりになることで、「今日はしょうもないことでイライラしてしまったな」とか、「今日は仕事で前向きな提案ができたぞ」など、一日の反省を踏まえて、自分の気持ちと正直に向き合うことができます。
そして、「明日にはもっとこういう工夫をしよう」とか、「こういう気持ちで一日を過ごしていくぞ」といった目標を定める時間にもなります。
プレッシャーによるストレスを内観療法で軽減させる
「内観療法」という日本で生まれた心理療法を知っていますか?
母、父、兄弟、自分の身近な人(時には自分の身体の一部)に対しての今までの関わりを、
- してもらったこと
- して返したこと
- 迷惑をかけたこと
の3つのテーマにそって繰り返し思い出す。
これにより自分や他者への理解・信頼が深まり、自己の存在価値・責任を自覚する事によって社会生活の改善につながると考えられる。
この内観療法は基本的に治療目的で行われるもので、普通の人には必要ないかもしれません。
けれど、治療目的ではなくても、自分の人生についてひとり向き合うことはたいへん意義深いことではないでしょうか。
とくに「つねに誰かと一緒にいないと不安だ」「誰かとつながっていたい」と考える人は、他者への依存度が高い傾向にあります。
最近の若い人に多いです。
その他者依存から抜け出し、ひとりでいることに耐えられる力をつけるために、内観療法はきわめて有効なアプローチだと考えます。
こうした自分と向き合う時間を作る試みは、心に余裕をもたせるためにも必要なことです。
私も、他者依存「ぼっち恐怖症」気味なので、この内観療法を取り入れています。
ストレスをためやすい人は、「ささやかな楽しみ」を作ろう
他には、自分の中で「ささやかな楽しみ」を作るのもいいと思います。
とりたてて趣味がない、私みたいな人でも、何かしら興味を持っている対象があると思います。
お気に入りの雑誌、食べ物、ドラマ、アニメ、音楽などなんでもいいんです。
そういった、「ささやかな息抜き」は特別お金をかけるわけでもなく、気軽に楽しむことができます。
ストレスを溜めやすい人には、「仕事も趣味も全力で!」と考えてしまうタイプが多いです。
「有益な趣味を持っていなければならない」「休日を有意義に過ごさなくては」
とも考えがちです。
もちろん、それは素晴らしい考え方ですが、とはいえ、仕事も趣味も「いつも」全力で立ち向かっていては疲れてしまうかもしれません。
「楽しまなくては」という強迫観念に襲われると、余計に楽しくなくなってしまいます。
ですから、「ささやかな楽しみ」は肩の力を抜いて、興味のもてるものを気楽にやることがコツです。
まとめ
ゆったりと過ごす時間、ささやかな楽しみに使う時間。
どちらも一呼吸置いてリラックスする時間です。
毎日バリバリと仕事や勉強に取り組むことは非常に大切です。
我を忘れてそれらに集中することで、私たちは生活を成り立たせています。
もしかしたら、そうしなければ、思い描いた「成功」に到達できないのかもしれません。
しかし、没頭しすぎて自分を失わないようにしましょう。
ストレスで心が病んだり、体を壊してしまったりしては成功もなにもありません。
「ちょっと最近忙しくて、自分の時間がとれていないな」と感じる時は、「ボーッとする時間」や「ささやかな楽しみ」の時間をとってみてはどうでしょうか。
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