徹子の部屋 野際陽子娘・真瀬樹里[字] 2017.11.24
無期懲役を言い渡していました。
控訴審でも森島被告は、一貫して殺意を否定。
しかし、きょうの判決で大阪高裁は「犯行前後の行動から森島被告が殺害したと考えるのが妥当」として、1審の無期懲役の判決を支持し、控訴を棄却しました。
(黒柳)今日のお客様は野際陽子さんのお嬢さん真瀬樹里さんです。
残念なことに野際さんは今年の6月に3年間の闘病のあとに亡くなったんですけど私とは60年以上の友達付き合いで親友としてまあお付き合いしてくださいました。
最後までドラマ『やすらぎの郷』に出演し続けて俳優としても本当に素晴らしかったと思います。
どうぞお入りください。
失礼します。
どうも。
それからドラマ『トットちゃん!』ではこの方は野際陽子さんとしてお出になってらっしゃる…非常に複雑なんですけど野際陽子さんのお嬢さんの真瀬樹里さんです。
はい。
よろしくお願いします。
どうも。
まあ一人娘で本当にあなたのことを可愛がっていらっしゃった…。
はいそうですね。
可愛がる時は本当にもう猫可愛がりで。
フフフ…。
そうじゃない時もありました?そうじゃない時とのギャップが激しすぎて怖い時と…怒る時とすごい激しくて差が。
そうなの?そうですか。
ついていけない時もあったんですけどそのギャップに。
でも今年の2月にも来てくださったんですよね。
そうですねはい。
だから私全然そんな亡くなるなんて思ってもいなかったんですけど。
『やすらぎの郷』では最後のほうまでね出てらしたんですけど。
ちょっと『徹子の部屋』で一人娘をどんなに溺愛してるかっていう話を…。
今お母様のVTR見ても大丈夫?全然大丈夫です。
ありがたいです。
ちょっとじゃあ樹里さんが小さかった頃溺愛してらしたっていうVTRをちょっとご覧ください。
「今日は徹子さんにお会いするっていうんで徹子さんいつも奇麗にしてらっしゃるから負けちゃいけないと思って一生懸命ねやってきました」「頭なんてもう必死になって巻いたりなんかして」「でもお子さんがなかなか水泳がすごいんですって?なんか」「すごいっていうか4歳からねやりまして」「4歳から?」「幼稚園入ってやりまして」「お嬢さんね」「そう。
そしたら最初はなかなかうまくならなかったんですよ」「この子は駄目じゃないかと思ってたら…」「そういう時あなたはすごい叱咤激励する親なの?」「そう。
ちょっとあのね…。
自分も泳げもしないのに息の継ぎ方がおかしいんじゃないとか…」「息の継ぎ方がおかしいんじゃないとか手をもっとグッとこうやって入れなさいよとか」「クロールがなかなかできなかったのね」「クロール私もできないの」「だけどね見てるうちにわかるわけですよ理論は」「うん。
親はね」「親はね。
だから“あんたのはねこうやって…こうやって首が上がってるのよ”」「“そうじゃないの。
首はこうやって上げるのよ”なんてね」「あなたは水泳おできにならないんだけどこの前お嬢さんに自分が泳ぐところを見ててくれって?」「今やお嬢様のほうが先生みたいですから」「どうしてもね息がやっぱりうまく継げないの。
それでなんかだんだんだんだん苦しくなっちゃって」「でもね“ちょっと見てて”って言ったらね“違うよ。
ねえこうやって…ママのはねこうやってこうやってかいてるの。
これじゃ駄目なんだ”って」「“こうきたらねこういうふうにかくんだ”って言うの」「こうやって“こういうふうにかくんだ”」「内側に一回こう入れてから…」「“こうやってかくんだ”って。
それでね“本当?じゃあもういっぺんやってみるね”って言ったら“違う!何回言ったらわかるの?”ってね同じこと言って怒るの。
私がいつも言ってる…」「もうどのぐらい?大きさ」「中学1年です」「そう。
でも寝る前に抱き締めて寝るんだって?」「抱き合って寝る」「お聞きになりました?皆さん。
抱き合って寝る」「確認するんでしょ?あなた」「何を?」「ママの宝は何?」「もう最近はねさすがにねいい返事しませんけどね“ママの宝物は誰?”って言うと“樹里ちゃん”。
小さい時ね」「“樹里ちゃんの宝物は?”“ママ”ってこうね教え込んだんです。
仕込んだ」「ずっと5年生ぐらいまでね“樹里ちゃんの宝物は誰?”」「もちろん半分ふざけ半分でね」「そうするとね“樹里ちゃん”」「“樹里ちゃんの宝物は?”」「“ママ!”ってだんだん声がね良くなくなってきたのね」「最近は?」「最近はね“ママの宝物は誰?”」「“うーん…私”ってなっちゃうの」「“じゃあ樹里ちゃんの宝物は?”」「“ママって言わせたいんでしょ?”って言うの」「それでね“あなたそんな冷たいこと言わないで”」「“もう本当にママはね宝物だと思って神様に感謝して神様の贈り物だと思ってるんだから”“うん”って」「“ママがこう言ってママの宝物は誰?って言うとあなたどんな気がするの?”って言うとね馬鹿って思うんだって」「馬鹿と思うって?すごい」「“ママって言わせたいんでしょ?”とか言って。
離れていきますね」ひどいですね。
でも生まれた時から大人になるまでの話を番組でずっとねしてくださってたってことになるんでね本当にあなたのこと可愛がってたと思いますよね。
でもねあなたはね本当にお母様に目が似てるんだかどこが似てるんだかお母様に似てるし第一手の動かし方やなんかがねもうお母様そっくりだと思ってね私この間あなたに会った時泣いちゃったのはやっぱりその手のこういう…顔にやったりする時の動かし方と指の形やなんかがねすごく野際さんに似てる。
そうですか?あんまり本当にそこは意識したことがなくて自分ではわからないんですけど。
そうよね。
ただ指だけは生まれた時に色んな人から「指が野際さんに似てる」って赤ん坊の手を見て言う方が多かったらしいです。
なるほど。
でも厳しいお母様でしたか?厳しかったです。
もちろんああいうふうに本当に猫可愛がりする時は多かったんですけどそうじゃない時はもう本当に教育ママで何度ひっぱたかれたか。
そうよね。
もう怒る時もすごかったですし。
そう。
野際さんはNHKのアナウンサー出身ということで世間ではお堅いイメージがあったんですけど素顔はとてもチャーミングな方でした。
私が好きなところのお話をちょっと見てみますね。
「必要な時になるとね“ママ…。
これねここあしたまでにやっていかなきゃならない”とかね」「バレエやってるんですよ。
バレエの衣装を縫うのなんてねちょっと大変なのね。
私なんてもう眼鏡2つも掛けてやらなきゃならないの」「老眼鏡?」「老眼鏡1個じゃ針通らないの」「それも夜中の12時頃になって“あしたまでにここ付けなきゃいけない”…」「急に言うの?」「カーッとするわけ私もそれ」「カーッとした憤怒の勢いでやらなきゃできないの色んなことが」「すごいわね」「エネルギーがね必要なの。
カーッとしながらね“なんでこんなもの今頃持ってくるのよ!”」「“ずっとあそこにあったのよ!ママはねもうてっきりできてるものだと思ってたのにねなんでもっと早く明るいうちに言わないの!」「こんな暗くなったらママはね老眼鏡2つ掛けなきゃならないじゃないの!”なんて言ってさ2つ掛けてこうやって…こうやってこんななってねすごい勢いでねやるわけ」「でも自分はまだ他に…。
自分ももちろんすごく器用だからできるんだけれども自分はやることがあるわけ他に」「色んな用意したりなんかして。
しょうがないからこれはママにやってもらわなきゃならないと思うことはねちっちゃくなってね“できた?”なんて言って」「“まだよ!硬いんだからこれは!”なんてすごい勢い…」「あなたもでも…」なんか怒鳴られてた瞬間を…なんかよみがえりますね。
おかしいね野際さんって本当にね。
おかしいですね。
ああいうふうに見えないのにね普段ねああいうふうに…。
それであれはちょうど冬彦さんを…なんていうの?溺愛するお母さんの役があなたを怒ってきいきい声出したのが訓練になったってね言ってましたねよく。
本当に私のおかげだと思ってるぐらい私を怒鳴ってたおかげだねってよく話してました。
でも実際のほうがもっと怖かったです。
本当に?あなたが好きだっていう野際さんのお話はここなんです。
ちょっといいですか?見せていただきますね。
「本当のあなたは…。
どれが本当かわからないけども面白い方でいらっしゃることは私よく存じ上げているので今日はねお越しいただいたわけで」「ご自分は面白くないみたいですね」「私は普通ですから。
本当に」「そうですか?」「であなたが今五十肩…」「首飾り掛けてももう肩が痛いんですってね?」「これ重いんですもの。
肩凝っちゃって凝っちゃって」「本当の金なの?あなた」「いえ違うわよ」「聞いて。
この首飾りでもあなた肩が重くてって言うからにはすごく重いのかと思ったけど」「いつからそういう五十肩になっちゃったの?」「あのね去年のねたぶん10月か11月かぐらいにある日ね…」「こっち側できないからこっちで。
本当はこっちなんですけどね」「こういう動きをしたんですよなんか日常生活の中で」「よくやるでしょ?物投げたりとかね取ろうとして」「そしたら激痛が走ったの」「左が?」「右が。
右今できないのよそういうの」「あなた左こういうふうにやったじゃないの」「だからこっちだけど…こっちだけどこっちでやるって言ったでしょ」「だから右でやることすらもう…」「あなたは皆さんにアクションをお見せすることもできないの?」「だから右がどんなに痛かったかっていうことを左でやったわけ?今。
あなたそれ説明がちょっと不十分だからわからなかったんだけど」「ごめんなさい。
そうなの。
こうやったわけ」「あっ今…ちょっと見せてくださいます?」「この画柄で。
こういうふうになすったのは実は右手でなさったのね」「それをやることもできないの?それじゃ。
大変ねあなた」「こんなの全然できないですよ。
だから上はもうこういうふうにねこっちはいくでしょ?」「ここはここまでしかいかないの」「頭なんかとかす時なんか頭を下げてとかすわけ?それじゃ」「頭下げたってどこまで下げたって上げる手は同じよ」「ハハハ…。
そうか」「頭下げりゃ手上げなくてもいいってわけじゃ…」「そう?そうかな?そうかな?」面白すぎる。
フフフッなんか…。
これは『トットちゃん!』で演じさせていただく時に黒柳さんの親友という関係性を表現しなきゃいけないと思ってたんでこの回はすごく参考になりまして。
なるほどね。
はい。
『徹子の部屋』に出てあんなにリラックスして喋ってる人も珍しいと思うぐらい…。
そうそうそう。
黒柳さんにあのようにツッコんでる方もいないですしなんかすごく関係性が見える回だったので参考に…。
本当ね。
仲良しだったっていう感じがね出てますよね。
『トットちゃん!』っていうドラマにあなたを野際さんの役でって推薦したのは私っていうふうにいわれてるんですけどそれは本当で。
せっかくねあなたは女優やってらっしゃるんであなたのことをとても野際さんは心配してたんでねそれはもうぜひ…野際さんによく似てらっしゃるっていうのでまああの…つらいかもしれないんだけど一応野際さんをねやってくださいっていうふうにお願いしたんです。
ありがたかったです。
ドラマの中であなたのお母様の役を演じていらっしゃる。
はい。
なんか引き受けるきっかけはなんでしたっけ?まずあの…葬儀の直後に黒柳さんに直接この作品にぜひって仰っていただいて。
その時はもうどんな役だろうとなんだろうと参加させていただきたいと思ってぜひと思ったんですけど。
そのあとどのぐらいあと…1カ月ぐらいでしたかね?そのぐらい経ってから「野際陽子の役でどうかと言われてるんです」っていうのを聞きまして。
その時は本当にもうびっくりしまして。
まさかそんなことになるとはと…思ってなかったので。
正直時期も時期でしたし…。
そうね。
娘がやるっていうのは果たして世間から見てどうなんだろうってちょっと客観的にわからなくて戸惑いもあったんですけど。
でも周りの人に聞くと「すごく面白いと思う」って仰ってくださる方が多くて。
あとなんか本当に母の祭壇の前で「どうしよう」なんて言ってたら「あなたにやってほしい」って言われた気がしまして。
「他の人じゃなくてやっぱりやるならあなたにやってほしい」って母本人が言ってたような気がしまして。
そう…。
なんか声が聞こえてくるような時があるので。
それをフッてなんか聞いた気がした時にそりゃそうかって思いまして。
でそれからよしやろうと思って…決心したら今度はどんどん色々準備していくのが楽しくなってきまして。
本当に…最初はなんか切ないかななんて思ってたんですけどでもやればやるほどずっと母のこと考えてましたしすごくそばにいてくれるような…母の人生にずっと触れられてるようなそういうすごくありがたいお仕事でした。
その時髪の毛もなんか…。
そうなんですはい。
見てのとおり色んな髪形をしてる人だったので。
そうよね。
本当ね。
「いつの母に似せたらいいんでしょう?」っていうふうに聞いたらとにかく20代のアナウンサー時代の野際さんにということでこのぐらいの長さにっていうことだったので「じゃあ切ったほうがいいですか?」って言ったら「そうですね。
できれば」ということで「じゃあ切りましょう」と。
これ…今のは本当の野際さん?そうです。
これが母ですね。
NHKのね初めの頃ですよね。
若いですね。
なんか違う人みたいですね。
ちょっとね。
フフフフッ。
でも私が会ったのはあのぐらいの時ですもんね。
そうですよねはい。
そうですそうです。
その出会いのシーンもありまして。
そうですってね。
はい。
母と出会った時っていうのを覚えてらっしゃるんでしょうか?覚えてます。
本当ですか?私はNHKの劇団だったんですけど野際さんはアナウンサーだったんだけどしょっちゅう食堂なんかで会ってて同期ぐらいだったんでそれで話しするようになって。
最初のきっかけっていうのは?やっぱり食堂かなんかで会ったんだと思います。
そうですか。
勉強してる場所はちょっと違ったのね。
でも廊下で会ったりとかそういうのをしててそれでそのうち一緒にフランス語を習い始めてそれで随分その辺りからね同じお洋服屋さんにね行ったりとか随分仲良くなりました。
ちょっと『トットちゃん!』を見ていただいていいですか?はい。
楽しみです。
(野際陽子)「なんだこの女!っていうことよ」「ひどい。
女優にそんな暴言吐くなんて」「そういう輩には近付かないほうがいいわよ」
(黒柳徹子)「でも近付かないわけにはいかないわ」「どうして?」「だってその人私の旦那様役なんだもん」「ああそれは大変だ」「女優さんは好きでもない人の目を見てお芝居しなきゃいけないから厄介よね」「私たちはカメラに向かって喋ってればいいけど」「結婚したらお姑さんなんてどうなるかわからないわよ」「突然厳しくなるかもしれないし」「そうなの?」「それに仕事はどうするのよ?」「辞める」「えっ?」「6000人の中の12人に選ばれたのに辞めるの?」「野際さんだって3000人の中の3人じゃない」「だから私は辞めないわよ」「好きな人ができても?」「だからあなたはその脳外科の先生が好きなの?」「その頭ツルツルが好きなの?」「うーん…」えーあんな…。
これから出てくるところでしょ?はいそうですね。
あら面白いフフフッ。
へえー。
なんかツッコんでるシーンが多かったですね。
そうですよね。
でも割と野際さんはツッコんでる時多かったような気がしますね割とね。
はい。
すごいおかしいの。
「ねえ一緒にテレビやらない?」って言ってね「2人でおばあさんの探偵かなんかやってねあなた太ってるおばあさんで私痩せてるおばあさんでそれでね2人でねなんか探偵して色んな人を突き止めたりなんかするのやらない?」って言うから「私そんなね太ったおばあさん嫌だ」って言ったのよ。
「あなたそれ自分のほうだけいい役にしようとしてるんじゃないの?」とか言ってね随分それで…2人ででもなんかやりたいわねっていう話はしてたんですよね。
何?和服に眼鏡っていうのは。
今度のですよね?そうそうそう。
そう…。
これ。
これ?これどっちなの?これはあなた?私です。
すごく似てるわね。
やっぱり頭の髪の毛の具合かしら?まあそうですね。
あと眼鏡ですかね?母が50代になるまでやったので50代のいわゆる姑役でブレークしたあとのその姑役をやってるシーンっていうのがありまして。
そうなの?はい。
その時の扮装をして。
まあ最初は着物を着て髪の毛を作ってああこういう感じかなるほどなんて思っていて。
そのあとに「この眼鏡野際さんも劇中で使ってたようなことがある眼鏡」って…。
なるほどと思って。
私眼鏡似合わないんだよななんて思いながら掛けたんです。
そしたら自分で「あっこれは似てる」ってつぶやいたぐらい…。
本当に。
これどっちだかわからない。
メイク室でちょっと自分でもさすがにびっくりしたぐらいだったので撮ったんですけど。
これはねわからない。
びっくりしてなんかその勢いでその気になってやりましたけど。
そうよね。
でも私思い出すとテレビ朝日の…。
最後のほうでねなんか「なんかあなた病気って聞いたわよ」って私が言って廊下のところで。
そしたらね「うん。
肺がん」とかなんか言って。
でもお母様あれなんでしょ?手術したあともとても元気だったんですって?そうなんです。
本当に2回手術したんですけど…。
そうなの?初回もあっという間に回復してすぐ1カ月後にはスキーに行ってましたし。
あっそう?2回目のあとも回復は早かったですし。
すごく最初のうちは本当にうまく病気とお付き合いしていたんですけどね。
なんか抗がん剤がとてもうまくいったんですって?最初…はい。
本当に私は途中まではきっとこれで完治してくれるって信じられるぐらい本人も元気でしたしうまくお付き合いしていたんですけどね。
その病気のことは口外しないっていうふうにしてたんですって?それはもう母本人の意思だったので絶対に言いたくないっていう。
だから私もそう聞いたんだけど別にどうってことないのかなと思ってね。
元気にスキーにも行ってたっていうから。
そんなふうになってもほら別に悪くなる人ばっかりとは限らないじゃない?だから大丈夫なんだなと思ってね。
なんか『やすらぎの郷』は入院の前日までずっと出てたんですって?あっそうです。
入院する前日まで収録があって。
最後の入院になった時?それは。
そうですそうです。
はい。
でもあれ随分亡くなったあとからも『やすらぎの郷』は放送出てましたよね。
そうです。
あれはもうかなり早い時期から撮り始めててかなり長い期間をかけて撮っていた作品だったのでまだまだ本当に元気だった時から撮り始めていたので走ったりなんかしてるシーンは本当にまだ元気でしたし。
撮りだめられていたのであのように途中で途切れずに出られたんですけど。
そうなの?でもお母様と最後に話したのっていうのはいつ頃なの?えーと最後に話したのは…。
病院にもう入ってた…?はい。
もう最後の1カ月は病院にいたので。
あの…最後の…意識がある…だから亡くなる数日前。
毎日行ってたので病院には。
…ですね。
最後ちょっと眠らせてたんですよお薬で。
痛くなるんですってね。
痛みはなかったんです全く。
なかったの?じゃあ良かったね。
ただやっぱり肺だったんで苦しかったのでなるべく楽にするためにちょっとお薬で眠ったりしてたんでその眠る前に…はい。
その日に。
そう。
でもあの…本人はそんなに悪いって思ってなかったでしょ?いやもうさすがに最後…入院してからは本当に一進一退でしんどい時はしんどかったのでどうなんでしょう?本人がどこまでこれはちょっと厳しいぞと思っていたのかどこまで絶対治ると信じていたのかはわからないんですけど。
そう…。
ただ私だけはあの…どう頑張っても周りに何を言われてもお医者様に何を言われても覚悟とかはどうしてもかけらもできなかったんですね。
そうですよねそれはね。
やっぱりなんか深刻な顔をしてるより楽しく一緒に過ごしてたほうが病気にもいいと思ってましたし覚悟できないならもう絶対治ると信じてようと思って。
私…母は本当にわからないです。
ただ言わなかったのでわからないんですけど私はもう本当に最後の瞬間まで絶対奇跡は起こると思ってました。
そうですよね。
なんか抱き締めてくださった…っていうか野際さんがあなたを抱き締めた?そうなんです。
あの…そうですね。
それもどのくらい前かな?1週間ぐらい前のことだったかもしれないんですけどその日病室で2人きりになった時に…。
まあこらえてはいてもやっぱりいつもいつも不安は付きまとってましたのでなんかもう私が寄り添ってたんですね。
母のベッドの横にちょこんって座って「ママ」っていう感じでこう寄り添っていったらガバッて抱き締め…抱き締めっていうか私の頭をここにギュッて抱いてくれて。
でなんにも言わないんですよ。
ただただギュッて抱き締めてその力が本当に強くて。
かなり弱っていたはずなんですけれどもびっくりするぐらい強い力で抱き締めてくれて。
でもう私はちょっと泣いちゃって。
ああ泣き顔見せちゃいけないなんて思ってたからもう…私も何も言えないし母も何も言わないしただただしばらくずっとそういう感じで抱き締めて抱きついてシーンと無言で。
そのうちあっ苦しいかなと思っちゃったんで苦しいよねって顔上げようとしたら離さないんですよね。
もう動くなっていう感じで。
それがなんか言葉ではなく交わした最後のなんていうか…心の会話じゃないですけどそういうのがあって。
やっぱりどこか不安に思ってる…どうしよう…最悪なことになったらどうしようとか愛しいっていう思いだとかそういうのをなんかストレートに伝えることは言葉ではしなかったので。
そうね。
でも…。
私が本当に…母がいなくなってしまうことを本当に怖がってたので…。
そうよね。
そりゃそうだわね。
たぶん私がもう崩れてしまうと思ったんでしょうね。
そうね…。
『徹子の部屋』でもいつももう出てきたらあなたのことしか話してないぐらいあなたのことを話してたんでねどんなにあなたのことを可愛がってたかっていうことはよくわかっていたので…。
自分が死ぬっていうことよりもやっぱりあなたに打撃を与えたくないっていう気持ちのほうが強かったと思いますよね。
あったと思います。
はい。
じゃあちょっと『トットちゃん!』…。
お母様のことよろしくね。
どうも本当ありがとうございました。
おつらいところねどうもありがとう。
とんでもないです。
ありがとうございます。
(拍手)
晴れてNHKのテレビジョン専属俳優第1号となった徹子は2017/11/24(金) 12:00〜12:30
ABCテレビ1
徹子の部屋 野際陽子娘・真瀬樹里[字]
〜母・野際陽子を演じ…〜真瀬樹里さんが今日のゲストです。
詳細情報
◇ゲスト
今年6月に亡くなった野際陽子さんの娘で女優の真瀬樹里さんがゲスト。『徹子の部屋』に出演する度、愛娘“樹里ちゃん”の成長ぶりを話していた野際さん。その様子を樹里さんと一緒にVTRで振り返る。
◇番組内容
『トットちゃん!』では野際陽子役を演じる樹里さん。相当悩んだが、相談した全員に「やったほうが良い」と励まされ出演を決意したと語る。野際さんは約3年、闘病中も明るく、仕事を続けていた。病気を公表しないと決めたのも野際さん自身だったという。肺炎のため、ドラマ『やすらぎの郷』の収録を終えた翌日入院。亡くなる直前は息が苦しく薬で眠る事が多かったが、母の側に寄り添っていると強い力で抱きしめてくれたと明かす。
◇おしらせ
☆『徹子の部屋』番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/
ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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