イオンでは男性向け成人雑誌は見かけたことすらないので、あの発表を疑問に思う人も多かったはず。そこから考えると今回の件は、範囲を広げて女性向けのレディコミやBLがターゲットなのでは?という見方が広がっていることは納得できる。
ちなみにBLだとピアスやビーボーイやdrapなどの雑誌が、複数の自治体から繰り返し有害図書に指定されている。成人向けを扱わないという発表から、イオンモール内のヴィレヴァンやアニメイトなどのテナントも含めて、これらは販売が厳しいかも。
女性向けが対象になる理由には、成人マークをつけて売る雑誌がほぼないことが大きい。過激な描写があってもマークを付けないので一般向けに販売できる、という理屈で発行されてきた。コンビニ雑誌と同じ理屈だが、女性向けの規模はコンビニ書籍の比ではないため狙われた可能性がある。
成人指定されていないコンビニ雑誌がミニストップとイオンでは販売不可能なのだから、当然レディコミやBLも引っかかるのではないか、というのが今回の話。
ここでさらに問題になるのが、青少年健全育成条例の包括指定というもの。個別で有害図書を指定するのと違って、これは性的表現などが雑誌内でどれくらいあるかだけを基準に、審議なしに指定される。というか書店側がページ数を確認する仕組みなのだが、これを怠って販売した場合は条例違反ということになる。
包括指定のページ確認のコストを考えると、怪しそうな書籍は取り扱いを避けると思われる。
もともとBLは成人マークをつけないで発行されていたため、年々有害図書に指定される数が増えていて、現在では都指定の半分以上がBLという状況。これを視野に入れた動きなのでは?という見方も強い。
腐女子は過激なBLへの規制には賛成してる、という意見も見かけるが、比較的穏やかな内容の雑誌が既にいくつも有害指定されている。上記の内容を考えると、今後はさらに厳しくなっていく可能性が高いので要注意。