多指ハンドを備える双腕型ロボットアーム「マルチモーダルAIロボット」を共同開発したと、デンソーウェーブ(愛知県知多郡)、ベッコフオートメーション(神奈川県横浜市)、エクサウィザーズ(東京都文京区)が11月24日に発表した。ディープラーニングとVR(Virtual Reality)技術を活用し、ユーザーによるプログラミングなしで作業を学習できるという。
同ロボットアームは、ディープラーニングを使ってリアルタイム制御でき、不定形物を扱う複数の作業をこなすことも可能。従来の多指ハンドを装着した双腕型ロボットアームでは、同様の作業をロボットに実行させるために莫大な量のプログラムを組む必要があったが、ディープラーニングとVR(Virtual Reality)技術を活用することでプログラミングなしでの教示を実現。全天球カメラを利用したVRティーチングシステムで、ロボットアームの軌道やハンドから得られるセンサー情報をロボットに学習させられるという。
多指ハンドは、義手開発に携わるexiii(関連記事)から提供されたもの。
デンソーウェーブの中川弘靖社長は「産業用ロボットを簡単に使えるようにしたい」とし、工場内での作業だけでなく医薬・医療、農業、物流といった分野にも産業用ロボットを活用する取り組みを進めていくという。
(太田智美)
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