秋田県由利本荘市では23日夜遅く、船の係留施設の近くに住む女性から「不審者がいる」と通報があり、警察が駆けつけたところ国籍不明の男性8人がいたほか、全長20メートルほどの木造船が漂着しているのが見つかりました。
警察は、8人を由利本荘警察署で保護し、入国管理局の担当者とともに話を聞いたところ、「1か月半ほど前に北朝鮮の港を出港し、イカ釣り漁をしていたが、船が故障しおよそ1か月間漂流していた」と話していることが関係者への取材でわかりました。
また、船にはハングルで「チョンジン」と書かれていることから、船は北朝鮮北東部の都市「清津市」の港を母港にしていると見られ、8人はいずれも北朝鮮への帰国を希望しているということです。
警察によりますと、8人は漂着後、近くの住宅を訪れ朝鮮語で助けを求めていて、通報した女性は「聞き慣れない言葉を話す人が深夜に玄関先に来たため不審に思い通報した」と話しているということです。
警察は25日以降、天候の回復を待って船の内部をさらに詳しく調べるとともに、引き続き8人から詳しく話を聞くことにしています。
「北朝鮮を出港し約1か月漂流」秋田県に漂着の8人
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23日夜遅く、秋田県由利本荘市で漂着した木造船とともに見つかった国籍不明の男性8人は「北朝鮮から出港しイカ釣り漁をしていたが、船が故障しおよそ1か月間漂流していた」と話していることが関係者への取材でわかりました。
秋田県由利本荘市では23日夜遅く、船の係留施設の近くに住む女性から「不審者がいる」と通報があり、警察が駆けつけたところ国籍不明の男性8人がいたほか、全長20メートルほどの木造船が漂着しているのが見つかりました。
警察は、8人を由利本荘警察署で保護し、入国管理局の担当者とともに話を聞いたところ、「1か月半ほど前に北朝鮮の港を出港し、イカ釣り漁をしていたが、船が故障しおよそ1か月間漂流していた」と話していることが関係者への取材でわかりました。
また、船にはハングルで「チョンジン」と書かれていることから、船は北朝鮮北東部の都市「清津市」の港を母港にしていると見られ、8人はいずれも北朝鮮への帰国を希望しているということです。
警察によりますと、8人は漂着後、近くの住宅を訪れ朝鮮語で助けを求めていて、通報した女性は「聞き慣れない言葉を話す人が深夜に玄関先に来たため不審に思い通報した」と話しているということです。
警察は25日以降、天候の回復を待って船の内部をさらに詳しく調べるとともに、引き続き8人から詳しく話を聞くことにしています。
警察は、8人を由利本荘警察署で保護し、入国管理局の担当者とともに話を聞いたところ、「1か月半ほど前に北朝鮮の港を出港し、イカ釣り漁をしていたが、船が故障しおよそ1か月間漂流していた」と話していることが関係者への取材でわかりました。
また、船にはハングルで「チョンジン」と書かれていることから、船は北朝鮮北東部の都市「清津市」の港を母港にしていると見られ、8人はいずれも北朝鮮への帰国を希望しているということです。
警察によりますと、8人は漂着後、近くの住宅を訪れ朝鮮語で助けを求めていて、通報した女性は「聞き慣れない言葉を話す人が深夜に玄関先に来たため不審に思い通報した」と話しているということです。
警察は25日以降、天候の回復を待って船の内部をさらに詳しく調べるとともに、引き続き8人から詳しく話を聞くことにしています。
秋田県由利本荘市では23日夜遅く、船の係留施設の近くに住む女性から「不審者がいる」と通報があり、警察が駆けつけたところ国籍不明の男性8人がいたほか、全長20メートルほどの木造船が漂着しているのが見つかりました。
警察は、8人を由利本荘警察署で保護し、入国管理局の担当者とともに話を聞いたところ、「1か月半ほど前に北朝鮮の港を出港し、イカ釣り漁をしていたが、船が故障しおよそ1か月間漂流していた」と話していることが関係者への取材でわかりました。
また、船にはハングルで「チョンジン」と書かれていることから、船は北朝鮮北東部の都市「清津市」の港を母港にしていると見られ、8人はいずれも北朝鮮への帰国を希望しているということです。
警察によりますと、8人は漂着後、近くの住宅を訪れ朝鮮語で助けを求めていて、通報した女性は「聞き慣れない言葉を話す人が深夜に玄関先に来たため不審に思い通報した」と話しているということです。
警察は25日以降、天候の回復を待って船の内部をさらに詳しく調べるとともに、引き続き8人から詳しく話を聞くことにしています。
警察は、8人を由利本荘警察署で保護し、入国管理局の担当者とともに話を聞いたところ、「1か月半ほど前に北朝鮮の港を出港し、イカ釣り漁をしていたが、船が故障しおよそ1か月間漂流していた」と話していることが関係者への取材でわかりました。
また、船にはハングルで「チョンジン」と書かれていることから、船は北朝鮮北東部の都市「清津市」の港を母港にしていると見られ、8人はいずれも北朝鮮への帰国を希望しているということです。
警察によりますと、8人は漂着後、近くの住宅を訪れ朝鮮語で助けを求めていて、通報した女性は「聞き慣れない言葉を話す人が深夜に玄関先に来たため不審に思い通報した」と話しているということです。
警察は25日以降、天候の回復を待って船の内部をさらに詳しく調べるとともに、引き続き8人から詳しく話を聞くことにしています。
北朝鮮漁船の漂着状況
海上保安庁によりますと、朝鮮半島から出向いてきたと見られる木造船が日本国内の海岸に漂着したり周辺の海域で漂流したりするケースは、これまでにもたびたび確認されています。
この5年間では平成25年が80件、平成26年が65件、おととしが45件、去年が66件、そしてことしは22日の時点で43件確認されています。
中には、船の形状や船体に書かれている文字などから北朝鮮の漁船と見られる船もありますが、これらは古い型の小型船で船底が平たくなっているなど、海上のしけの影響を受けやすい構造だということです。
今月15日から17日にかけては、石川県の能登半島の沖合で北朝鮮の小型漁船2隻が転覆しているのが見つかり、合わせて7人の遺体が確認されたほか、今月7日には新潟県佐渡市の海岸で北朝鮮のものと見られる木造船が乗り上げているのが見つかり、船内には魚の網や救命胴衣などが残されていました。
北朝鮮の漁船をめぐっては、能登半島沖の日本の排他的経済水域にある「大和堆」と呼ばれる漁場で、ここ数年、日本側の許可を得ずに操業するケースが目立っています。
地元漁業者からの要請を受けて、海上保安庁はことし7月から大和堆付近の海上で北朝鮮の漁船の取締まりを始めていて、多いときには1日に百数十隻確認されたこともあったということです。
この5年間では平成25年が80件、平成26年が65件、おととしが45件、去年が66件、そしてことしは22日の時点で43件確認されています。
中には、船の形状や船体に書かれている文字などから北朝鮮の漁船と見られる船もありますが、これらは古い型の小型船で船底が平たくなっているなど、海上のしけの影響を受けやすい構造だということです。
今月15日から17日にかけては、石川県の能登半島の沖合で北朝鮮の小型漁船2隻が転覆しているのが見つかり、合わせて7人の遺体が確認されたほか、今月7日には新潟県佐渡市の海岸で北朝鮮のものと見られる木造船が乗り上げているのが見つかり、船内には魚の網や救命胴衣などが残されていました。
北朝鮮の漁船をめぐっては、能登半島沖の日本の排他的経済水域にある「大和堆」と呼ばれる漁場で、ここ数年、日本側の許可を得ずに操業するケースが目立っています。
地元漁業者からの要請を受けて、海上保安庁はことし7月から大和堆付近の海上で北朝鮮の漁船の取締まりを始めていて、多いときには1日に百数十隻確認されたこともあったということです。
漂着多発の背景は
北朝鮮の漁船の動向について、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルの元メンバーで、北朝鮮の情勢に詳しい古川勝久さんは「キム・ジョンウン(金正恩)政権は、経済政策の一環として漁業の振興に力を入れている。その中で日本海は『黄金の海』と呼ばれていて、漁業者はそこで漁をすることが事実上求められている。さらに中国の漁船に北朝鮮の沿岸での操業を許すというビジネスがあり、これは国連の安保理決議で禁止されていないことから、外貨獲得の手段になっている。その結果、中国漁船が沿岸で漁をして、北朝鮮の漁民は自国の沿岸を通り越して日本海まで出向くというケースが増えている」と指摘しています。
また、このほかの事情として古川さんは「干ばつの影響で北朝鮮で食糧不足が起きているという国連の報告がことしの夏に出されている。穀物の不足を補うために、海産物に対する依存が相対的に高まっているかもしれない」と述べ、日本海での操業には北朝鮮の食糧不足も背景にある可能性を指摘しました。
また、このほかの事情として古川さんは「干ばつの影響で北朝鮮で食糧不足が起きているという国連の報告がことしの夏に出されている。穀物の不足を補うために、海産物に対する依存が相対的に高まっているかもしれない」と述べ、日本海での操業には北朝鮮の食糧不足も背景にある可能性を指摘しました。
「北朝鮮を出港し約1か月漂流」秋田県に漂着の8人
23日夜遅く、秋田県由利本荘市で漂着した木造船とともに見つかった国籍不明の男性8人は「北朝鮮から出港しイカ釣り漁をしていたが、船が故障しおよそ1か月間漂流していた」と話していることが関係者への取材でわかりました。
北朝鮮漁船の漂着状況
海上保安庁によりますと、朝鮮半島から出向いてきたと見られる木造船が日本国内の海岸に漂着したり周辺の海域で漂流したりするケースは、これまでにもたびたび確認されています。
この5年間では平成25年が80件、平成26年が65件、おととしが45件、去年が66件、そしてことしは22日の時点で43件確認されています。
中には、船の形状や船体に書かれている文字などから北朝鮮の漁船と見られる船もありますが、これらは古い型の小型船で船底が平たくなっているなど、海上のしけの影響を受けやすい構造だということです。
今月15日から17日にかけては、石川県の能登半島の沖合で北朝鮮の小型漁船2隻が転覆しているのが見つかり、合わせて7人の遺体が確認されたほか、今月7日には新潟県佐渡市の海岸で北朝鮮のものと見られる木造船が乗り上げているのが見つかり、船内には魚の網や救命胴衣などが残されていました。
北朝鮮の漁船をめぐっては、能登半島沖の日本の排他的経済水域にある「大和堆」と呼ばれる漁場で、ここ数年、日本側の許可を得ずに操業するケースが目立っています。
地元漁業者からの要請を受けて、海上保安庁はことし7月から大和堆付近の海上で北朝鮮の漁船の取締まりを始めていて、多いときには1日に百数十隻確認されたこともあったということです。
この5年間では平成25年が80件、平成26年が65件、おととしが45件、去年が66件、そしてことしは22日の時点で43件確認されています。
中には、船の形状や船体に書かれている文字などから北朝鮮の漁船と見られる船もありますが、これらは古い型の小型船で船底が平たくなっているなど、海上のしけの影響を受けやすい構造だということです。
今月15日から17日にかけては、石川県の能登半島の沖合で北朝鮮の小型漁船2隻が転覆しているのが見つかり、合わせて7人の遺体が確認されたほか、今月7日には新潟県佐渡市の海岸で北朝鮮のものと見られる木造船が乗り上げているのが見つかり、船内には魚の網や救命胴衣などが残されていました。
北朝鮮の漁船をめぐっては、能登半島沖の日本の排他的経済水域にある「大和堆」と呼ばれる漁場で、ここ数年、日本側の許可を得ずに操業するケースが目立っています。
地元漁業者からの要請を受けて、海上保安庁はことし7月から大和堆付近の海上で北朝鮮の漁船の取締まりを始めていて、多いときには1日に百数十隻確認されたこともあったということです。
漂着多発の背景は
北朝鮮の漁船の動向について、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルの元メンバーで、北朝鮮の情勢に詳しい古川勝久さんは「キム・ジョンウン(金正恩)政権は、経済政策の一環として漁業の振興に力を入れている。その中で日本海は『黄金の海』と呼ばれていて、漁業者はそこで漁をすることが事実上求められている。さらに中国の漁船に北朝鮮の沿岸での操業を許すというビジネスがあり、これは国連の安保理決議で禁止されていないことから、外貨獲得の手段になっている。その結果、中国漁船が沿岸で漁をして、北朝鮮の漁民は自国の沿岸を通り越して日本海まで出向くというケースが増えている」と指摘しています。
また、このほかの事情として古川さんは「干ばつの影響で北朝鮮で食糧不足が起きているという国連の報告がことしの夏に出されている。穀物の不足を補うために、海産物に対する依存が相対的に高まっているかもしれない」と述べ、日本海での操業には北朝鮮の食糧不足も背景にある可能性を指摘しました。
また、このほかの事情として古川さんは「干ばつの影響で北朝鮮で食糧不足が起きているという国連の報告がことしの夏に出されている。穀物の不足を補うために、海産物に対する依存が相対的に高まっているかもしれない」と述べ、日本海での操業には北朝鮮の食糧不足も背景にある可能性を指摘しました。