Nov.24.2017
パルメッシュは小生の心の友と呼べる
数少ない友人でした
インドのムンバイ生まれの彼は16歳の時
マハラジャ(大富豪)の父と大喧嘩し,
何のツテもないのに単身アメリカに渡り,
カリフォルニアでツアーガイドとして頭角を現し,
旅行業社を起業して大成功し,
余生を日本で過ごすため移住して来た時
小生は知人の紹介で知り合えたのです
パルメッシュからは本場のカレーに始まり
(七千年以上前から伝わるインド医学で, 漢方の原型)
に至るまで,
いろんなことを教わりました
右手でカレーをこねて食べること以外は
かなり学習できたつもりです
本日はその中から
一時期日本でも話題になりました
インド式算数のうち,
掛け算についてお話しをしたいと思います
会得出来たら 2桁×2桁 はおろか,
3桁×3桁 や 4桁×4桁, あるいはそれ以上が
通常の筆算の
2・3倍速でできるようになります
まずは 2桁×2桁 から
たとえば, 27 x 63 の場合,
下の左がなじみの筆算, 右がインド式です
このインド式はどうやっているかといいますと,
一本目の横線の右端は 7x3 =21, 左端は 2x6= 12で,
スラッシュで狭まれた真ん中は 2x3+7x6=48,
いわゆる「たすき掛け」です
そして, 二本目の横線を引きましたら,
まず 21 の1だけを下ろして書き,
次に21 の2を48にくりあげて加え50にし,
50の0を下ろして書き,
50の5を12に足して17,
1701となります
こんな感じで…
途中のプロセスが半分くらいなので
慣れるとひょいひょいいけるのと,
計算ミスが激減します
続きまして 3桁×3桁 です
495×263 の場合,
となります
原理的には 2桁×2桁 の延長ですが
一本目の横線の下に書く数字が5つ出てきます
ヴィジュアルで先にお見せしますと…
つまり, 右端から,
1桁×1桁→2桁×2桁→3桁×3桁→2桁×2桁→1桁×1桁
と, 左右対称でたすき掛けしていくのです
緑字の 3桁×3桁 は注意が必要です
あとは, 先ほど同様に繰り上げていきます
簡単ですね!
ここまでくると筆算のプロセス&ストレスの
3分の1くらいです
あと, 3桁×2桁 の場合は,
たとえば 765×32 ですと,
一本目の横線の下は数字が4つになります
右から3つ目は5を指で押さえて 7x2+6x3 =32
と考えると分かりよいです
時に足し合わせた時に3ケタになることもありますが,
その時は100の位と10の位ごと繰り上げます
以下のように…
如何でしょうか?
途中のプロセスで 2桁たす2桁...が何回も出ますが
そこを暗算で乗り切っていかれると
通常の筆算より格段に速くなります
では,
毒を食らわば皿まで,
4桁×4桁 もひとつだけ…
右端から
1桁→2桁→3桁→4桁→3桁→2桁→1桁
と, これも左右対称のたすき掛けをするだけです!
ちなみに4桁のところは
1x6+8x4+7x2+3x5=67
です
電卓でいいじゃん…
と仰られたらそれまでですが,
これまで家庭教師先の生徒さんたちに
御紹介してきました感じでは
大学受験の化学でモル計算する必要がある方々には
かなりウケます
慣れれば, 速くミスなく楽にできるからでしょう
小生は脳トレのひとつとして
どうも頭のさえない朝とか日昼の気分転換に
思いつきの数字で問題を作りiPhoneで検算,
というのを10分ほどでもやると,
驚くほどシャキッとします
パルメッシュはよく,
日本に来て驚いたことのひとつに,
日本人はこんなに頭がいいし
インドとも奈良時代から交流あったのに,
何でインドの算数とか数字取り入れなかったのかと
不思議がっていました
Is this because
many Japanese officers are poor at arithmetic?
(日本の役人さんらが算数苦手な人が多いから?)
と, インド訛りの英語で言ってました・・・
インド発のこのミームは底知れずシンプルで強力です!
それでは, このへんで