今日は勤労感謝の日ですね。労働者に感謝する日だったのか、労働行為自体に感謝する日だったのか記憶があやふやになってきましたが、ゆっくり休むことができました。
さて、eMAXIS Slimが信託報酬引き下げを行うようなので、それについて記事を書きたいと思います。
【目次】
eMAXIS Slimについて
eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)は、三菱UFJ国際投信が運営する投資信託のシリーズ名称です。運用コストを業界最低水準を目指すという方針を掲げています。つまり、他社の同様の投資信託で信託報酬などの引き下げが行われたら対抗すると宣言していることになります。
三菱UFJ国際投信はeMAXIS(イーマクシス)という同様のインデックスに連動する投資信託を販売していますが、eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)は販売経路をネット証券に絞ることで運用コストを引き下げいます。
ニッセイアセットマネジメントの動き
先日ニッセイアセットマネジメントが信託報酬引き下げを行うことについて記事を書きました。それに対抗して引き下げてきたということでしょう。
eMAXIS Slimの信託報酬引き下げ内容
気になるのはeMAXIS Slimの信託報酬引き下げ内容となりますが、HPで以下のようになっていました。
今回5つの投資信託の信託報酬の引き下げが行われるようです。
- 国内株式インデックス(TOPIX)
信託報酬:0.17%→0.159% - 先進国株式インデックス
信託報酬:0.19%→0.189% - 新興国株式インデックス
信託報酬:0.34%→0.339% - 国内債券インデックス
信託報酬:0.14%→0.139% - バランス(8資産均等型)
信託報酬:0.22%→0.21%
投資先としてはコアとなる投資信託なので、投資家にとっては恩恵が受けられそうですね。新興国株式インデックスとかは、少し前まで信託報酬が0.65%でも安いほうだったのですが、半分くらいまで下がってきていますね。
これ見る限りだと、「eMAXIS Slim」と「eMAXIS」が買える環境ならば、「eMAXIS」を買う理由はないと思います。
eMAXIS Slimの信託報酬推移
eMAXIS Slimの信託報酬推移についてもHPで紹介されています。他社の動きには果敢に対抗してきていますね。
元々低コストだったのが、他社との競争の結果より低コストになっていることがわかります。どうせならREITとか先進国債権ももうちょっとコスト下げて欲しいですね。
引き下げ後の比較
引き下げ後、それぞれのコストがどうなるか比較してみました。
- 国内株式インデックス(TOPIX)
eMAXIS Slim:0.159% ニッセイ:0.159% - 先進国株式インデックスファンド
eMAXIS Slim:0.189% ニッセイ:0.189% - 新興国株式インデックス
eMAXIS Slim:0.339% ニッセイ:0.339% - 国内債券インデックス
eMAXIS Slim:0.139% ニッセイ:0.139%
信託報酬が同じになっているので、完全に並べてきましたね。あえて下げてこないですが、まあ血で血を洗う争いになっても、困りますからね。
バランス(8資産均等型)については、ニッセイから同じものが出ていないので単純に比較はできません。ニッセイからは、4資産均等型と6資産均等型があるのですが、それぞれ信託報酬コストが大体0.3%と大体0.2%となっています。バランス型も意識してきたんですかね?
雑感
ニッセイアセットマネジメントが信託報酬引き下げを行ってきたから、他社もそのうち下げきそうだなあと思っていましたが、案の定、eMAXIS Slimが下げてきました。
下げ幅はだんだん小さくなってきましたが、今後は実際の運用コストがそれだけぶれないでいるかということが大事になってくると思います。
低コスト謳ってたけど、実際運用してみたら思ったよりコストかかっちゃっていました!っていうのじゃ困りますからね(笑)
しかし、これだけコストを下げると企業側も利益出るんですかね?生き残る大手は、あ大丈夫だとしてもファンドの規模が小さい会社はインデックスファンドから撤退とかになっていきそうです。
初心者は投信積み立てから始めよう お金を増やす投資信託入門 [ 西野 武彦 ]
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > ビジネス・経済・就職 > その他
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 1,512円
*1:eMAXIS SlimのHPから抜粋
*2:eMAXIS SlimのHPから抜粋