ヘソで茶をわかす

日本のへそ、諏訪湖畔に住む小市民の日々の記録

新嘗祭(勤労感謝の日)なので最高の飯の友で新米をたらふく食べた

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昨日は11月23日。勤労感謝の日。

「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」という趣旨の国民の祝日なわけなので、いつにも増して勤労を尊び、働いておりました。

学習塾なんて運営しているとね、カレンダー通りに休みなんて取れないわけですよ…

さて、その勤労感謝の日。もともとは「新嘗祭(にいなめさい)」と呼ばれる祭日でした。

以前に記事にもしましたが、簡単に言ってしまえば、新嘗祭とは五穀豊穣を神への感謝するお祭り、つまり収穫祭のことです。

かつては、その年の収穫物は国家としてもそれからの一年を養う大切な蓄えとなることから、大事な行事として国を挙げて神様への感謝を捧げてきました。

過去記事にも書きましたが、わたしは「神様に捧げる前に自分ごときが食べるわけにもいくまい」と、いつの頃からか新米はこの新嘗祭の日までは口にしないようにしています。逆に言えば、この日は私にとって新米の解禁日なのです。

そんなわけで、以下は美味しい新米をたらふく食べたよという記事です。

主役の新米を引き立てる質素な飯の友

少し前、世の中はボージョレ・ヌーヴォーの解禁日だとかで浮かれておりましたが、そんなもの、私にとってはどうでも良いことでした。

私にとって待ち遠しい解禁日と言えば、自分で決めた新米の解禁日こと「新嘗祭」。ついにその日がやって来たのです。

「明日は美味しい新米をたらふく食べたい。」そう思いながら、前の晩は仕事帰りに西友で新米を買って帰りました。

しかし、米だけ喰っても美味しくはないわけで、一緒に食べるもののチョイスは重要です。

ただし、主役はあくまでも新米。だから、おかずが豪華過ぎてはいけません。控えめながらシッカリと美味く、ご飯の美味しさを引き立てるようなものが最良です。

そんなわけで、新米を最初に食す際にはいわゆる「飯の友」と呼ばれるような質素なお供をチョイスしています。

この飯の友として、以前に三升漬けを紹介したことがありました。

コレでも良かったのですが、折角ブログも書いていることだし別の物を、さらに言えば、地元のものを紹介したい。

というわけで、今回は地元諏訪の名物で、しかも新米のホカホカご飯にピッタリのご飯のおともを紹介します。

信州味噌といえば諏訪の味噌?

日本人の食生活でお米同様に馴染みが深い食材に味噌があります。全国各地にさまざまな味噌のブランドがありますが、長野県も「信州味噌」で有名です。

中世以来信州は味噌造りが盛んでしたが、信州味噌というブランドが全国的に有名になったのは1923年の関東大震災のときでした。

当時、諏訪地方は製糸業で栄えていましたが、その工場主経営者らが震災に遭われた人たちに温かいものを食べてもらいたいと、寄宿生活用に大量に貯蔵されていた味噌を救援物資として東京へ送ったのです。

香気に優れ、淡白で上品な味が都会人の嗜好に合い、「信州味噌」の名が東京市場でも広く知られるようになりました。これにより関東方面を中心に需要が急増し、現在では日本において生産・消費されている味噌の約4割が、信州味噌となっているほどです。

以来、諏訪地方は味噌作りが盛んです。

もう20年ぐらい前になるでしょうか。「かりん」というNHKの朝の連続テレビ小説がありましたが、諏訪のみその老舗「小森屋」を舞台としたドラマでした。

あのドラマで搭乗した「小森屋」は諏訪湖畔の間欠泉の向かえにあるタケヤ味噌さんがモデルだそうです。

www.takeya-miso.co.jp

タケヤ味噌さんは全国的にも有名ですし、とても美味しいお味噌なので、ご存じの方も多いかもしれません。おそらく一般的には諏訪で味噌というとまず最初に思いつくのがこの味噌蔵だと思います。

ですが、今日わたしが紹介したいのはこちらではありません。

丸高味噌

タケヤ味噌さんも美味しいですし、他の味噌蔵のものも美味しいです。どれが一番とかなかなか決めかねます。

ただね、そんななかでも「お気に入り」ってものは人それぞれ出来るもので、今日紹介するのはそんな私が贔屓にしているお気に入りのお味噌です。

それがこちらの丸高蔵さん。私たちは「丸高味噌」と呼ぶことが多いです。

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味噌の通販・諏訪での食事は神州一味噌発祥の蔵 丸高蔵

上諏訪駅から並木通りを抜けて高島城に向かう途中にあります。歴史を感じる建物と、その入り口にある味噌樽で作った足湯が目印です。

建物の中ではお味噌などの商品を買えますし、お食事もできます。お土産を買うにも持って来いのお店ですので、観光に来られた際にはぜひお立ち寄りください。

この後に書きますが「滋養みそ」は今の時期には特にオススメです。それから「信濃路」「十四割」というお味噌も非常に美味しいです。この2つのいずれかを使って、シッカリと出汁をとった味噌汁をつくると、最高に贅沢な味を楽しめます。

諏訪に行く機会がないって人も大丈夫。安心して下さい。ここのお店はネットショップもありますから。

「滋養みそ」は丸高蔵&養命酒の協力によって作られた

どれも美味しいしオススメですが、そのなかでも今の時期、是非試してもらいたいっていうのが滋養みそです。

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今の時期と強調したのは、この商品の特徴にあります。

このお味噌、薬用養命酒で有名な養命酒酒造株式会社さんとの協力により作られたもので、東洋の考え方に基づき、8種類の和漢植物を配合した、健康的で、ちょっと新しい味わいのお味噌です。

季節は冬。風邪やインフルエンザが流行ります。何かと忙しい年の瀬には体力も衰えます。忘新年会シーズンは食生活も乱れがちです。

そんな身体の健康を気遣ってもらいたい今だからこそ、古来より用いられてきた滋養素材などを配合したお味噌で、手軽に美味しくスタミナを補いつつ、毎日元気で過ごせると評判のお味噌を猛烈にプッシュしたい!! と、いうわけ。

www.suwa-marutaka.jp

私もこのお味噌の大ファンで、仕事の忙しくなる夏・冬は毎年お世話になっています。

美味しいのはもちろんなのですが、食べると直ぐに身体がポカポカしてきて、「お~ 流石は薬用養命酒がチョイスの漢方だな。」って実感します。 

 

ちなみに丸高味噌さんのお店では、ここで紹介した滋養みそはもちろんのこと、他のお味噌や商品についても試食ができます。それぞれ試してみて、お気に入りの一品をご購入いただけます。

 

慈養みそで作ったネギ味噌で新米をいただく

さて、ようやく本題です。この丸高さんのお味噌で新米を食べよう。

使うのは紹介したもちろん滋養みそ。このお味噌でネギ味噌を作ります。

メスティンの半自動炊飯で新米を炊く

せっかく新米を食べるのですから、炊きたてを食べたいですよね。そうすると炊飯器のある自宅で食べるのが普通です。

ですが、朝から腹いっぱい喰ってしまうと仕事になりませんし、夜はこの記事を書くので時間がない。

そうすると昼ごはんに事務所でということになるわけですが、事務所に炊飯器はありません。ですから、久しぶりにメスティンを使って新米を炊きました。

メスティンというのはアウトドア用のクッカーです。詳しくは以前の記事をご覧ください。

こんなことをすると、事務員さんがいれば嫌な顔をされるでしょうが、今日は祝日なので事務員らはお休み。だから事務所には誰もいません。つまり、多少悪さをしても怒られることはないのです。

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30分ほど吸水させてから火にかけます。新米ですので、普段よりほんの少しだけ水を少なめにしています。ちなみに今回はミネラルウォーターです。

例によってエスビットのポケットストーブとアルコールの固形燃料を使って半自動炊飯です。燃料は火をつけて20~30分ほど燃えます。このまま火が消えるまで放置しておけば、炊けてしまいます。火加減などを気にする必要はありません。

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火が消えたらタオルを巻いたり、保温バッグに入れて20分ほど蒸らします。100円ショップで売っていた保温バッグがぴったりサイズでした。

炊きあがりはこんな感じです。

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実に美味そう。米粒が立っています。これで1合あります。

丸高蔵の滋養みそでつくるネギ味噌の準備

ご飯を蒸らしている間にネギ味噌の準備をしました。

持参したネギを刻みます。

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そこに丸高蔵の滋養みそ。

そして混ぜる。

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この手軽さ。紹介写真を貼るのも恥ずかしいくらいです。

しかし、これが美味い。

これを炊きたてのご飯にのせる。絶対に美味い。

 

他のおかず? そんなものは要らない。ネギ味噌だけ。

栄養バランスが偏る? いいんです。これは栄養摂取が目的ではないのです。言ってみればこれは新米の美味さを余すことなく味わえるか否かの真剣勝負

野菜も運動も瞑想も、後で十分にとればよいのです。今必要なのは眼前の新米の美味さを味わい尽くそうという貪欲さ。

いざ、尋常に勝負!! 

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美味い!!

ふっくらモチモチ。これぞ新米の醍醐味。

そしてネギ味噌のうまいこと。

まず、そもそも味噌の味が良い。滋養みそのベースとなっているお味噌は麹歩合が多めで、少し甘めの十四割というお味噌。これにほんのりと生姜などの香味がのっていて、それだけでも美味しくいただけそうです。そこにガツンとネギの香りと味。

私はあまり気になったことはないのですが、漢方で使われるような食材が入っているので、その香りが気になる人もいるそうです。しかし、こういう食べ方だと、その味や香りがむしろ食欲を刺激します。

 

それにしても美味しい。ご飯に味噌にネギ。ただこれだけなのに、何故こんなにも美味いのか。

飽食の時代。日本には世界中からさまざまな美味しいものがやって来ます。その気になれば、どんな贅沢なものだって食べることが出来るにもかかわらず、何故こんなもんがたまらなく美味しく感じるのでしょう。

素朴だけれど美味しい。素朴だからこそご飯の美味しさが引き立つ。だからいくらでも食べられる。食べ始めるとご飯が無くなるまで箸が止まらない。

日本人でよかった…

そうホッとしながら思う瞬間です。

素朴で、どう見ても貧乏臭い食事ですが、何とも言えない幸福感というか、充実感があります。

他の国の人にもあるんですかね。こういう何かを食べた時に「あぁ、◯◯人で良かった。」的な食べ物って。

まとめ

実に5,000字に迫るほどの文字数を費やし、たかがネギ味噌ご飯について書いたページが他にあるだろうか? いや、たぶんない。

実にバカバカしい話だと思う。

ただ私は分かってもらいたいのです。この丸高蔵の味噌の美味さを。

毎日使うお味噌を高いものにするのは経済的には大変です。だから、たまにで良いのです。少しグレードの高いお味噌でお味噌汁を作ってみて下さい。本当に幸せになります。本当に贅沢な味です。

そして気が付くと思うのです。普段当たり前のように食べているお米もお味噌も、きっと誰かが丹精込めて作ってきたものなのだと。そのことに対する感謝を私たちは忘れてはいないだろうかと。

 

などと海原雄山的な説教を強引にねじ込んで、いい話っぽくなったところで終わります。

では、また。

 

あれ?

今更だけど、新嘗祭で神様に報告をするのだから、解禁日とすべきは翌日だったかな?

まぁ、来年は気をつけよう。

 

丸高蔵 

住所
長野県長野県諏訪市高島1-8-30
駐車場
あり
営業時間
10時~17時
定休日
月曜・年末年始他(※月曜日が祝日の場合は翌日休み)
連絡先(店舗)
0266-52-4080
ホームページ
http://www.suwa-marutaka.jp/

丸高蔵とその周辺のマップ

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Map data ©2017 Google, ZENRIN
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