どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
今日は色々伺わせていただきました。
高橋克典さんでした。
じゃああさって。
そうそう。
ダンスや歌やお芝居の基礎訓練はあっという間に過ぎていき最終選考の近い３月に入るとみんなの間にピリピリとした雰囲気が広がっていきました
（大岡龍男）いよいよ今日は自分の声を聞いてみましょうね。
己を知らずして成長は出来ませんから。
（木村）マイクからは３０センチ離れるぐらい。
しゃべる時は下を見ない。
じゃあいこうか。
ではこちらの端からいってみましょうか。
えー…名前とテキストに書いてあるセリフを目の前に相手がいると思って語りかけてください。
どうぞ。
藍澤夢です。
あなたは私の味方なの？敵なの？
（大岡）はい次の方。
里見京子です。
「あなたは私の敵なの？味方なの！？」晴れた日はあ…朝ごとに富士がよく見えるね。
（大岡）はい。
（大岡）どうしました？トット様。
マイクって銀色の蜂の巣みたい。
（大岡）ハハッ…蜂の巣ですか。
トット様らしい。
この蜂の巣を人だと思って話すのはめちゃくちゃ難しいと徹子は感じました
黒柳徹子です。
あなたは私の味方なの？敵なの？
（徹子の声）「黒柳徹子です」「あなたは私の味方なの？敵なの？」変な声。
「あの！ＮＨＫの機械壊れてます！」
（たたく音）
（木村）壊れてないよ。
「これは君の声！」壊れてます！「壊れてねえって！」トット様。
あなたの言うこの銀色の蜂の巣を通した声というものは普段自分が耳にしているものとは違うんです。
（徹子の声）「黒柳徹子です」「あなたは私の味方なの？敵なの？」こんな変な声じゃない私…。
かわいい声ですよ…。
どうなってんの？あの２人。
（谷船子）あなた失礼よミキサーさんに。
ミキサーさん？なんですか？それ。
（船子）あの方がミキサーさんよ。
大岡先生時間の無駄です。
先に進んでください。
ああそうですね。
そうしましょう。
では次の方。
私はこんな声じゃない。
私はこんな声じゃない…。
トットさん。
がっかりしないでください。
若い女の子はみんな似たような声で似たようなしゃべり方をしますけれどトットさんは独特です。
それは素晴らしい事ですよ。
鐘坂さんってトモエ学園の小林先生みたいな事言うのね。
は…？チャックいい加減にして！みんな俳優になるために必死なのよ？あなたのおままごとに付き合ってる暇はないの。
そういう言い方しないでください…。
何よあなた。
必死で俳優になろうとしているなら他人に構わず自分の道を行けばよいのではないですか。
私はあなたの生徒じゃないわ。
鐘坂さんって戦争中国民学校の先生だったんですってね。
だから高いところから見下げたようにものを言うんだわ。
いやそんなつもりは…。
私たちが子どもの頃先生は「お国のために命を捨てろ」って毎日言ってた。
それを本気にして少年兵に志願して死んでいった男の子もいたわ。
鐘坂さんはまさかそういう先生じゃないわよね？
（咲子）私そういう先生が戦後平気な顔をしてテレビジョンに出たりしては絶対にいけないと思うの。
鐘坂さんはそんな人じゃないわ。
トモエ学園の小林先生みたいにいい先生よ。
小林先生がどういう人か知らないけどチャックの言う事信じたいわ。
ごめんなさいね。
私のせいで変な事になっちゃって。
いえ…。
あの人が言っていた事に間違いはありません。
え？僕は最低な教師でした。
たくさんの教え子の個性を潰し戦地へ送り出しました。
後悔しても取り返しのつかない事ですがそんな自分が嫌でなんとか生き直そうと思ったんです。
そうなんだ…。
でも…才能がない事はよくわかりました。
多分僕は最終選考に残る事はないでしょう。
だから…僕の夢はトットさんに託します。
えっ…？あなたの個性を生かして夢を実現してください。
あなたらしい人生を生きてください。

春浅いその夜徹子は星空を見上げて合格のお礼を神様に言いました
どうか鐘坂さんもシャープさんもみんな受かっていますように…。
（赤田市子）お嬢様。
あっびっくりした…。
一度伺いたいと思っていたんですけど…。
なあに？テレビジョンってなんですか？えっ？お嬢様が女優になる試験をお受けになってそれに合格された事はわかってるんですけど旦那様や奥様やお嬢様がよくおっしゃるテレビジョンってなんなのか私わからないので…。
テレビジョンを知らないなんて大変！えっ知らないと大変なんでございますか？あさってＮＨＫに行くからイッちゃんも一緒に行こう。
えっ！ＮＨＫには本物のテレビジョンが置いてあるから見せてあげるわ。
（ウグイスの鳴き声）
（井上えつ）ああいい空気。
萌えいずる春萌えいずる私たち…。
ハハハ…。
あとで川べりに桜を見に行きましょう。
はい。
（えつ）トットちゃん！あらえつ叔母様。
あっそうか…ここえつ叔母様のたばこ屋さん…。
あっ…あの…。
黒柳さん僕ら一緒に暮らし始めました。
嫌だ吉秋さんったら…。
（木島）フフッ…。
あっあの…ご両親にも今度ご挨拶に参りますので。
はあ…。
お嬢様遅れてしまいますよＮＨＫ。
うん。
あっえつ叔母様私ＮＨＫのテレビジョン専属俳優に選ばれたんです！まあすごいじゃないの！おめでとう！頑張って。
私も新しい道を行くから。
頑張ります。
頑張りましょう。
フフフ…。
（木島）えつさん彼女急いでおられるから。
ああそうね。
いってらっしゃい。
いってまいります！イッちゃん！はい！いいわねえテレビジョン…。
テレビジョンか…。
（２人）テレビジョン…。
（徹子・市子）テレビジョン！この画面に地球の裏側の景色も映るのよ。
えっ…？国技館に行かなくてもお相撲が見られるの。
ええ〜！？私もいつかこれに映るのよ。
（市子）えっ…お嬢様この箱の中に入るんですか？映るのよ。
…えっ？もう行かなくちゃ！じゃあしっかりテレビジョンを見て帰るのよ。
ＮＨＫのテレビ放送は昭和２８年２月に開始されていましたがテレビ受像機はまだ全国に８６６台しか普及していませんでした
大学卒業の初任給が８０００円だった時代にテレビ受像機は１台２５万円もする高価な夢の機械でした
おはようございます。
最終合格者の中には国民学校の先生だった鐘坂さんも女優だった藍澤夢さんも東洋音楽学校で一緒だった井川咲子さんもいませんでした
大岡先生。
（一同）おはようございます。
おはようございます。
皆様本当におめでとうございます。
皆様方は今日からプロフェッショナルの俳優になるわけですからこれまでの３カ月とは違いますよ。
よろしゅうございますね。
（一同）はい。
プロフェッショナルとは積み重ね努力する事が創造の源であるという事を知っている者。
誠実に挑戦し持続する意志のある者。
そしてその成果を出す事が出来る者これをプロフェッショナルと申します。
皆様方がこれから素晴らしいプロフェッショナル俳優になられる事を私は心からお祈りしております。
プロフェッショナルとしての教育が新たに始まりました
（アナウンサー）関東各地おおむね晴れの予報。
４月の爽やかな天気が期待出来そうです。
最高気温は１８度前後とほぼ平年並み。
ただし夜は１０度を下回る予報ですので外出時は上着の携帯を奨励します。
（くしゃみ）すいません…。

（金剛丸五郎）お父ちゃんはな…お父ちゃんは…本当はお前を捨てたくはなかったんだ。
嘘をつけ！
（金剛丸）アキラ…。
（ディレクター）「はいオッケー」「金剛丸先生最後叫ぶ感じにして頂けませんか？」アキラ…！
（ディレクター）「結構でございます」ではもろもろ調整致しますので皆さん少しお待ちください。
おい。
火です。
あの人有名な方？知らないの？金剛丸五郎さんよ。
歌舞伎の人？
（金剛丸）ＦＤ！
（久松）はい。
見学が多いじゃねえか。
あっ彼らはこの春採用されましたＮＨＫの新人俳優でございます。
（金剛丸）ふ〜ん…呼べ。
へ…？
（金剛丸）こっちへ呼べって言ってんだよ。
（久松）君たちこっちに集合。
スタジオではきびきび動いてください。
こっちに集まる。
お前ら役者になりてえんだってな。
（一同）はい。
だったらこれだけは覚えとけ！蹴落とさねえ奴は蹴落とされる。
それだけだ。
ハハハハ…。
「蹴落とす」という言葉に徹子は衝撃を受けました
徹子はトモエ学園の小林先生がいつも言っていた「みんな一緒だよ」という言葉を思い出していました
（ドアの開閉音）大岡先生！トット様どうしたんですか？そんな浮かない顔をして。
子どもたちに夢を届けたいと言っていた鐘坂さんの事も東洋音楽学校で一緒だった井川さんの事も私は蹴落としたのでしょうか？
（河毛博）テレビジョンによって世界は何を手に入れる事が出来るでしょうか？
（久松）黙っててください。
黙ってるならいても仕方ないんですけど。
仕方なければお帰りになっても結構ですけれども。
2017/11/21(火) 12:30〜12:50
ＡＢＣテレビ１
トットちゃん！　＃３７[解][字]

辛く困難な時代を明るく前だけを向いて駆け抜けた、黒柳徹子とその家族の激動の昭和史を笑いと涙で描く！「窓ぎわのトットちゃん」の時代から国境を越えた恋まで初映像化！

詳細情報
◇番組内容
徹子（清野菜名）は６０００人中２８人の難関を突破しＮＨＫ専属俳優に合格したが、まだ３カ月の研修があり、最終合格者は若干名だと知る…。ＮＨＫ職員・大岡（里見浩太朗）ら指導のもと厳しい選考と長い研修は続いたが、母・朝（松下奈緒）や父・守綱（山本耕史）の後押しを受け、徹子は晴れて正式に専属俳優に選ばれる。そんなある日徹子は、大型ラジオドラマ『ヤン坊・ニン坊・トン坊』のオーディションを受けることになるが…
◇出演者
清野菜名、松下奈緒、山本耕史
三宅健、八木亜希子、趣里、斉木しげる、里見浩太朗（友情出演）
◇原案
黒柳徹子
◇脚本
大石静
◇演出
星田良子
◇主題歌
福山雅治『トモエ学園』（アミューズ／ユニバーサルJ）
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎（テレビ朝日）
【プロデューサー】服部宣之（テレビ朝日）、角田正子（クリエーターズマネジメント）、菊地裕幸（クリエーターズマネジメント）
【協力プロデューサー】田原敦子（テレビ朝日）
◇おしらせ
☆番組ＨＰ
　http://www.tv-asahi.co.jp/totto/

☆Ｔｗｉｔｔｅｒ
　https://twitter.com/totto_tvasahi

☆Ｉｎｓｔａｇｒａｍ
　https://www.instagram.com/totto_tvasahi/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字（字幕）

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード（ステレオ）
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード（ステレオ）
日本語（解説）
サンプリングレート : 48kHz

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