今日は幸せ！良かったです。
磯村みどりさんお客様でした。
本当にがらっとお変わりになったんですけど楽しかったです。
ありがとうございました。
感謝します。
（金剛丸五郎）お前ら役者になりてえんだってな。
（一同）はい。
だったらこれだけは覚えとけ！蹴落とさねえ奴は蹴落とされる。
徹子はトモエ学園の小林先生がいつも言っていた「みんな一緒だよ」という言葉を思い出していました
大岡先生！子どもたちに夢を届けたいと言っていた鐘坂さんの事も東洋音楽学校で一緒だった井川さんの事も私は蹴落としたのでしょうか？
（大岡龍男）金剛丸先生がそうおっしゃったんですか？はい。
まあそれもこの世界の一つの側面かもしれませんね。
先生もそうお思いなんですね？いいえ私はそうは思いませんよ。
まあ人を蹴落として上がっていく人もいるでしょうけども他人を蹴落とそうなんて思わなくても抜きん出てしまう者は自ずから抜きん出てしまうものです。
トット様のように無色透明の方は他人を蹴落とそうなんて思わなくても大丈夫。
無色透明なんですか？私。
そうです。
あなたは全く手垢がついていない。
はあ…。
なんと申しましょうかね…素直で…そう真っ白な吸い取り紙みたいなもの。
あらゆるものを吸収してテレビジョンと共に育っていく。
私はそう思ってますよ。
よくわからないですけど蹴落とさなくてもいいんですね？そうです。
（ため息）よかった…。
安心したらおなかがすいちゃった。
ああそう。
ではねおいしいホットケーキごちそうしよう。
あらま素敵！うん。
その日の帰り道徹子は心に誓いました
私は誰の事も蹴落とす事はしないと
そしてその思いはいつまでも変わる事はありませんでした
パパ。
ん？パパはプロフェッショナルでしょ？ああ。
プロフェッショナルってなあに？なんでそんな事を聞くの？大岡先生が君たちはもうプロフェッショナルだよっておっしゃったから。
パパはバイオリンを持って生まれてきたと思ってるよ。
え〜！バイオリンを演奏する事がパパの使命だと思ってる。
それにたゆまぬ努力をしている。
本当ね。
家族の死に目にも会えない事は覚悟しているよ。
だから人の命も支える事が出来るんだ。
シベリアでパパのバイオリンを聴いたって人もそう言ってただろう？あっ！あの人…。
（高部清明）バイオリンの音色に乗せてお父上に語りかけられているような気さえしました。
その日から自分は生きて祖国に帰ろうと思い直したのです。
プロフェッショナルの仕事は人の命を息づかせる力がある。
その事をトット助もよく覚えておきなさい。
はい。
素敵。
やっぱりパパは素晴らしいわ。
風呂。
はい。

（波の効果音）
（二木健太郎）船が出るぞー！
（一同）船が出るぞー！
（鮎川のぞみ）トシヒコさーん！
（波の効果音）すごーい…。
本当の波みたい。
（のぞみ）あなた。
えっ私ですか？プロならそのジャラジャラしたネックレスを外しなさい。
（ネックレスの擦れ合う音）えっ？腕輪も。
金属の音が入ってしまったらどうするの？プロならそういう事にも気を使いなさい。
すごいなんて驚いてる場合じゃないわ。
遊びじゃないの！わかったわねみんな。
プロフェッショナルへの道は本当に厳しいものでした
（波の効果音）
（シイナさん）本当だ。
海だよ海。
ヤッホー！これってラジオよね？そうよ。
トットちゃんはテレビの新人俳優としてＮＨＫに採用されたんじゃないの？そうだけどまだテレビの番組は少なくてラジオが主流なの。
（エミー）ふーん…。

（音楽）
（音楽）
（波の効果音）素敵！ハハ…。
エミーさんプロフェッショナル！私はプロフェッショナルじゃありません。
ただのカレー屋の店員で〜す。

（シイナのため息）エミーさんはまだ踊りたいんだ…。
彼女を見てるといつもそう思う…。
踊りたかったらどうなのよ？踊りたいなら踊ればいいのに…。
聞いてみなさいよ。
そんな…！そんなの無理。
聞けないよ…。
惚れたわね。
そ…そんなんじゃないよ…。
フフ…。
踊りたいかどうか聞いてみたいなら自分で聞きな。
正式に結婚してください。
今のままではいけないの？僕はあなたに正式に僕の妻になってもらいたいのです。
お嫁さんが欲しかったら若くて学歴もあってもっとあなたにふさわしい方を選んでください。
（木島）そんな…。
それはあなたの本心ではないと思うな。
（えつ）本心ではないかもしれない。
でも私これ以上を望むとバチが当たるって思うの。
今の幸せを失いたくないわ。
だから…このままでいい。
今だけ…今だけそばにいて。
「ツンチャッチャツンチャッチャ」「ツンチャッチャッチャ」「ツンチャッチャツンチャッチャ」「ツンチャッチャツンチャ」「ツンチャツンチャッチャツンチャッチャ」
（シイナ）エミーさん。
（エミー）はあい。
（シイナ）あのさ…まだ踊りたいんじゃないの？
（エミー）えっ？いえなんかそんな気がして…。
（エミー）私はこうやって踊るように仕事がしたいの。
いやそうじゃなくてプロとして…。
（エミー）プロとして？フフフ…。
プロとして踊る気はないわ。
あの…うちは助かってるけどでも辞めたいなら辞めてもいいんだよ。
エミーさんには生きたいように生きてほしいから。
（エミー）ダンサーとしてやる事はもうやったわ。
ダニーと共に全て終わった。
だからもう本気では踊らな〜い。
無理してない？
（エミー）うん全然。
（シイナ）全然…。
あっ…。
あのね私ずっと考えてたんだけどこれから夏に向かってアイスチャイを出したらどうかって思うの。
いや…チャイは温かい飲み物だよ？だからカレーのシイナオリジナルよ。
辛いカレーに合うと思うんだけどなあ…。
ああ…。
考えといて。
（シイナ）うん…。
このような大人たちの事情は何ひとつ知らず…
今日も徹子は研修に励んでいました
（男性）おはようございます。
おはようございます。
なんで夕方なのに「おはようございます」って言うのかしら？
（二木）そういう世界なの。
なんか変。
（里見京子）私も最初は変だなって思ったけどこの頃慣れちゃったわ。
（横山道代）私も慣れちゃった。
私は駄目だわ。
あら。
ん？あっそろそろ時間よ。
今日もガヤか…。
それもまたラジオだぞ。
（京子）今は修業の身なんだから文句言わないの。
（久松勇）新人さんたちこちらに並んでください。
（島津）こちらでーす。
（京子）おはようございます。
（道代）おはようございます。
（久松）こちらです。
（島津）こちらです。
こんばんは！嫌だね近頃は。
仕事をしてる気がしねえよ。
「こんばんは」なんて…家に客でも来たのかと思うじゃねえか。
ハハハハ…。
謝りなよ。
（久松）ガヤの人！終戦直後の上野駅付近で親子が疎開先から帰ってきて歩いているとそこで人が倒れる。
あなた方は通行人ですから倒れた人を見てザワつく。
ザワザワッと。
島津ちょっとそこで倒れて。
（島津）はい。
こちらです。
じゃあリハーサルいきます。
（人が倒れる効果音）
（二木）なんだなんだ？
（京子）どうしたのかしら？
（道代）栄養失調ねかわいそう…。
もしもし？どうなさったんですか！？死んじゃったのかしら…！？もしもーし！止めます！そこまで出てこないでください。
下がって。
下がって！そこを動かないで。
そこでガヤガヤしてください。
はい…。
あなた方はガヤなんですから余計な芝居はしないでいいのです。
もう一回いきますよ。
すいませんもう一回お願いします。
５秒前４３２…。
（人が倒れる効果音）
（二木）どうしたんだ？
（道代）かわいそう…。
どうしたんですかー！？止めます！もっとずーっと後ろに下がって。
もっと。
もっともっと下がってください。
あの…もう壁なんですけど。
じゃあそこで。
お願いですから黙っててください。
えっ？黙ってるんですか？黙ってるならいても仕方ないんですけど…。
仕方なければお帰りになっても結構ですけれども。
とりあえずそこで黙っていてください。
黙っていてくださればなんとかなりますので。
何度も申し訳ありません！もう一度だけお願いします。
今度は大丈夫です。
変なの排除しましたので。
（久松）では参ります！我々の文化が向上するか堕落するかはテレビジョンに懸かっています。
テレビジョンの出現で世界は狭くなりました。
今まで知る事の出来なかった海外の人々の生活をテレビジョンによって我々は知る事が出来るようになったからです。
異国の者同士がテレビジョンによってお互いを理解し合う事が出来たら世界は何を手に入れる事が出来るでしょうか？平和…？そのとおり！世界はテレビジョンによって永遠の平和を実現出来るかもしれないんです。
これこそがテレビジョンの本当の価値であり力なんです。
素敵…。
（河毛）あなた方はこの価値あるテレビジョンを成功に導くために全身全霊で努力しなければなりません。
最終選考に残ったとはいえ毎日叱られてばかりの徹子でしたがアメリカ帰りの河毛先生の講義は徹子の胸にテレビの俳優として立つ事の誇りと熱き使命を教えてくれたのでした

（飯沢匡）素晴らしい作品を作りましょう。
（守綱）志のあるいいドラマだよ。
（大岡）子どもにも大人にも夢を届ける素晴らしい作品ですよ。
子どもに夢を届ける…。
2017/11/22(水) 12:30〜12:50
ＡＢＣテレビ１
トットちゃん！　＃３８[解][字]

辛く困難な時代を明るく前だけを向いて駆け抜けた、黒柳徹子とその家族の激動の昭和史を笑いと涙で描く！「窓ぎわのトットちゃん」の時代から国境を越えた恋まで初映像化！

詳細情報
◇番組内容
徹子（清野菜名）は６０００人中２８人の難関を突破しＮＨＫ専属俳優に合格したが、まだ３カ月の研修があり、最終合格者は若干名だと知る…。ＮＨＫ職員・大岡（里見浩太朗）ら指導のもと厳しい選考と長い研修は続いたが、母・朝（松下奈緒）や父・守綱（山本耕史）の後押しを受け、徹子は晴れて正式に専属俳優に選ばれる。そんなある日徹子は、大型ラジオドラマ『ヤン坊・ニン坊・トン坊』のオーディションを受けることになるが…
◇出演者
清野菜名、松下奈緒、山本耕史
三宅健、小澤征悦、高岡早紀、八木亜希子、里見浩太朗（友情出演）
凰稀かなめ、斉木しげる、ディーン・フジオカ（特別出演）
◇原案
黒柳徹子
◇脚本
大石静
◇演出
星田良子
◇主題歌
福山雅治『トモエ学園』（アミューズ／ユニバーサルJ）
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎（テレビ朝日）
【プロデューサー】服部宣之（テレビ朝日）、角田正子（クリエーターズマネジメント）、菊地裕幸（クリエーターズマネジメント）
【協力プロデューサー】田原敦子（テレビ朝日）
◇おしらせ
☆番組ＨＰ
　http://www.tv-asahi.co.jp/totto/

☆Ｔｗｉｔｔｅｒ
　https://twitter.com/totto_tvasahi

☆Ｉｎｓｔａｇｒａｍ
　https://www.instagram.com/totto_tvasahi/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字（字幕）

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード（ステレオ）
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード（ステレオ）
日本語（解説）
サンプリングレート : 48kHz

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