親友を亡くした犬のもとにアヒルが現れ仲良くなったお話は以前もご紹介したが、異種同士でも強固な絆で結ばれることがあるのが、動物界のやさしい世界。
アメリカ・ミネソタ州の田舎町では、マックスというハスキー犬とクワッカーという名のアヒルが仲良しこよしで暮らしている。
数年前、マックスが慕っていた先住犬が寿命により旅立っていった。大きな悲しみを抱え、しょんぼりしていたマックスの元にやってきたのは1羽のアヒルだった。それがクワッカーである。
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The Unlikely Friendship Of Max And Quackers
相棒を亡くしたマックスの前にクワッカー登場!
ハスキー犬のマックスは5歳の時、ミネソタ州ストラウトのパトリック・レイリーとクリスティン夫妻に引き取られた。
そこには既にサーシャというハスキー犬がいて2匹はすぐ仲良くなった。だが、既におばあさんだったサーシャはまもなく寿命を迎えてしまい、彼女亡きあと1匹になったマックスは悲しみの中、失意の日々を過ごしていた。
そんなある日のこと、夫婦がアヒルのクワッカーを引き取った。「ともだち?ともだち?」マックスはすぐに彼を受け入れた。クワッカーの方も大きいのにやさしいマックスを気に入り、犬とアヒルという最強の異種コンビが登場することとなる。
最強コンビ誕生!道路でぶらりな日々が始まる
それからというもの、彼らはつねに行動をともにする。休むときはぴったり体を寄り添いあって、外出の時も仲良く散歩する。歩幅が違う彼らは、少しでも離れるとお互いをちゃんと待っているのだ。
クチバシをマックスのモフに収納しがちなクワッカー
image credit:youtube
小さな田舎の大きなアイドル
彼らは寝る時も食べる時もいつも一緒で、もはや一心同体レベル。家の敷地内を仲良く散歩したり、家に隣接した道路沿いを歩いたり座ったりしてぶらぶら過ごしている。
彼らが住むストラウトはアメリカでもかなり田舎で、そこで暮らす人はたった25人しかいない。なので飼い主の監視の元、ある程度の放し飼いが認められているのかもしれない。
image credit:youtube
その小さな町に住むマックスとクワッカーの仲睦まじい姿は地元の名物となった。近くを運転中の人も彼らを見かけると車を止め、しみじみ眺めてほっこりしている。
既に彼らはアイドル並みの人気を誇っており、皆が彼らに癒されており、彼らを見守り続けているという。
image credit:youtube
町中のみんなが異種コンビを見守っている
なお、「見守っている」のはたとえでなくかなり現実に近い。彼らのお気に入りの道路は住民の通勤路でもあるため、人々は道を通るたび愛くるしいペアの動きを自主的にチェックしているのだ。
実際ご近所さんの中には「家に帰るとき、その辺にあの子たちいないかなぁ?って期待しちゃったり。だってすっごく可愛いんだもの!」と熱く語る女性ファンまでいるほどだ。
image credit:youtube
その人気はどんどこ広がりつつあるらしく「あの子たちにくぎ付けになってる人たちもしょっちゅう見かけます。撮影する人の車で渋滞ができるほどだもの」という情報もある。
卵生・胎生関係ないね!気が合えばもう友達だよ
このペアを見たネットユーザーの間では「すごいな!動物は人間よりもお互いの違いを気に留めずにいられるんだね」「ちょっともう可愛すぎるんだけど。今すぐにでも一緒にまとめてモフリたいよ~」という声も寄せられている。
image credit:youtube
種を超えて幸せそうに過ごす彼らは、目を留める人々に「自分とまったく違う相手とつながりを築くのは不可能ではない」ことを教えてくれる。
実際、マックスとクワッカーを目にする住民の間では、彼らの存在が違いにこだわらないつきあいの象徴になりつつあるという。
多くを求めず押しつけず、ただお互いを大事に思うマックスとクワッカーの姿がいつまでも続きますように。
via:nbc4i / youtube / popsugar / bravotv / yahoo / など / translated by D/ edited by parumo
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コメント
1.
2. 匿名処理班
おともだちって大切。
3. 匿名処理班
また一人になってしまうかもしれないけど、今は友達もいるし寂しくないよね。
今を大切にしないとなぁ…
4. 匿名処理班
これはアイドル化して当然な光景だね!
犬ても猫でも単体でも地域のアイドル化するってのに、これは最強ダック!
うちの近所には狸のような風貌の猫がいるが、それだけでアイドルだもの。
5. 匿名処理班
モフの楽しみ方を知っているクワッカーの前世とは。。。
6. 匿名処理班
違う相手を素直に受入れる姿勢は、動物達から人間が学ばねばならない事
わずかな違いに違和感や敵意を感じる人間が多過ぎるからね
7. 匿名処理班
犬・猫その他の小動物は人間より転生が早いっていうし、
このアヒルはサーシャの生まれ変わりだと思いたい!
8. 匿名処理班
2匹とも妙に薄汚れてるのが気になる
9. 匿名処理班
とぼけた顔のハスキーだな
10. 匿名処理班
※3
アヒルは10年以上生きるから、事故がなければあまり心配いらない。
11. 匿名処理班
住民25人で道を飼い犬やら飼いアヒルがウロウロしてるような、リアル牧場物語みたいな世界がこの世に存在するのね…行ってみたいなあ
12. 匿名処理班
ん~、これは単なる刷り込みなんじゃないか?
ヒヨコの頃から飼っていたアヒルが犬を母親として認識。
犬の方は別にどうでも良いと放置。
アヒルが絶えず付いて回る、と。
犬の方が一瞥もくれずに無視してるのは、どうみても友情や共存じゃないと思う。
13. 匿名処理班
「自分とまったく違う相手とつながりを築くのは不可能ではない」!!!
14. 匿名処理班
硬い道路までくっついて歩いていると関節や足の裏が心配。故障が出やすく、出るとあっという間とも聞きますし。アヒルは大きくなってからでもとても懐くことがあるそうですね。懐くというか信頼を感じる挙動なのだそうです。誰とでもなわけではないそうで、そういう関係になれるのはラッキーなのでしょうね。
15. 匿名処理班
※11
アメリカの似たような環境に住んでるけど、あんまり楽しいものじゃない。
1〜2日の滞在ならのんびりしていいわぁ・・・くらいだけど、住むとね・・・
16. 匿名処理班
異種間交流って見てて可愛いし和むし私も大好きなんだけど危険て意見見てハッとしたよ
犬と鳥など 異種間の交流で致命的なケガを負うケース増えてるんだって
可愛いからといって安易に異種間交流させるべきじゃないんだよね…
17. 匿名処理班
※12
つまんなそうな人だねあなた
18. 匿名処理班
クワックワッ言うからクワッカー?
19. 匿名処理班
毛の事をモフって言うの大好き
20. 匿名処理班
くちばし気持ちいんだろうなあw
21. 匿名処理班
アヒルって他の動物の孤独がわかるのかな。うちの近くの保育園で飼われてたアヒルも、アヒルの隣の飼育小屋で一人ぼっちになってたうさぎを気にかけてた。保育士さんが日向ぼっこさせるためにアヒルとうさぎの飼育小屋の扉を開け放つと、アヒルはうさぎ小屋に入り込んでうさぎの横で落ち着いていた。
22. 匿名処理班
※12
鳥の「刷り込み」は一人餌になると解除されるので
このアヒルは自分の意思で犬と仲良くしている
犬の方が一瞥もくれず…というのは動画をちゃんと見てからどうぞ
23. 匿名処理班
アヒルは昔ちょっとだけ世話したことあるけど、家禽の割に(って言ったら失礼だがw)物凄く愛情深くて感情表現豊かなんだよね
家に帰ると犬や猫のように大喜びで尻フリフリしながら駆け寄ってくるし、やれ餌くれ嘴撫でろと何処に行ってもついてくるし、ある程度しつけもできる
見たところマックスさんもだいぶ高齢みたいだから今度は見送ってもらう側かな
できるだけ長く仲良く過ごせたら良いね
24. 匿名処理班
昔、通勤途中の川に鴨がちらほらいて、
その中にアヒルとツガイみたいになってるのがいたなぁ
アヒルって分け隔てない生き物なのだろう、と思う
25. 匿名処理班
※12
「空気読まない奴」って言われることすら無いんだろうな
26. 匿名処理班
ふたり(二匹)の距離感がいい。
27. 匿名処理班
※8 犬は外飼いだと、どーしても汚れてしまいがちだね。
体形・動きから、お年のようで毛づやも失われる。
そして換毛期は特にみすぼらしく見えてしまう。
アヒルは、池がないのが原因では。
プラスチックのミニ・プール(毎日換水)でもいいから、あるといいなー。
28. 匿名処理班
TOP絵がなんだかホームドラマのワンシーンみたい
爺さんと若造が一緒になって歩いている感じ アヒルの年齢が分からないけど
29. 匿名処理班
マッチョ犬過ぎないかね