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世界を変えた“はみ出しエンジニア”たち
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ブレイブ 勇敢なる者「硬骨エンジニア」

  • 2017年11月23日(木) 午後11時00分(50分)
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  • 勇気を持って世界を変えた“異端”の日本人に迫る『ブレイブ 勇敢なる者』
  • 第3弾はフラッシュメモリの発明者で、元東芝社員 舛岡富士雄さん
  • いくつもの“非常識”を乗り越え、世界を変えた“はみ出しエンジニア”たちの物語

どんな番組?

スマートフォンはもちろん、洗濯機に車まで…
いまやあらゆる製品に搭載されている
半導体記憶媒体「フラッシュメモリ」

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世界を変えた革新的技術は日本で生まれた

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「フラッシュメモリ」の生みの親
元東芝社員 舛岡富士雄

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「僕のことを恨んでる人も
いると思うんです、今」

舛岡富士雄とは何者なのか?

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東芝時代の
部下たちが
当時を語る

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「(開発は)本当に少人数でやってました」

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「技術は、自由にさせる
マネージメントをしないと絶対、発達しない」

自由な発想で、次々と常識を覆していく
開発メンバー

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「個性が強いのに、まとまって見えた」

舛岡が貫いた“非常識”は
30年後“常識”になった

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「あの中にもフラッシュメモリが
入っているんですよ。
“僕たちが開発したんだ”って言いたいですね」

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最後に、舛岡富士雄が語る
「忘れたくない」思い出(メモリ)とは?

ブレイブ 勇敢なる者
「硬骨エンジニア」
11月23日(木)午後11時00分放送
総合

番組スタッフから

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「世界を変えた、知られざる“異端”の日本人」に迫る不定期放送のシリーズ特番『ブレイブ 勇敢なる者』。第三弾は、日本が世界に誇る“世紀の技術革新”半導体記憶媒体「フラッシュメモリ」の生みの親、元・東芝社員の舛岡 富士雄さん。……と言っても、ほとんどの人が名前すら聞いたことがないかもしれません。しかし、実は世界中の人が、舛岡さんが発明したフラッシュメモリの恩恵を受けているのです。
電源が切れてもデータを記憶し、小さくて軽く、消費電力の少ないフラッシュメモリ。それは、今や世の中のありとあらゆる製品に使われています。最も代表的なのは、スマートフォン。その他、パソコン、USBメモリ、SDカード、エアコンや冷蔵庫といった家電製品全般、自動車、交通系ICカードやクレジットカードにも使われています。豊かな現代社会は、もはやフラッシュメモリがなければ成り立たないのです。

なぜ、フラッシュメモリはこれほど多くの製品に使われ、世界中を席巻しているのか――。その大きな要因は「安さ」です。安価なのであらゆる製品に組み込まれ、プログラムなど様々なデータを保管する用途に使われています。約30年前にフラッシュメモリを発明し、開発を強引に押し進めた舛岡さんが貫いた信念が「とにかく安くする」ことでした。そのためには「性能を悪くする」こともいとわない。普通のエンジニアの発想からはかけ離れていました。当初は誰もが「こんな製品はモノにならない」と語るほど、問題だらけで“非常識”な製品だったのです。
ところが、30年後の現在、フラッシュメモリは約3~4兆円市場になり、今後ますます成長すると見られています。
舛岡さんの東芝時代の部下・作井康司さんが取材中に語った言葉が今も耳に残っています。

「東芝が生んだもので、世界が変わったんですね……」

その言葉には、たしかな誇りとかすかな悲哀が込められていました。現在、東芝は、原発事業での巨額損失から稼ぎ頭の半導体事業を分社化し、売却することで経営再建をはかっています。半導体事業の資産価値は約2兆円とも言われていますが、まさにそれが「フラッシュメモリ事業」なのです。
昨年から今年にかけて、東芝の苦境を伝えるメディア報道が繰り返されてきました。しかし、「2兆円もの資産価値を持つフラッシュメモリ事業は、どのようにして生まれたのか?」についてはほとんど触れられず、“空白”になっていました。また、過去に舛岡さんを取材した報道を調べてみると、大半が“報われない悲劇のヒーロー”として描いた内容でした。
「今、舛岡さんは東芝に対して、どう思っているのか?」率直に聞いてみたいと思い、半年ほど前、私は仙台で初めて舛岡さんに会いました。そこで舛岡さんは、意外な言葉を発しました。

「東芝に“恨み”なんて全くないですよ。むしろ、東芝だから、フラッシュメモリはできたんです」

そう、ハッキリと晴れやかな表情で断言したのです。それは、今まで報じられてきた舛岡さんのイメージとは違いました。この言葉を聞き、私の中に二つの大きな問いが生まれました。

「一体、舛岡富士雄とは何者なのか? 日本発の“世界的イノベーション”はいかにして生まれたのか?」

そうして動き出したのが、今回の企画です。日本が世界に誇るフラッシュメモリの誕生には、舛岡さんをはじめとする“はみ出しエンジニア”たちの悪戦苦闘、抱腹絶倒、悲喜交々の人間ドラマが存在します。また、これは、名も無き技術者たちの「思い出(メモリ)」に関する物語でもあります。舛岡さんの東芝時代の部下の方に「舛岡さんって、どんな人でしたか?」と尋ねると、皆「あんなにユニークな人はいなかった(笑)」と口をそろえます。“非常識”な製品を世に送り出した舛岡さん自身も、あまりに“常識外れのサラリーマン”だったのです。……しかし、今回じっくりと話をうかがい、私が抱いた舛岡さんの人物像は、番組タイトルにも掲げた「硬骨」の二文字でした。

こうこつ【硬骨】 意志が強く、容易に自分の主義・主張をまげないこと。(『新明解国語辞典』)

舛岡さんが貫いた“非常識”は、30年後の今、世の中の“常識”となり、確実に「世界を変えた」のです。番組を通じて、現代社会の繁栄を陰で支えるエンジニアの存在に思いを馳せていただけたら……と願っています。

(番組ディレクター:佐々木 健一 NHKエデュケーショナル)

番組内容

ブレイブ 勇敢なる者「硬骨エンジニア」

原発事業で巨額損失を計上し、稼ぎ頭の半導体事業を分社化し売却する東芝。2兆円と言われる資産価値は30年前、一人の男から生まれた。元東芝社員・舛岡富士雄は半導体記憶媒体フラッシュメモリを発明。開発を強引に押し進めたが、それは当時あまりに“非常識”な製品だった。日本発の革新的技術はいかにして生まれ、どう世界を変えたのか?今ではスマホなどあらゆる電化製品に組み込まれるフラッシュメモリの開発秘話に迫る。

出演者ほか

【語り】本田貴子,【声】若林正,相沢まさき,下山吉光

チャンネル

  • 2017年11月23日(木) 午後11時00分(50分)

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