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富山新聞

氷見を離れて神戸へ運ばれるアスナロの巨木を送り出す応援歌を歌う園児ら=氷見市一刎

ホッとニュース

巨木の旅立ちに応援歌 世界一のクリスマスツリー計画

2017/11/06 01:50

 氷見市一刎(ひとはね)の山林に生育する高さ約30メートル、重さ約24トンのアスナロの巨木(推定樹齢150年)を神戸港に運び「世界一のクリスマスツリー」として飾る計画で5日、市や観光協会などで結成した「そらゆめ応援団」や住民らが参加し、現地で「旅立ちセレモニー」が行われた。掘り出されてトレーラーに載せられた巨木が無事に移植されることを願い、園児が応援歌「夢をのせて」を歌った。

 

 応援団長の林正之市長が「大事な娘を嫁にやるようで、さみしいが、神戸の復興シンボルとなり、東日本大震災や熊本地震など被災地の心を照らしてほしい」とあいさつ。嶋田茂市議会議長、小原一徳神戸市経済観光局長が祝辞を述べた。計画を進める西畠清順そら植物園代表(37)が氷見の協力に感謝を示した。

 

 応援歌は民宿「こーざぶろう」女将の澤武幸栄さんが作詞作曲した。新町保育園の年中年長児23人が「氷見のみんなの夢と希望をのせてさあ行こう」などと元気に歌って送り出した。

 

 住民が見守る中、輸送のため、アスナロの木は枝を束ね、クレーン車3台で持ち上げられ、トレーラーに載せられた。9日未明に高岡市の伏木港へ運び、午前に神戸へ船で出発する。13日に到着し、12月2日から26日まで飾られる予定だ。