サプライズはやめて。そこには大きな落とし穴がある

10代の頃から身体をはって愛と契について研究してきた下田美咲さんが、男性に対して「一目置いた」「惚れた」と感じたエピソードを中心に、下田さんのユニークな持論を展開していく本連載。
第2回目は、誕生日のサプライズ問題についてです。サプライズが好きな男性は少なくないですが、下田さんは苦手なのだそう。サプライズ行為の大きな落とし穴とは?

私は、基本的に、男の人と付き合わない主義だ。どんなに好きでも、できれば付き合いたくない。

理由はたくさんあるのだけれど、特別扱いするべき日が発生することが苦手だ、というのがその1つ。誰かとカップルになると、誕生日とかクリスマスとかバレンタインデーとか、そういうのをやらないといけない。そしてまた、この記念日への取り組み方というのは、付き合う相手によって、かなり違う。だから、どのレベルでやったらいいのか、恋人が変わる度にそのサジ加減には何度でも迷うハメになるし、そのことの気が重い。独り身の素晴らしさは、イベントが近づいてくる気の重さがないところだと思う。

誕生日ケーキはサプライズになり得ない

数年前の梅雨明け、ある男の子と出会い、7月の始め頃から2人で遊ぶ間柄となった。遊び始めると、なんだかとても気が合って、しっくりきたので、毎週遊ぶようになった。8月になる頃には木曜日に会う約束をしているのに火曜日の時点でも「会いたいな」「じゃあ今日も会お」というようなやり取りが発生するようになり、週2で会うことも普通になっていて、つまり良い感じの関係になっていた。

そんな時期に、私の誕生日が近づいていた。「8月15日(私の誕生日)って、一日中忙しいの? 少しでも会いたいな」と彼から言われ、私はほぼ24時間予定があったけれど(誕生日どうしようかなぁと思うこと自体がイヤなので、私は誕生日には本気で予定を入れる習慣があり、基本的に24時間体制で遊び仲間に祝われる段取りとなっている)どうにか滑り込みで15日のうちに彼にも会えるように予定を組むことにした。

彼に会えるのは嬉しかったけれど、誕生日という点で少し憂鬱だった。きっとお祝いされる。きっと頃合いを見計らってサプライズケーキが出てくるだろう。

もちろん嬉しい。嬉しいのだけど、バースデーの時期というのは、その現象がありとあらゆる現場で起こる。正直言ってバースデーのケーキは、サプライズになり得ないし、こんな短期間にケーキを何度も食べたい気分ではなかったりもする。ケーキは大好きだけれども、1日に食べたいと思えるのはせいぜい3個で、それ以上は、あまり気乗りしない。糖尿病が怖い、という気持ちの方が、食欲よりも勝る。しかも、ケーキが登場すると、「うわ!!まじで!!すごい!ありがとう♡」とやらなくてはいけないのがプレッシャーだ。

誕生日当日、私は既にケーキ1ホールくらいを食べていた。「ちょっと今日はもうケーキは大丈夫」という体調で、彼の元へたどり着いていた。しかし「誕生日に会いたい」と言い出したのは彼の方であることを考えると、ケーキが出てこない可能性がない。私は本当に何もしてくれなくていい、って思ってるのに。でも、それって難しいんだろうなぁ、と思いながら、彼とのいつもの待ち合わせ場所へと向かった。15日が終わってしまうギリギリに無事に彼と会えて、行きつけのバーへ行った。

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下田美咲の口説き方

下田美咲

下田美咲さんという女性をご存じでしょうか。13歳からモデルをしながらも事務所には所属せず、自宅の車を宣伝カーに改造してゲリラパフォーマンスを行ったり、「飲み会コール動画」などのオリジナル動画を180本以上手がけてYouTubeにアップ...もっと読む

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コメント

ruhunaT 「未来の私より今の私を大事にして」 約1年前 replyretweetfavorite

DJ_SHIJIMI もう分かりすぎて辛くなってきた…… 約1年前 replyretweetfavorite

__comfort__  嬉しいことをしてくれるよりも、寂しい想いをさせないでほしい この言葉はなんだか響く 1年以上前 replyretweetfavorite