元AKB48のエース前田敦子さんと、成宮寛貴さんという豪華なW主演の『クロユリ団地』は、孤独な最後を迎えた老人が隣人の少女を恐怖に陥れるホラー映画です。そこで、この映画をまだ見た事がない方のために、あまりネタをバラさないようにストーリー・キャスト・見所を紹介します。
『クロユリ団地』のストーリー
引用:https://hlo.tohotheater.jp/net/movie/TNPI3060J01.do?sakuhin_cd=010032
明日香は、クロユリ団地へ引っ越してきて、引越しの準備を済ませた後に、団地の近くにある砂場にいる少年を見かけます。しかし少年に声をかけても、逃げられてしまうのです。翌日になったら、隣の部屋から目覚まし時計の大きな音がいつまでも続いていたので、明日香は不愉快になります。
朝食を済ませようとしたら、母親が「今度の連休は休めるのよね?」と夫に話しかけたら「大丈夫だよ、多分」と会話を交わします。明日香は、そのような家族だんらんを微笑ましく見つめるのです。明日香は新しい学校へ登校して、早くも新しい学生生活にも馴染んでいました。所が、クラスメートにクロユリ団地に住んでいる事を教えたら、その団地には霊が出るような噂がある事を知らされてしまいます。
翌朝になったら、再び大きな目覚まし時計に叩き起こされた明日香は、その事を両親に相談します。しかし両親は引っ越したばかりで文句を言うのもためらいます。そして、再び母親は「今度の連休は休めるのよね?」と言って、父親も同じように「大丈夫だよ、多分」と会話を交わします。明日香は、なぜ同じ会話を続けるのだろうかと不思議に思います。
明日香は、再び砂場で少年を見かけたので、自分の名前を教えたたら、少年は「ミノル」と言って自己紹介します。そしてミノルは、自分にはおじいちゃんがいて、そのおじいちゃんが住んでいる部屋を指さしますが、それは明日香の部屋の隣人がすんでいる所でした。そして明日香は学校の授業で、高齢者が独りのままで、悲しい最後を遂げる事を教えられます。これに明日香は、隣人も同じかもれいないと思って、隣の部屋へ入っていきます。
その部屋の中には、おじいさんが、爪が血だらけなるまで、壁をかきむしっているままの状態で最後を遂げていたのです。明日香は警察に通報して、おじいさんは運ばれていきました。所が、その日の夜に寝ようとしたら、隣の部屋から大きな物音が聞こえたのです。隣の部屋を覗いたら、何と誰かの人影を見てしまいます。それを両親に相談しますが、真剣に取り合わないで、再び連休中の話をしてしまうのです。
明日香は隣の部屋が気になって、清掃業者の笠原と話をする事になります。しかし笠原は「これ以上、関わらないほうがいい」と警告されてしまいました。おじいさんを助けてあげれなかった明日香は落ち込んでしまいますが、ミノルに励ましてもらえて、少し元気になります。所が、明日香は学校の授業で、介護のために女子生徒を持ち上げる練習をしようとしたら、いつのまにか女子生徒がおじいさんに変わって、脅迫してきたのです。
明日香は助けてあげられなかったので、おじいさんから恨まれているものと思うようになります。そして部屋へ戻ると、そこには家族が誰もいなくて混乱してしまいます。しかし、ここでようやく明日香は、家族がバスの転落事故でいなくなってしまった事を思い出すのです。両親が連休中に旅行へ行けるかどうか話し合っている時に、自分がどうしても行きたいと駄々をこなた事も。
明日香は笠原に今までのことを話しますが、笠原も事故によって、結婚を約束していた相手が植物人間になってしまったことを教えるのです。笠原は明日香の事が心配になって、霊媒師である野々村を紹介します。野々村は部屋を見ますが、問題になっているのは、おじいさんではないと忠告します。それに驚く明日香に対して、本当の恐怖は誰なのかを告げるのです。霊媒師は、お祓いの儀式を行う事にして、明日香と笠原は違う部屋で時が過ぎるのを待っていました。
しかし、そこにドアを叩く音が聞こえて、その相手は、何と生きいているはずのない明日香の家族でした。家族はドアを開けるように言いますが、笠原は危険だと思って止めようとします。しかし明日香の母親は「そうやって、また見捨てるんだ?」と言ってきて、父親までもが「お前が旅行に行きたいって言ったんじゃないか」と責めてくるのです。必死に耐える二人ですが、今度は笠原の彼女がやってきて「もう楽になりたいの、機会のスイッチ止めてくれないかな?」と病院で延命治療のスイッチを切るように頼んできたのです。
彼女の頼みも聞けない笠原に対して「そう、そんな勇気もないんだ」とあざわらって、立ち去ろうとします。これには笠原は我慢できずに、遂にドアを開いてしまいますが、そこに恐ろしい者が姿を現します。はたして部屋に迫ってくる者は誰なのか?そして二人は、この恐怖から逃れる事ができるのでしょうか?
『クロユリ団地』のキャスト
引用:https://hlo.tohotheater.jp/net/movie/TNPI3060J01.do?sakuhin_cd=010032
クロユリ団地の映画版では、豪華なキャスト陣になっているので、その一部の方たちを紹介します。
二宮明日香(演:前田敦子さん)
隣人の恐怖に怯える明日香を演じるのが、以前までアイドルグループAKB48で活躍していた前田敦子さんです。前田敦子さんは、大島優子さんや渡辺麻友さんたちと激しい競争をして総選挙で1位を取った事があるほどのアイドルでした。今ではAKB48を卒業して、女優として活躍を続けています。
笹原忍(演:成宮寛貴さん)
成宮寛貴さんは若きイケメン俳優として、TVドラマ『相棒』や、映画『NANNA』などにも出演した事がある実力派です。そんな順風満帆な成宮寛貴さんですが、一部の週刊誌による疑惑報道によって、騒動が勃発した事もありました。しかし今でも多くのファンたちから支持されていて、俳優としての復活を望む声が多くあります。
篠崎(演:高橋昌也さん)
明日香が住んでいる部屋の隣人である篠崎を演じているのが、高橋昌也さんです。高橋昌也さんは、若き頃に劇団新人会に所属をして、それから数多くの大河ドラマにも出演した事がある俳優さんでした。
野々村早苗(演:手塚理美さん)
霊媒師である野々村早苗を演じるのが、手塚理美さんです。手塚理美は、数多くの映画に出演してきた女優さんですが、それ以上に数多くのTVドラマに出演してきました。出演してきたドラマは、サスペンス『科捜研の女 第13シリーズ』から『暴れん坊将軍2』など幅広く出演しています。
ミノル(演:田中奏生さん)
クロユリ団地の砂場で遊んでいる少年ミノルを演じるのが、田中奏生さんです。田中奏生さんはクロユリ団地の砂場遊びをする演技をしていますが、偶然にもTVドラマ『砂の塔〜知りすぎた隣人』にも出演した事があるので、奇妙な事に砂に関係するものに縁があるようですね。
『クロユリ団地』の見所
この映画では、恐ろしい者が一体誰なのか?その意外性や恐怖が、映画『クロユリ団地』の大きな見所です。そして家族や恋人のフリをしてまで、部屋まで押しかける所は、霊の悪質性や恐怖を十分に伝えてくれます。
ただし笠原が追い詰められて血管が浮き出るシーンは、少し迫力に欠けてしまうので、その所だけは残念だったなという感じがしますね。ドラマ版のクロユリ団地では、そういうリアルさに欠ける演出がなかったので、少しドラマ版のほうが良い印象として残ってしまいます。
それでも映画『クロユリ団地』は、ドラマ版では見られない異世界へ引きずりだされた後まで演出するのは見応えがありました。