米Amazon.com傘下のAWSは11月21日(現地時間)、昨年12月に発表した人工知能(AI)サービス「Amazon AI」の「Amazon Rekognition」をアップデートしたと発表した。リアルタイムの顔認識などが可能になった。
Amazon Rekognitionは、ディープラーニング採用のフルマネージド型画像認識サービス。Amazonが自社サービス「Prime Photos」のために開発した技術に基いており、AWSユーザーは用意されたAPIを使うことでこのサービスを使ったアプリを構築できる。
今回のアップデートで、何千万点もの顔画像からリアルタイムで顔を検索できるようになった。従来の5~10倍高速になり、10~20倍の点数の顔画像を検索できるという。同社は顔認識技術利用例として、米ワシントン郡保安官事務所が容疑者の特定時間を2~3日短縮したと紹介している。
また、1つの画像内の100人までの顔を検出、分析、インデクシングできるようになり、イベントや空港などの公共の場での群衆の統計や感情分析が可能になった。
この他、画像内のテキスト抽出機能も向上した(ラテン系文字とあるので恐らく日本語にはまだ対応していない)。例えば、画像共有サービスで同じキーワードを含む画像をまとめたり、セキュリティカメラに写った画像から車のナンバープレートを抜き出し、車両を識別するといった使い方が可能だ。米画像共有サービスのPinterestはAmazon Rekognition Textを使っているという。
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