この記事は、出版物の販路に対して行政が口を出したことに対する問題提起なのだが、コンビニに置いてあるエロ本もどきが、エロ本認定されるべきか、されないべきかみたいな話にすり替わっててて面白かった。
私は、エロ本やエロ本もどきが、どこで売られていようがどうでもいい派だから、
「私は女だが、快楽天はコンビニで見かけて、面白そうだなーと思った刊は時々衝動買いしてた。ネットで探してまでは買おうと思わないな。てか、消費者ニーズに答えた結果なら日本は性潔癖の人が多いんだなーという印象」
と、コメントしてみた。
男性は遅かれ早かれ、女性の裸や、性行為の描写のある漫画、動画、実写を見るようになるのだろうけど、女性は、そういったものを見る層と、全く見ない層に分かれる。
もっと言うと全く見ない層の女性の中には、性的表現に嫌悪感を抱いている(性潔癖)層もいるから話がややこしくなるんだろうなーと思う。
私は女だが、エロ本も男性週刊誌も男性成人漫画も読むほうだったので、女性の裸や性行為のシーンというのは話の流れ的に入ってくるのは当然だよねーと、思っていたし、男性週刊誌の女性の裸の写真なんかも、私は女なので当然うれしくともなんともないが、男性のためのサービスショットなんだろうなーくらいに割と簡単に考えていた。
だけど、20代の息子がいるある女性と話していたとき、「息子が男性週刊誌(新潮とか、文春のたぐいね)を家に持ってきたんだけど、その中に女の人の裸の写真があって…」と、すんごい、深刻そうに話されて、すっごいビックリした。こういう女性もいるんだと。
昔、ある40代の男性から、奥さんが上記のような清楚で良家の出身で気位の高い女性で、性の知識がまるでないからセックスが全く楽しめないという話を聞いたことがある。いわゆる、マグロというやつだ。せめて、騎乗位やオーラルセックスくらいはしてほしかったが、お嬢様だから、とても、そんなことは頼めないし、断られそうだから、楽しむセックスは妻以外の相手とするようになったそうだ。たしか、結婚して20年くらいの男性だったと思うが、妻にはばれていないので家庭は円満らしい。
あと、ズリネタがどうとかいう話があって、私はエロ業界の専門用語を知らないので、ここではマスターベーションに使う、いわゆる「おかず」のことかなと思って、話を進める。
私は男性向けのエロ系漫画「快楽天」や、女性向けのエロ漫画である「レディースコミック」の両方を読んだことがある。私は、これらの本は主に「おかず」として存在していると思っている。そして、レディースコミックのほうがセックスに至るまでの過程を丁寧に描くところが違うだけで、合意のあるセックス、乱暴なセックス、レイプ、監禁、緊縛、輪姦、誘拐などが描いてあるという点では割と一緒だった。女性がターゲットであるレディースコミックに、そのような表現が多いということは、女性の中にもそのような表現に対して一定のニーズがあるからなのだろうと思っている。(だからといって、実際に女性たちがレイプされたいと思っているわけではないよ。あくまで妄想の中で楽しみたいだけ。)
ズリネタと成人誌は企画が違うみたいなことを書いている人もいたが、すくなくても、レディースコミックは女性用の「ズリネタ」だと思う。だけど、表紙が少女漫画っぽいから、エロ本認定なし、で済むのなら割と不思議。
それと、子供の目に入るところには置かないでほしという、母親とおぼしき人たちからの意見もあったが、私は、小学校高学年にはすでに同級生からセックスという言葉を聞いていて、知っていた。そのセックスの内容がどのようなものかは、父親が隠していたエロ本と、中学生の兄が隠していたエロ漫画で、中学生の時に知った。
ある時、私がネットカフェの個室からでると、オープン席で小学校中学年~高学年の少年たちが、無修正のエロ動画の、しかも局部のどアップのところをちょうど見ていた。女の私が出てきたから、急いで消していたが、あの時、小学校のくらいの年齢でも、男の子は何としてでもエロ動画を見るために工夫をするものなんだなぁと思った。
子供に見せたくないの、「子供」が何歳くらいを想定しているのかはわからないが、少なくとも男の子なら小学校高学年~中学校くらいには、性行為の描写を見たがるだろし、見ていると思う。コンビニに置かなくても、ネットやエロ本を置いている本屋や、学校で友達と回し見とか、レンタルDVD屋とか、どんな手段を使ってでも見ると思う。
大人の女性が女性の裸や性描写を見ることが不快であると感じるから置かないでほしい、とか、女児本人がそーゆーのを見たくないから置かないでというのは納得できるが、少なくても「(男の)子供に見せたくない。」は、あんまり意味がないと思っている。
お母さんの知らないところで、ちゃんと見てますから、大丈夫ですよ!的な?
私自身は実際、子供のころから家族のエロ本を盗み見していたくらい性表現に嫌悪感がない(むしろ、興味がある)子供だったので、見たくない見せたくないの感覚が、根本から分からないので、性潔癖の女性たち、本当にごめんなさい。怒らないでね。
中にはこのような人の意見もあった。
「うちの子はネット検索して自分でいかがわしいものを見つけてくるからコンビニが規制したところで意味無いけどね。個人的には神経質にならずもっとおおらかで良いと思う。 」
私も、このくらいの考え方のほうが気楽で良いのではないかと思った。
あと、レイプとか暴力的なセックスとか、誘拐とかの表現をすると、マネをする人たちが出てくるからダメ、という話もある。だけど、私がある時見た、エロDVDでは、「セックスをすると性感染症にかかる可能性があるので必ずコンドームを使いましょう」とか、レイプものとかは「これは、あくまでフィクションであって、こんなことを本当にしちゃだめよ、とか、女性はこんなこと望んでませんからね。」と、頭の悪い人にでもわかるような丁寧な説明が最初にでてきて、しかも、それをスキップできないようになっていた。そこまで注意されても、レイプとかしちゃうんだっら、もうそれはエロ表現を見たからとか関係なく、そういう衝動的な人だからとしか思えない。
見せる見せないよりも、いずれは多くの人が体験するであろうことなんだろうから、上記のDVDのように、性教育とセットでしか見られないというふうにするほうが建設的だとおもったのだよ。
あと、増田記事のブクマで(見つけられなかったので消されたのかもしれないが)
「自分は子供の頃に友達がいなくて、エロ本の回し読みをしなかったから、高校まで夢精の意味すら知らなかった。それと関係があるのか自分は性的能力に問題がある。」
というのがあった。多分「子供時代にエロ本を見られなかったこと」と「性的能力に問題」があることは関係ないとは思うが、逆に、子供の頃に満足にエロ本を見られなかったことをコンプレックスに思う男性もいるのかぁ、と驚かされた。
殺人とかはやっちゃいけないし、見たくもないけど、セックスって、わりと高い確率で自分もやらなきゃいけなくなる行為なのに、なんで、そんなに騒がれているのかが、本当によくわからないおばあさんのワタクシなのです。