まずはなにしろ記事ののタイトルについて説明させてください
この記事は11/18に東京の蒲田で行われたウェブメディアの関係者が集まってZINやグッズを手売りするイベント「
ウェブメディアびっくりセール」のレポートである。
まず、木というのはあの線路の枕木だ。枕木が売られていた。そのほか純粋に木の棒も売っていた。
ランドセルはそのままである。ランドセルだ。福袋のガワとしてなぜかランドセルが用いられていたのだ。
穴が覗ける、というのもそのまま。四角い箱に頭をつっこむという展示である。覗くと見えるのはブラジルだ。
歯はワニの歯だ。ワニの歯を抜くというコーナーがあった。
なにを言ってるんだろう私は。でもそういうことだったのだ。
枕木は「のりものニュース」が。石も売ってた(バラスト)
棒は「ねとらぼ」。棒とソースを売るブースである
ランドセル…というか非常ボタンどうしたという写真になってしまったが、みんなのサイコパスメディア「オモコロ」が通常営業すぎた
「雑なチームラボ」を標榜してやってきた「image club」。覗くとブラジルが見える穴である
1000本の歯のうちどれか1本を引くとワニにくわれるゲーム。1000本も歯をよく植えたな! というなかなかない種類の根性を発揮した「トゥギャッチ」
なんだったんだろうあれは
それだけじゃない。
灰やビットコインが売られているのも見た。
ハトの形をしたハイヒールが回っていて、花輪に顔を突っ込んでいる人がいた。
着ぐるみがいるので何かと思えば子宮をモチーフにしたキャラクターだという。
はっと気づくとヘッドマウントディスプレイをかぶせられていて空中にニュースが浮いている。
米が安い。
神社がある。
これですじこをほぐすといいんだとバドミントンのラケットを握らされる。
あと豚足も握らされる。
そしていつしか私は「1年半石鹸を使わずお湯だけで髪も体も洗ってます」という男の頭のにおいをかいでいた。
なんなんだ、これは。
「よかったら体もかぎます?」といわれたのでかいだ。
だからなんなんだ、これは。
予告通り本当に桜島の火山灰をなんかお菓子の缶みたいなやつに入れて持ってきた「KagoshimaniaX」
ハト型のハイヒールは見事なんだがこれを常時回転させてディスプレイするということで混沌さを演出していた乙幡啓子さんの「妄想工作所」
花輪がかぶれるってそんな願ったことなかったし今後願うこともなかろう夢がまさかかなう「ころとろ」
子宮のキャラクター「しQちゃん」を連れてきたのは「messy」。クールジャパンの最終到着駅がここだ
ヘッドマウントディスプレイをかぶせ中空に浮かぶニュースを見せまくる「日経電子版」
米。「みんなのごはん」という名のメディア、これ以上ない面目躍如
制作が間に合うかわからないのですが…と弱気だったが仕上げてきた。何をしあげたかというとまさかの神社である。「BuzzFeed」
すじこをほぐすのにはバドミントンのラケットが一番! 事実は事実なんだろうがどうして現実としてこう奇妙なことになっているのか。「メシ通」
沖縄のメディアだからってガチャガチャの回すとこ豚足にして許されると思っているのか「DeeOkinawa」。あと秋の関東は寒いんだから服を着てください「おきなわマグネット」。
そしてにおいを500円でかがす男(大住有さん)
なんなんだ…(かぎました)
当日よりもいまになって冷静に「なんだったんだ」という思いである。
エキセントリックなように並べたててしまったのだが全部理由があってこうなった。
変わったことをやってやろうというよりも、やりたいことと喜んでもらえそうなことを各々が考えた末こうなったのだ。
一回おちつこう
そもそもこのウェブメディアびっくりセールはデイリーポータルZがウェブマスターの林を中心にして有志でコミックマーケットに出るようになったのがきっかけではじまった。
2月に第一回が行われ、今回は二回目。
初回を大きく上回る61のメディア、ライターが出展、1400人を超える一般の来場に最初から最後まで会場はパンパンだった(通行しづらいなどご迷惑もあったかもしれずすみません、次回の課題です)。
ヨッピーさん、朽木誠一郎さん、地主恵亮さんと当サイト林雄司登壇、司会はセブ山さんのライター座談会もステージで行われこの盛況
主戦場はやはり文字
変わった出し物を連呼したが、メディア関係者が総力を結集しただけあってZINがやっぱりやばかった。なんだかんだいって主戦場は文字である。
来場の方々にもメディアの関係者が多かったのか、業界を生き抜く系の本はいきなり完売も出る盛況だったようだ。
大橋 博之さんの『プロの弁護士が教える、これだけは知っておきたい! フリーランスのライターのための法律知識 ライターもクライアントも得をする10のこと』は開始2時間を待たず完売
初回でおなじみになった、読めば村上春樹みたいな文章が書けるようになるという本は今回も登場、石原さとみじゃない女向けの本というのがあってこれを石原さとみじゃない女たちが(男たちも)こぞって買っていた。
なるほどそう来たか村上春樹よ(来たのは村上春樹ではなく「さかさまダイアリー」です)
会場では「石原さとみ本」と呼ばれていたが、石原さとみは出てこない「AM」ブースより
普段広く読まれるべくネタを精査するライターが個人のやりたいことだけをぶつけられる場でもあった。趣味や得意分野に特化した本がすがすがしい。
テレビっ子の井上マサキさんはテレビの本を「エキレビ!」ブースより
ゆかりっ子のmegayaさんはゆかりの本を
出展者がぼけて参加者がつっこむ祭り
レポートを書いていて気付いたのだが、このイベント、出展者がぼけて参加者がつっこむというおまつりなのかもしれない。
1ブースに5か所くらい突っ込みどころがあるのでレポート記事1本では書き切れなかった。
ああ、まだウィズニュースと日経電子版のコスプレ対決にも(新聞記者のコスプレをしてきたウィズニュースVS“日経新聞社っぽさ”のコスプレをしてきた日経電子版!)、fabcross(梱包材のプチプチに蟻が入ってるやつあれなんだったんだ…?)にもつっこめてない!。
コントユニットの明日のアーは女優の宮部純子さんがポン菓子1粒をピアスにして売っていたんだ。ステージでは森翔太さんによる「ウェブメディア賛歌」の合唱もあったじゃないか!
当日ご参加くださった来場の方におかれましては、いまからでもぜひレポートをブログなどに書いていただければと思う。
今回来られなかった方はこのレポートに物足りなさを感じて次回に足を運んでもらえたらうれしいです(来ましたよ!と声をかけてください!)。