神戸市メリケンパークに世界一のクリスマスツリーが来る!!
というニュースが流れているのを皆さん見られたと思います
クリスマスを皆さんと共にお祝いしたい、メリケンパークや神戸を盛り上げたいという観点からは大賛成
それはもうインスタ映えする空間が完成し、ルミナリエに並ぶ多くの人が間違いなく来神するでしょうから
安全性についても、しっかりと検討されているとの事で、その部分は問題ないと信じています
ただ
否定的な意見を述べさせていただきたいことが一つあります
この、木 「クリスマスの後どうなるの?」という事です。
以前より、この木の行方について考えた方がいいという意見があり、神戸市と、ツリー実行委員会へ質問をしていました。
関連サイトなどには、ツリーに使った木がどうなるのか?は全く記載されていません。
イベントの説明自体は以下リンクを参照
世界記録への挑戦に参加しよう!みんなで作る世界一のクリスマスツリーPROJECT
神戸市の回答は
「把握していない」
実行委員会の回答は
「まだ決まっていない」
というものでした。
樹齢150年の、高さ30メートルの大木
これだけ長く生きてきた木です、大事にしてあげたいと思うのは当然
ただ、山で育った木が神戸の海際で根付くかどうかと言われるとそれは難しい
どこかに植えると言ってもこれも色々な問題があって困難だと思われます
現場では、鉢植えのような形で12月26日まで展示し、その後は撤去するという事だけが決定されており、木をどうするかは決まっていません
プロジェクトのサイトなどを見ていると、
「自然を大事にする」
「人間がどれだけの木を消費しているのか等への「気づき」をもたらしたい」
等のメッセージが見られます。
これらは本当に大切な事だと思います。
ただ、やはりこれだけ生きてきた木がどうなるのかが心配でした
先月くらいに
実行委員会の方に
「ツリーに使った木はどうなるのか?」
と質問すると
「議員がそのように考えてくれること自体も気づきつながっていてイベントの効果だ」
などと言ってもらえ?ましたが、
「そんな(意味不明に上げてくれるようなコメント)事はいいから、この木の未来を考えてあげて欲しい。再び植えるのが難しいなら、何かに使ってあげるとか、そういう事は考えていないのか? まさか捨てるような事はしないで欲しい。」
と伝えましたがやはり、木の未来は未定という答えでした。
神戸市にも
「場所を貸すなら、そこまでしっかりと検討してほしい」
と伝えていました。
私たちも、木や花を切って、飾り、捨てたりします
建物を建てたり、紙にしたりと
生活には木は欠かせないものです
南米の無差別的な伐採のニュースなどを見て心を痛めている人も多くいると思います
確かに今回のイベントで、私も「気づき」が与えられたのかもしれませんが、
そんな事よりも、神戸を預かる市会議員としては、
開港150年のイベントで富山県氷見市からはるばるやってきたあすなろの木が
木自体には厳しい環境の中で、人々の注目を浴びた挙句に、神戸の地でゴミとして廃棄されるような事があってはならないという事なのです
「あすなろ」とは「明日はヒノキになろう」という語源の檜より格下、価格も低い木という事です
そんな木が、育った地から引っ越しさせられて、注目を浴びるまではいいですがその後捨てられるなんて、可哀そうでしょう
実はそこまで考えられているが、みんなに「気づき」を与えるために伏せている
それならいいですけども、、、我々にまで秘密にするのかが疑問です
そんな事を考えていると
今日、神戸市から、木の使い道について報告がありました
フェリシモさんと提携?してこのようなバングルにするという事ですが
どう思いますか?
「いやいや、30メートルの大木から、これが何個できるの???」
怒りを感じます
もう一度、神戸市には、
「植えられないのならば、実行委員会と、この木の有効利用を考えてほしい、捨てる事はあってはならない。」
と伝えましたし、これからも意見して参ります
高さが世界一である
一枚500円のオーナメント(願い事を書く板)が完売すればギネス
こんなに大きなものを運ぶことがチャレンジ
というメッセージ、
挑戦する気持ちは分かりますが、後のことまでしっかり考えてほしい
神戸市を盛り上げようというイベントに水を差したい訳ではありません
この木の有効な活用を考えて欲しいだけなのです
皆さんも考えてみて下さい。
神戸市会議員
五島だいすけ