JR川崎駅北口通路、18年2月開通 アトレ改装と同時

小売り・外食
南関東・静岡
2017/11/23 0:00
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 川崎市とJR東日本は共同で整備中のJR川崎駅・北口通路を従来計画より約1カ月前倒しして2018年2月17日に開通させる。駅ビル、アトレ川崎の増床・改装も同時に完成する。駅周辺の商業施設ではラゾーナ川崎プラザのある西口側の集客力が優位だ。北口通路の開通で駅東西が行き来しやすくなり、京急川崎駅との乗り換えも便利になるため、駅周辺の人の流れが変化する可能性もありそうだ。

 JR川崎駅にはこれまで、東口側と西口側を結ぶ自由通路が中央通路の1本だけだった。17年6月に中央通路の北側に面した中央北改札を開設したのに続き、北口通路と同通路に面した北改札の開設で駅構内の混雑緩和も期待できる。

 北口通路の東側出入り口は京急川崎駅に近く、西側の出入り口は北口西バス乗り場につながっており、乗り換えの利便性も高まる。西口のラゾーナ川崎や東口の高層ビル、タワー・リバークともデッキでつながる。

 北改札と中央北改札の内側の「駅ナカ」にも新たに店舗ができる。これまでJR東日本の駅ナカはエキュートなどのブランドで展開してきたが、川崎駅では初めてJR東日本子会社のアトレ(東京・渋谷)が駅ビルと一体で運営する。軽食ができる飲食店や洋菓子店などが駅ナカに出店する。駅ナカと駅ビル内を結ぶ「アトレ改札」も設ける。

 駅ビル、アトレ川崎の増床・改装では既に一部店舗が第1弾として2日に開業しており、12月5日の第2弾を経て、18年2月の全面開業で合計約230店舗になる。店舗面積は合計で約2万6000平方メートルとアトレ恵比寿(東京・渋谷)を上回ってアトレでは最大の店舗となる。

工事が進む北口通路とアトレ川崎(17日、川崎市)

工事が進む北口通路とアトレ川崎(17日、川崎市)

 JR川崎駅周辺では2000年代半ばまで商業施設が東口に集中し、工場などが立地していた西口を訪れる人は少なかった。しかし06年に西口の東芝の事業所跡地でラゾーナ川崎が開業すると人の流れが変わり、現在は西口の集客力が優位になっている。東口の商業ビル、川崎ルフロンの核テナント、丸井川崎店は販売低迷で18年1月に閉店する。

 今後は川崎市と京浜急行電鉄が連携し、北口通路をさらに東側に伸ばして京急川崎駅との接続を向上させたうえで、周辺の再開発も進める計画だ。

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