ジョヴァンナです。こんにちは!
ぷーどるのたぐち(@taguchi6kun)さんと共に、たまーにツイキャスを開いております。雑談8割・サークル『ヒャッハー委員会』の宣伝2割のゆるキャスです。
2017年11月17日、このキャスに初めてゲストをお招きしてトークしました。『スベっていいとも!』でおなじみ、はてなブロガーのエノモト君(@enomotoblog)です。
エノモト君は会社員として多忙を極める中、なんと11年もブログを続けているという変態☆ブロガー。(=褒めてます。)芸風は、ひたすらダジャレを連発していく日記ブログです。
はじめは「しょうもな!」っと思いつつも読み続けているうちに、いつの間にか中毒になって更新を楽しみにしている自分に気がつきました。
今日は、そんなエノモト君の11年に及ぶブログヒストリーをひもといた配信をダイジェストでお送りします。私が個人的におもしろいと思ったところを抜粋しているので、まるでたぐちんがほとんど喋っていないかのようですが、たぐちんは実際あまり喋っていません。(なお、平常運転です。)
エノモト君がE、たぐちんがT、ジョヴァンナはGの頭文字でそれぞれ表記しました。7000字あります、ご興味のある方だけどうぞ!
始まりはミクシィだった
私(以下G): 今日は私がエノモト君の話を聞きたいということで、お忙しいところ来ていただきました。
エノモト君(以下E): 呼ばれました! ありがとうございます。
G: 最初は何で(ブログ)やってたの?
E: 最初はミクシィですね。専門学校行ってるときに始めて、ミクシィの初期、招待制やったときからやってますね。足跡機能みたいなのがあって、誰が何時に自分のところに来たかってわかるんですよ。それ見るだけでね、ワックワクするんですよ。それだけでうれしい!
G: ハハ、変態っぽい……。楽しい!(笑)
E: コメントなくても全然オッケー、今日も見てくれてるねーって。ちゃんと更新したら見てくれてるやんーって。それだけで毎日書けるっていう。
G: いやーすごいね、君は本物だ! 私はそういう話を聞きたかった。それは、1回更新すると何人ぐらい読みに来てたの?
E: 足跡はね、10人位だと思いますね。マイミクがリアルの友だちばっかりなんで、90人とかいましたけどほぼ幽霊やったんで、大体15人位しかやってなかったと……。
G: 90人はすごくない? そんなに友だちいないよね?
たぐちん(以下T): 私、2人でしたよ。
E: いや、適当にポンポンと繋がってたら……流行ってたんでね。
G: すごいじゃん、リア充じゃない。90人の中の10人が読んでるミクシィ……。
E: いいねとかが付くのも1人とか2人とかぐらいなんですよ。足跡だけでも充分うれしいんですけど、いいねが1ケ付いたら「おっしゃ~!!」ってもう、ガッツポーズですね。
ミクシィの通知を見るのが楽しすぎて。「キターーーッ!!」って。ログインしたときに見て、「おお、キターーー!!って。誰やろう誰やろうって、ワックワクしながら足跡見るんですよね。で、更新したときに何人足跡踏んだかっていうのを見て、その中で誰がコメントつけてくれてるんやろうって自分の中で一人クイズみたいなのをしてね。ああ、この人やったかぁ!みたいな楽しみがあるんで、もう、毎日更新したくなりますよね。
G: それは、内容的にはどういうこと書いてたの? 今と芸風は同じなの?
E: もうしょうもないことばっかりですよ、日記ですもん。芸風はいっしょですよ、「僕、エノモトです」っていうくだりも。「僕、エノモト」は初期は完成してなかったんですよ。このくだりが完成したのはミクシィ始めて3年位経ってからです。
G: 早い早い、初期初期ィ!!
E: ローカルなネタばっかりしかやってなかったんで。はてなやってると不特定多数の人が見るじゃないですか、だから考慮するんですよ。あっ、この人はこのネタわかれへんやろうから、説明から入らなあかんやろうなみたいな。この、見てる人を意識するとね。
G: そんなの、意識してたの?(笑)
E: しますします! 誰が見てくれてるやろうって。新しくフォローしてくれてたりしたら、あ、この人はたぶん僕の読むの初めてやろうから、いきなりむちゃなフリはしたらあかんわみたいな、気ィ遣いながらやりますよ。
ブログのコンセプト
G: 今回お話を聞くにあたって、エノモト君のブログを読んでいこうと思って遡っていったんですよ。前の自画像アイコン時代のブログから移植されたってことで、そこから追いかけてちょっと読み始めたんだけどね、なんか、笑っちゃって……。仕事の空き時間とかに一人でブログ読んでずっと笑ってて、やっべーなと。これは、人がいないとこで読まなきゃダメだと思って、閉じました。
E: いやー、うれしいですね。一応ブログを書くときのコンセプトがあるんですけど、電車で読んでて「ふふっ」ってなって読者に恥ずかしい思いをさせるクオリティ、っていう。
G: そっか、それは成功してるよ。いま聞いている人がどう思っているかはわからないけれども。コメント欄のツッコミ待ちですね。
100人の社員が受け取る『エノモト通信』
E: ブログ自体はやろうと思ってたんですけど、なかなかキッカケがなくて。ミクシィだけじゃなくて、会社でもやってるんですよ。全社員に届くメールがあって、そこにほんまに同じテイストで『エノモト通信』ていうのがあるんです。
G: なにそれ! (笑)
E: 誰の指示でも何でもなく、僕が勝手に全社員に送りつけてる『エノモト通信』ていうのがあって……。
G: ちなみにその会社って大体でいいんだけど、数十人単位か、100人単位か数百人単位か、どれ? もっと大きいのかな?
E: 今100ちょっとですかねー。
G: 100人の社員に届く、『エノモト通信』!
T: 中小企業ですね。
E: 入社してからずっとやりたくて、二十歳のときからやってましたもんね。『エノモト通信』。
G: うわ、すごい……。すごい話がいきなり出てきた。
E: 基本ダジャレ系が多いんで、社長とか、40~50代の人にめっちゃウケるんですよ。大体会ったら言われますもん。社内に流した『エノモト通信』だけでも300は超えますもんね。
G: アハハ。
E: そこから、おもしろいのを拾ってきて、はてなブログでも使ってたりしますよ。つかみで前に社内で送ったやつ検索しよう~とか。いろいろジャブを打ちつつ、ここまでやったら許されるんや、という基準を見つけて今は完成形です。ちゃんとつかみがあってオチがあって、構成もバッチリで。
G: ふーん、すごいな。この話今日一番ビックリしました!
E: 会社でやってるブログがあるんですよ。自分の名前出してやってるんですけど、そのブログも毎日更新してるんですよ。本名で。
G: えっ、社内ブログも運用してるのか! すごいね~! 熱量がすごい。メールマガジンは本当にすごいと思うし、損得でやってるわけじゃないんだろうけど、そういうものを発行することによって、上の人が喜んじゃったりするのも一つの処世術というか……愛嬌というかね。
E: そうです、そういうのが評価されるから、社内での評判はいいです。僕、出世にしか興味なかったんで、最初は。今はそんなんないですけど。絶対社長やっつけたんねんって思ってましたもん、入社したときは。仕事もめっちゃ好きですもん。楽しいですよ~。
彼女が励ましてくれた
G: ずっとミクシィやりつつ、メールマガジンやりつつ、社内ブログの3本立てだったのに、どのタイミングではてなブログやろうって思ったの?
E: ミクシィは7~8年経ったときは月に1回ぐらいだったんですよ。両立できなかったから。そのときは、あかん、社内のメール頑張ろうと思ってやってたんですよ。だから、全部をずっとはできなかったんですよ。
G: ミクシィの更新も少なくなっちゃって両立できなかったところでの、はてなブログっていうのは何だったの。なにかキッカケがあったの?
E: はてなブログはね……俺のダジャレが世界でどこまで通用するかを試したかったんですよ。それはずっとあったんです。ただ、ブログを始めるということがしんどいんですよ。文章を書くのは好きなんですけど、登録だのなんだのっていうのが億劫で、それがめんどくさいなって思ってたから。
当時にね、彼女がおったんですよ。で、彼女にもずっと社内のメールを送り続けてたんですよ、途中から。「今日の俺の『エノモト通信』見て!」って。めっちゃ喜んでくれてたんですよ。
G: そんなことしてたの!?(笑)ほほえましい……。
E: その子も大絶賛してくれてたから「面白いから、絶対ブログやった方がいい!」とずっと言われてて、けど、全然やらずにいて、その子にフラれたのがキッカケですね。そうだ、ブログしようって思って。フラれて一か月ですわ。一か月経たんぐらいに。
G: そこで、心機一転しようって思ったわけね。
E: 見返したろうっていうのはあったんですよ。僕がフラれたんで。
最初はてなブログじゃなくて、よくわかってなかったから、サーバーを契約するときにJUGEMというのがあって、そこで始めて。おもしろいブログを書かなあかんと思って、いろんな人のブログを見てたら「ハッ、なんやねん! この世界には全然おもろいブログを書いてるやつはおらへんな」と、鼻高々に。一通り「おもしろいブログ」とかで検索して、ランキングも見ましたよ。「なんやこいつら、もっとおもろいこと書かれへんのかよ!?」と思ったのが最初ですね。めっちゃ調子乗ってましたけど。
いろんな人のブログを見てたら、やたら『はてなブログ』が出てきて、ブログ始めて一か月経たんぐらいにJUGEMに書いたやつを全部はてなに移して、はてなでやり始めた感じですね。
G: 引っ越したんだ。なるほどね。
いきなり「言及」でやらかす
E: もう、昔のやつは面白いですよ。ヒトデさんとか、知らずにディスってますからね。あのときね、まだ言及とか、あんなシステムを理解してないときにヒトデさんのブログを貼り付けて……。今思えば、(通知が)行ってるやん、ヒトデさんのところに行ってるやん。(笑)
G: 言及でディスっちゃったの? やだー! こわーい! 知らないっちゅうのはこわいこったねー。
T: (笑)
E: そうなんですよ。はてなブログを始めて3~4か月ぐらい経って、初めて僕の記事が言及されたときに「あれ、何、言及って? あっ、なんか紹介されてる!」みたいな。そのときに「おっ、やっべ、ヒトデさんむっちゃディスってもうた」って。道理で、いろいろアクション取ってたんですけど、ヒトデさんに無視されてたんですよ。ヒトデさんの企画で「おもしろい記事募集します。おもしろかったやつは、僕の記事で紹介します」っていうのを見てて、去年の9月くらいに。
「おっ、これはやるしかないで!」と僕、渾身の記事を書いて送ったんですけど、無視されて。絶対おもろいやろって思ったけど、それ、ディスった後なので、たぶんねシャットアウトされたんだと思いますよ。
G: それはまずいよね、言及でディスるのは……。やらかしましたね……。
E: とりあえず、多くの人に見て欲しいというのがあったんで。見てもらえたらわかる!って自信があったんですよ。でも何もない状態では誰にも見てもらわれへんから、すがれるものにはすがりたかったんです。
とりあえず誰か俺のダジャレを見てくれって。俺のダジャレはおもろいはずやから、絶対クスッてくるはずやからって思いながら、はてなブログに来たんで。
G: なるほどねー。まあ、はてなに水が合ったようで。生き生きとしてね、いいじゃないですか……!
「文脈」で笑わせるのがエノモト流
E: (はてなでは)いろんな情報が入ってくることによって、アンテナが変わってくるんですよ、自分の。だから、ダジャレ特化のときのアンテナって、歩いてたらダジャレが思い浮かぶんですよ。常にケータイのメモ帳にメモし続けてる。今はいろんな情報が入ってくると、アンテナが変わってきて、ダジャレが最近弱いなと思いますね。ブログを書いてて、あれ、ダジャレが思いつかれへんって……。
G: (コメントを見て)あのさ、Twitterに流してるのはイマイチだな……。ブログに書いてあるやつの方がおもしろい。
E: いやいや、それは、文章ありきやからじゃないですか。文章ありきで《天丼》とかするから、おもしろさが湧いてくる。単発やと、狙いに行きにくい。
G: テンドン?
E: 同じことを繰り返すことによって笑いを取って……。
G: ああ、そうか、文脈がないからね。文脈で笑わすのはあるかもしれない……。
E: 単体では難しいんです。だから、昔から僕Twitterやってなくて、皆にTwitterやれTwitterやれと言われてもやらなかったのは、おいおい、ちょっと待てと。140文字で俺に何を言わせろと。140文字では笑いは取られへん。ミクシイで3000〜4000文字が当たり前やったんで、140文字では無理!と思ってたから。人と絡んでたら、そのつながりで笑いを取りには行けるけど、自分発信で自分完結で笑いを取りに行けるタイプじゃないんですよ。
G: そう言えば、エノモト君て全く単体ツイートみたいなのがないもんね。日常ツイがない。
E: しないです、しないです! ほんましないです。返信か、記事に対するブックマークしか、しないです。
G: それは面白い視点だね。文脈があると笑わせられるけど、140字は無理っていうの。でも、ここ様がさ、前に「エノモトの性癖晒す」ってやつあったじゃない。あれ面白かったよね。ネタツイで。
E: それも「フリ」があるからじゃないですか。フリがあったら行けるんですよ。文章書いてたら、自分でフリをつくれるんですよ。けど、140字やと、フリをつくってる間に行けなくなっちゃうんで難しいですよ。
G: そうだよなぁ、Twitter始めたときは、なにをつぶやいていいんだかわかんなかったもんな〜。使い方わかんないよね。
E: わかんないすよねー。だから今も僕、わかってないすもん。
G: たぐちんはさ、たぐちんのツイは芸風が確立されてるから……。
T: えッ、愚痴とかしか言わないですよ。
G: ちょっとぼそっと何か言うと、絶対「いいね」はついてる。誰か見てる。結構「いいね」がついてるんだよ、たぐちんは。
「#エノモトダジャレ総選挙」の結果発表!
G: (コメントを読む→)「エノモト総選挙見てた」……。(笑)掘り起こしね!
#エノモトダジャレ総選挙 hashtag on Twitter
エノモト総選挙もそう考えると、単体で見てたときは「なんだこれ、イマイチだな」って思ったものでも、タグでまとめて読んで行くと面白いかもしれないね。
E: それはあると思いますよ。どんだけ下らないこと言えるか、みたいな笑いはあると思いますよ。
G: (コメントを読む。)「韻を踏んでるだけ」。そうそう、韻を踏んでるだけなんですよね。エノモトダジャレ総選挙のハッシュタグ、掘り起こしてみようか……。
T: 私、一個だけ「いいね」つけましたよ。それだけ面白いなと思って。
G: どれだったんだ……?
E: ありましたよね、リツイートしてくれたやつですよね。今までのやつで一番良かったって。たぐちさんの反応。「うそやろ! もっと面白いのあったやろ」と思って……。
開かなくていいです。(笑)
G: (無視して開く。)ほんとに韻踏んでるだけだね……勢いだけ。
E: 韻踏むのがダジャレの醍醐味じゃないですか。似たような言葉で。ダジャレは勢いで、意味を持たせるのは謎かけやったりしますよね。
G: 「『ヘンデル』と『GLAYのテル』」5いいね。
「ブルーレットを砕け」9いいね。これが最大でした。たぶん。あと5いいねが「女性のたしなみ『ジバンシー』 ちなみに私は『自BAN師ー』」。
「ブルーレットを砕け」……これは、元々よくできた商品名をいじったところに、たぶん皆おもしろさを感じたんだろうな。
E: 冷静な分析やめましょ……。
T: 小林製薬かどこかじゃないですか。
CMしないですか、CM。
T: 知ってますよ。
G: サウンドロゴも有名だしね、皆それが頭にあるからね。
E: そんな、難しく考えるものじゃないんですって。フワッと流すのが……。
G: ダジャレ言うときはフワッと言ってるんだと思うけど、(聞いた方は)何が面白くて何が面白くないかってそこを考えるのは面白いんじゃない。
E: いやいや、そこは考えなくていいですよー。(笑)
G: そうか、なんか、まじめに読んじゃった。「ブルーレットを砕け」ということでした。今回のダジャレ総選挙で、最も「いいね」がついたダジャレ。
T: パクリじゃないですか。
E: パクリじゃないですよー。
G: まあ、思い出したようにやってみるといいんじゃないですか。
E: それは、一生続けますよ。タグで残ってる限りはアカBANされても関係ないですから。
配信を終えて…
エノモト君とはたまにTwitterでメッセージを交換し合うだけで、音声で通話するのは実は今回が初めて。彼の人懐こいキャラクターゆえに会話も弾んで、楽しい時間が過ごせました。
11年もブログをやってるだけあって、ネタも豊富だった。ブログ歴からすれば彼の方が先輩ですから、いろいろ教わることも多くておもしろかったです。
ちょっと気になることとしては、これをお読みになった読者の方がどう思われるか。あるいはあの時配信を聞いていた10人の方の感想ですね。ぜひ、コメントやメール、Twitterのメッセージなどでお寄せいただけるとうれしいです! 次回の参考にさせていただきます。
と言って『はてなブロガーズインタビュー』みたいなことを今後もやるかどうか、全くの未定ではございますが、今後の企画の参考にさせていただきますので、ぜひジョヴァンナ(@giovanna1982)までお便りください。お待ちしてまーす!