2017年11月23日

中央アルプス・トンネル工事の発生土処理計画、長野県飯田市(報道記録)

鼎と羽場で工事説明会 12月6・8日 リニア松川工区(南信州新聞 2017年11月22日)【年月日、数値、地名などは編者が補足しています】
 リニア中央新幹線計画で、JR東海の委託で鉄道建設・運輸施設整備支援機構が担う中央アルプス(松川)外工区の工事説明会が(2017年)12月6日に飯田市鼎、8日に羽場で計画されていることが分かった。中央アルプスと風越山のトンネル2本を計画しているが、来年初頭着工の中央アルプス側を説明する。また、県内駅予定地の上郷飯沼北条では11月29、30日に用地説明会が開かれる。

 リニア建設で着工の前提となる工事説明会は、大鹿村の南アルプストンネル長野工区(8.4キロ)と、豊丘村の伊那山地トンネル坂島工区(5.1キロ)に続き3カ所目。機構が主体で、具体的な工事の内容や工事用車両の運行計画、安全・環境保全対策などを示す。
 同工区は松川橋梁を挟み、東側の風越山トンネル(5.6キロ)内の2.3キロと、西側の中央アルプストンネル(23キロ)内の4.9キロなど。風越山は黒田非常口先の作業用トンネルから、中アは松川の坑口からそれぞれ西方向に掘るが、坑口間に距離があるため、県内の計画地では初めて着工前の手続きを分ける。
 2018年初頭からの準備工事は、切石の妙琴公園内での工事ヤード造成を計画。工事用道路の整備、県道拡幅などを進め、本体のトンネル掘削は2019年度後半からを見込んでいる。
 残る風越山側は2018年度末までに用地を取得し、2019年度内に工事ヤードの造成に着手。同後半からのトンネル掘削を想定している。
 調整してきた残土の運搬は、市街地の往来を避け、中央道と三遠南信道を通行するルートを示す。
 松川と黒田の坑口から発生する約135万立方メートルを、下久堅小林の候補地(約20万立方メートル)、龍江番入寺(約40万立方メートル)、下條睦沢(約120万立方メートル)に運ぶ計画。県道飯田南木曽線と市道大休妙琴線から県道羽場大瀬木線、国道153号などを経て中央道、三遠南信道を利用する。

 南信州新聞社のこれまでの取材によると、当初は中心市街地や松尾などを経る案が検討されていたが、地元や市が住環境への影響が少ない経路を求めていた。
 三遠南信道の天龍峡―龍江インター間は2019年度に開通予定で、トンネル掘削の開始時期と重なる。
 飯田市鼎の工事説明会は12月6日に切石会館、羽場は8日に羽場公民館で午後7時から。住民が対象で非公開。

 また、JRと市は11月29、30日に県内駅予定地の上郷北条で用地説明会を開く。
 明かり区間では喬木村阿島に続く2カ所目。JRのリニア建設と市の駅周辺整備事業について用地取得と測量・調査の範囲の目安を示し、用地取得や補償の考え方や手順、測量・調査の概要を説明する。
飯田地域発生土の処理ルート 2019年度末から風越山トンネルと中央アルプストンネルの掘削が始まり、計約180万立方メートルの残土が発生する見通し【中央道や三遠南信道を利用 JR東海、リニア残土の飯田市内運搬で計画(信濃毎日新聞 2017年11月22日)が報じた発生土量は 180万㎥】
JR東海の発生土置き場計画候補地は
 下久堅小林:約20万㎥
 龍江番入寺:約40万㎥
 下條村睦沢:約120万㎥
尚、リニア駅近くの地点は掘削工法が決まっていないので運搬ルート図からは除かれています。【信濃毎日新聞記事より】

飯田市でのリニア工事については リニアに関する説明会の開催状況(飯田市リニア推進課・リニア整備課)があります。 リニア推進課・リニア整備課 のページは充実しています。

ブックマークボタン
posted by ictkofu at 07:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 発生土(残土)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/181649922
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック