リニア建設で着工の前提となる工事説明会は、大鹿村の南アルプストンネル長野工区(8.4キロ)と、豊丘村の伊那山地トンネル坂島工区(5.1キロ)に続き3カ所目。機構が主体で、具体的な工事の内容や工事用車両の運行計画、安全・環境保全対策などを示す。
同工区は松川橋梁を挟み、東側の風越山トンネル(5.6キロ)内の2.3キロと、西側の中央アルプストンネル(23キロ)内の4.9キロなど。風越山は黒田非常口先の作業用トンネルから、中アは松川の坑口からそれぞれ西方向に掘るが、坑口間に距離があるため、県内の計画地では初めて着工前の手続きを分ける。
2018年初頭からの準備工事は、切石の妙琴公園内での工事ヤード造成を計画。工事用道路の整備、県道拡幅などを進め、本体のトンネル掘削は2019年度後半からを見込んでいる。
残る風越山側は2018年度末までに用地を取得し、2019年度内に工事ヤードの造成に着手。同後半からのトンネル掘削を想定している。
調整してきた残土の運搬は、市街地の往来を避け、中央道と三遠南信道を通行するルートを示す。
松川と黒田の坑口から発生する約135万立方メートルを、下久堅小林の候補地(約20万立方メートル)、龍江番入寺(約40万立方メートル)、下條睦沢(約120万立方メートル)に運ぶ計画。県道飯田南木曽線と市道大休妙琴線から県道羽場大瀬木線、国道153号などを経て中央道、三遠南信道を利用する。
南信州新聞社のこれまでの取材によると、当初は中心市街地や松尾などを経る案が検討されていたが、地元や市が住環境への影響が少ない経路を求めていた。
三遠南信道の天龍峡―龍江インター間は2019年度に開通予定で、トンネル掘削の開始時期と重なる。
飯田市鼎の工事説明会は12月6日に切石会館、羽場は8日に羽場公民館で午後7時から。住民が対象で非公開。
明かり区間では喬木村阿島に続く2カ所目。JRのリニア建設と市の駅周辺整備事業について用地取得と測量・調査の範囲の目安を示し、用地取得や補償の考え方や手順、測量・調査の概要を説明する。
JR東海の発生土置き場計画候補地は
下久堅小林:約20万㎥
龍江番入寺:約40万㎥
下條村睦沢:約120万㎥
尚、リニア駅近くの地点は掘削工法が決まっていないので運搬ルート図からは除かれています。【信濃毎日新聞記事より】
飯田市でのリニア工事については リニアに関する説明会の開催状況(飯田市リニア推進課・リニア整備課)があります。
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