恋愛では初対面での「第一印象」が大事だといわれる心理学的な理由。
人間関係を構築するために重要なのが「第一印象」と言われるように、第一印象は相手の意識に強く残るという事が実証されている。
目次
初対面での印象による心理効果
最初に受けた情報で影響を受けることを、心理学的に「初頭効果」と言うが、実際に会ってからの第一印象は「6秒」で決まると言われている。
その6秒での第一印象で「不快」と感じたら、どんなにコミュニケーションを頑張っても、覆すのは「4時間半」かかるとも言われている。
逆に第一印象が悪くなければ、会えば会うほど好感を持つようになる「単純接触の原理」が働く可能性がある。
それに、例えばスーツを着用して会うと、「この人は真面目な人に違いない」と第一印象の良さが勝手に増幅される「ハロー効果」も働く可能性がある。
3回目に会った時にはイメージが固定化される
ビジネスにおいても「第一印象が全てを決める」と言われるが、第一印象で得た情報を元に、その後の2回目と3回目で相手の印象や評価が「固定化」されてしまう。
つまり、人は出会ってから「3回以内」に相手との関係が決まるというわけだ。
これを心理学で「スリーセット理論」という。
このスリーセット理論においても、第一印象が特に重要であり、ここで相手に悪い印象を与えてしまうと、恋愛対象からは外れてしまう可能性が高い。
次に、2回目は第一印象の再確認だ。
第一印象が正しかったかどうか、再評価するという。
そして3回目は、1回目、2回目を踏まえての「再評価」に入る。
2回目までの評価が正しかったかどうかの確認を行い、確信に至るという。
たった3回で、恋愛対象になるかどうかが決まってしまうのである。
昔から「告白は3回目のデートで」というが、これはスリーセット理論に基づく心理学根拠であると言えるだろう。
3回目以降に会った時には悪い印象を挽回させるのは困難
気をつけて欲しいのは、3回目以降になってしまうと、一旦固定化された印象を覆す事は難しくなるという事だ。
特に男性は、その傾向が強いらしい。
恋愛において、最初のデートだけ気合を入れて無理して自分を演じても、2回目と3回目によくない部分が見えてしまうと、もう挽回する事が難しくなってしまう。
ただ、3回目までのデートで良い印象を「固定化」する事ができれば、その後、多少の欠点は目立ちにくくなるというメリットもある。
また、3回以内であれば、印象の挽回は可能である。
1回目で失敗してしまったのなら、2回目でその失敗を否定するような態度を見せる事で、再評価がプラスに動くはずだ。
「スリーセット理論」を用いて、気になる相手にうまく自分を売り込もう。
以上。