転職活動において、最も緊張するのが面接を受けるときですよね。
採用担当者と直接対面するわけですから、失礼なことが無いように最大限の配慮をすると思います。
特に、中途採用においては面接でのマナーを重視する企業が多いです。
新卒なら世間知らずでも許される部分がありますが、中途採用だと社会人としての一般常識を持っていて当たり前だからですね。
優秀なキャリアがあっても、マナーが悪かったら人間性を疑われてしまいます。
そんなことで減点されたらもったいないですから、基本的なマナーは身に付けておいてください。
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面接で緊張する人が多い理由とは?
ある転職サイトにおいて、転職で後悔したことについてのアンケートが行われました。
それによると、全体の30%の人が緊張しすぎたことだと回答しています。
参照:エン・ジャパン
面接は自分を評価してもらう場ですから、緊張することで本来の自分を出せなくなるんですね。
ちゃんとアピールできなければ、採用担当者に魅力が伝わりません。
なぜ緊張するのかというと、「自分の評価が下がるかもしれない」という不安があるからですね。
だから、行動がギクシャクしてしまって、素の自分を出せなくなります。
そういった不安を軽減できれば、緊張することなく自分を表現できるようになるでしょう。
最低限のマナーを知っておく
面接におけるマナーを知っていれば、緊張を減らすことができます。
なぜなら、自分の評価を大きく下げる心配がなくなるからですね。
マナーに配慮した行動ができると、自分が意図しないところでの減点を防げるでしょう。
だから、自信をもって面接の内容だけに集中できるんです。
どこの企業へ行っても恥ずかしくないように、しっかりとマナーを身に付けておいてください。
面接における基本的なマナー
元気良く挨拶をする
やはり、挨拶は基本中の基本ですね。
第一印象を決定づける大きな要因ですから、相手の目を見て挨拶をしてください。
ただ、ちゃんと挨拶をしたとしても、相手に聞こえなければ意味がありません。
そのため、大きな声でハキハキと発声することを心がけましょう。
そして、笑顔を心がけることも大切です。
大きな声であっても、ムスッとした表情だと不愛想な印象を与えてしまいます。
口角を上げて声を出すだけでも、明るいイメージになりますよ。
清潔感とTPOを意識した身だしなみ
挨拶と同じく、身だしなみも第一印象の決定において重要な要素です。
シワのついたシャツや汚れた靴だと、不潔で汚い印象になりますよね。
仕事も出来そうに見えないため、評価としては最悪になってしまうでしょう。
どんな時でも、清潔感は必ず意識してください。
身だしなみのポイントは、以下の通りです。
- シワの無いスーツ・シャツを着用する
- 時計やネクタイなどは派手すぎないものにする
- 髪型やヒゲはしっかりと整える
- 靴を磨いて汚れなどを落とす
- 爪の間の汚れもしっかりと取る
- 食後の面接では口臭に注意する
また、適切な身だしなみについては、応募する業界によって異なります。
基本的にはスーツでかまいませんが、IT業界などは私服でも良かったりしますね。
なので、TPO(時・場所・場合)に応じて、最適な服装を考えるようにしてください。
迷った時は、スーツを着ておけば問題ないでしょう。
面接時の服装については、「転職面接での服装マナーについて」で詳しく解説しています。
担当者と目を合わせる
面接中に会話するときのマナーですが、相手の目を見ることは基本です。
目を見ない人は自信がないと思われますし、そもそも信頼関係を築くことができません。
ただ、初対面だと視線が怖くて、目を合わせられない人もいると思います。
そういった時には、相手の鼻や眉間に目線を向けてください。
相手の顔に目線を当てるようにすれば、そこまで悪い印象にはならないはずです。
間違っても、下を向いて話すようなことはしないでくださいね。
会話のキャッチボールをする
面接は選考の場ですが、一対一のコミュニケーションに違いありません。
これは、必ず頭に入れておいてください。
低評価を恐れるあまり、形式的で無機質な会話で終わっている人が多いです。
また、自己アピールが強すぎて、食い気味で質問に答えたり、担当者の話を遮ったりする人もいます。
それだと、まともな会話になりませんよね。
なので、採用担当者の話を最後まで聞いて、正しく受け答えをしてください。
言葉のキャッチボールができれば、好印象で面接を終えることができます。
常識的な敬語を使っている限り、固い言葉を使わなくても問題になりません。
あまり硬くなりすぎずに、自分の言葉でコミュニケーションをしましょう。
到着から受付までのマナー
会場入りするとき
基本的に、面接会場へは開始時刻の15分前までに着くようにしてください。
直前に到着すると、落ち着く間もなく面接が始まってしまいます。
すると、何もできないままで終わってしまう可能性が高いです。
早目に到着することで、気持ちを落ち着かせてリラックスすることができます。
また、トイレへ行って身だしなみを整えたり、話すことを整理したりなど、有効に時間を使うことができるわけです。
会場へ入るときの注意点ですが、冬場であればコートを脱いでから入ってください。
そして、携帯の電源を切ることが大切ですね。
マナーモードでもバイブ音が鳴ってしまうので、電源を切った方が確実です。
また、早く着いても会場の周りでウロウロするのはやめましょう。
誰が見ているか分かりませんし、思わぬところで評価を下げる可能性があります。
近くのカフェなどへ入って、気持ちを落ち着かせるようにしましょう。
受付での対応
面接時間の5分前には、受付へ行けるようにしてください。
それよりも早すぎると、準備が間に合っていないため迷惑を掛けることがあります。
受付に入ったときには、面接が始まっていると思いましょう。
そこで失礼な対応を取ってしまうと、採用担当者の耳に入ってしまいます。
元気良く挨拶をして、丁寧な対応を心がけてください。
受付の方へ挨拶をしてから、担当者への取次ぎをお願います。
本日○時に、中途採用の面接をお約束いただきました○○と申します。
ご担当者の●●様はいらっしゃいますでしょうか?」
取次ぎをお願いした後は、隅の方で立って待つようにしてください。
ソファに座るように指示されたなら、姿勢を正して座って待つようにします。
遅刻・欠席するなら連絡は必須!
面接に遅刻するのはあり得ないですが、電車の遅延などでどうしても遅れる場合があるかもしれません。
そういった時には、速やかに連絡をしてください。
当日であれば、電話をして遅刻の理由を説明し、到着の時間を伝えます。
前日より以前に遅刻すると分かったら、メールにて連絡すると良いでしょう。
欠席になりそうな場合なら、理由を説明してから日程の変更を依頼します。
ただ、欠席の依頼をするときは、不採用を覚悟でお願いしないといけません。
遅刻ならまだしも欠席となると、常識を疑われてしまいます。
よほどの理由がないと納得されないでしょうから、覚えておいてくださいね。
入室から着席までのマナー
受付で取次ぎをお願いすると、しばらくして面接室へ案内されるはずです。
ここで採用担当者と対面することになるので、入室時のマナーには特に注意しなくてはいけません。
面接官が先に部屋で待機しているとき
先に面接官がいる場合には、ノックをして部屋へ入りましょう。
扉を開いてから着席するまで、一連のマナーがあるので覚えておいてください。
- ノックは3回。返答があったら「失礼します」と言って入室する
- ドアを閉めるときは、必ずドアの方を向いてから両手で閉める
- ドアの前に立って「○○です。よろしくお願いいたします」と挨拶する
- 椅子の隣に立って、再度「よろしくお願いいたします」と挨拶する
- 着席を促されてから椅子に座る
- カバンは椅子の横に立てておく
以上の動作が、入室するときのマナーです。
ここで元気がなかったりすると、採用担当者の期待値が一気に下がってしまいます。
明るい笑顔を心がけて、爽やかに入室してください。
無意識に体が動くように、しっかりと頭に刷り込んでおきましょう。
自分が先に部屋へ通されるとき
もう一つのパターンとして、自分が先に部屋へ通されて後から採用担当者が入ってくる場合もあります。
自分は待つだけなので楽だと思われがちですが、そこにもマナーがありますから注意してください。
基本的には、下座の席の横に立って担当者が来るまで待ちましょう。
座ることを指示されたなら、座って待つようにします。
そして、採用担当者が入室してきたら、立って挨拶をしてください。
下座と上座の位置関係ですが、入口に最も遠い方が上座・入口に最も近いのが下座となります。
また、二人掛け以上のソファと一人掛けソファがある場合には、二人掛け以上のソファが上座ですね。
席を間違えると失礼ですから、必ず下座に座るようにしてください。
入室時に印象が悪くなってしまうと、その後の面接の内容にも影響してきます。
採用担当者が興味を持ってくれなければ、内容の濃い面接をすることはできないでしょう。
スキルと関係ないところで減点されないために、入室時の第一印象で失敗しないでくださいね。
面接後から退室までのマナー
面接が終わった後
無事に面接が終わったら、椅子から立ち上がって「本日はありがとうございました」と一礼します。
お辞儀の角度は45度くらいで、2秒以上は頭を下げましょう。
その際に、志望する意思も伝えると良いですね。
ぜひとも、よろしくお願いいたします。
こういった一言を付け加えると、採用担当者の印象にも残りやすいです。
退室するとき
採用担当者がエレベーターまで見送ってくれる場合には、改めにお礼を述べてからエレベーターに乗り込み一礼してからドアを閉めます。
会社のエントランスまで見送ってくれることもありますので、その際にも一礼してから外へ出ましょう。
冬場であってもコートは着ずに、会社が見えなくなってから切るようにしてください。
会場を出ても誰が見ているか分からないので、寄り道をせずにまっすぐ家に帰ることをおススメします。
以上、面接における基本的なマナーを紹介しました。
これらのマナーを知っておけば、どんな企業の面接へ行っても恥をかくことはありません。
社会人としての常識でもあるので、必ず頭に叩き込んでおいてください。