Googleが謎の同社OS「Fuchsia」をアップデートし、Appleのプログラミング言語「Swift」のサポートを追加しようとしていることが、GitHubのPull Requestから明らかになった。
Swiftは、瞬く間に開発者らに非常に人気の高い言語の1つになった。Googleは先週、Swiftの派生版を公開したことで、同言語を異なる方向に導こうとしているのではないかという憶測が流れ、話題となった。
「Swift」は、Appleが「iOS」「macOS」「tvOS」「watchOS」向けアプリの開発用に作ったオープンソースのプログラミング言語だ。ソースコードは、プロジェクト共有サイトGitHubの「apple/swift」ディレクトリで公開されているが、数日前にGoogleがGitHubの「google/swift」ディレクトリにフォーク(fork)した。
だが、かつてAppleでSwiftを開発し、現在はGoogleで働いているChris Lattner氏が「Business Insider」に語った話によると、GoogleによるSwiftのフォークをめぐる懸念は、GitHubの専門用語に起因する「誤解」だという。GitHub用語では、「フォーク」と「コピー」は同じ意味になる。
Lattner氏はTwitterで、Googleの大勢の従業員がSwiftに貢献しているので、Googleが必要と感じた「足場」や「統合の場」としてSwiftのクローンを公開したと説明した。
GoogleがSwiftに貢献していることの1つが、OS「Fuchsia」のサポートだ。Swiftは、macOSやiOSのほかにLinux向けの開発にも利用することができ、さらにFuchsiaという選択肢が1つ増えることになりそうだ。
残念ながら、今回の進捗から、GoogleがFuchsiaで何を計画しているのかはほとんど明らかになっていない。GoogleはFuchsiaをオープンな環境で開発してきたが、その目的はまだ説明しておらず、一部の憶測では、「Android」を置き換える、さらには「Chrome OS」とAndroidとの統合に利用する、といった可能性も挙げられている。
いずれにせよ、Swiftに関するGoogleの今回の動きにより、Fuchsia OSがサポートする言語がさらに1つ増えることになりそうだ。Android関連情報サイトのAndroid Policeが伝えているように、Fuchsiaはすでに、C/C++言語のほか、Googleの「Dart」と「Go」で開発されたアプリもサポートしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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