21日の米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は最高値を更新した。外国為替市場ではカナダ・ドルとメキシコ・ペソが上昇。北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉が進展しているとの報道が好感された。
- 米国株は上昇-S&P500種が一時2600超え
- 米国債は上昇-10年債利回り2.35%
- NY原油は反発、在庫が3週間ぶりに減少するとの観測で
- NY金は反発、ドル下落で-前日の売りは行き過ぎとの見方も
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今週は感謝祭の祝日があるため市場参加者は一息つくとみられるが、このままいけば株式相場は最高値付近で年末を迎えそうだ。市場では世界経済の成長や企業決算に対する楽観が広がっている。S&P500種株価指数は一時2600を抜け、日中取引ベースの過去最高値を更新した。ゴールドマン・サックス・グループは同指数の2018年の目標を2850とし、従来の2500から引き上げた。企業利益の拡大などを理由に挙げている。
S&P500種株価指数は前日比0.7%高の2599.03。ダウ工業株30種平均は160.50ドル(0.7%)上昇し23590.83。ニューヨーク時間午後4時半現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.35%。
ゴールドマンのグローバル株式チーフストラテジスト、ピーター・オッペンハイマー氏は「現在の景気サイクルの強さと持続力に、投資家は安心しても大丈夫だろう」とリポートで指摘。「既に長期となっている現サイクルは、金融危機の後によくあるケースだが、危機からの持ち直しという面もあり、最近まで力強さという点では平均を下回っていた」と述べた。
ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反発。米エネルギー省が今週発表する原油在庫が3週間ぶりに減少するとの見通しを材料に買いが入った。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は前日比41セント(0.7%)高い1バレル=56.83ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント1月限は35セント高の62.57ドルで終えた。
ニューヨーク金先物相場は反発。ドルの下落が手掛かりとなった。市場では、前日の売りはやや行き過ぎだったとの見方もある。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.5%高の1オンス=1281.70ドルで終了。過去4営業日で3回目の上昇となった。
朝方発表された米中古住宅販売件数は4カ月ぶり水準に増加した。ハリケーンの影響が薄れるにつれて需要が戻りつつあることが示された。
米連邦準備制度理事会(FRB)は22日に、連邦公開市場委員会(FOMC)会合(10月31日-11月1日開催)の議事録を公表する。
原題:S&P 500 Tops 2,600; Nafta Progress Boosts Peso: Markets Wrap(抜粋)
Oil Gains in New York as U.S. Crude Stockpiles Seen Tightening
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